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しもきた茶苑大山

しもきた茶苑大山

星2つ半が平均

茶師十段の茶苑。甘味ではない抹茶の本格的苦味と清涼感をエスプーマで生かす微糖抹茶

基礎は1970年創業のお茶屋さんで、下北沢駅北口から3分程度の商店街にある茶審査技術十段を2名有するしもきた茶苑大山。
2003年に同ビルの2階に喫茶室をオープン、かき氷は2006年からで最初は夏季限定でしたが人気の為通年提供となりました。

茶師(茶審査技術者)とは全国茶審査技術競技大会で品種鑑定、産地鑑定、茶期鑑定、試飲産地鑑定と4セクションあり端的に言うとそれを当てるというもの。
最上位は十段、現在全国で12名程度しかいないそうで、そのうち2名がこちらの代表の大山ご兄弟です。

かき氷は都内だけで30軒以上いただきました。
氷の質が素晴らしいもの、削り方に業を感じるもの、シロップの生フルーツが新鮮なもの、有名割烹料理店プロデュースの質の高いもの、ドルチェ氷等新しいジャンルのもの・・・
どれも素晴らしかったのですが、私的に一番のお気に入りがこちらのかき氷の甘くなく本格的な茶葉の馥郁たる香りと渋みが特徴の微糖抹茶です。

平日の13時30分頃訪問、冬場は整理券はありませんでしたが6月に入り整理券のシーズンに。
整理券を発行し、ネットで順番をチェックしてお店に戻ります。
1時間30程の待ちでしたが、これが休日と考えると営業時間も短いためかなり大変そう。
最近はあまりの人気から近くのK's Cafeでこちらのほうじ茶、抹茶シロップのかき氷がセミセルフでいただけるようになりましたが、代表の微糖抹茶はここだけです。

店内は2名掛け6席と4名掛け1席のみ。
壁には所狭しとお茶関連のトロフィーと賞状が飾られ、その功績が伺えます。
テレビからはサイレントでお茶の製造過程のVTRがリピート再生され、活気のあるひみつ堂と比べると真逆でかき氷店とは思えない、落ち着いた静かな空間。
お客様の年齢層は若い方~実年まで幅広いです。

全体的に回転重視のかき氷店とは一線を画しルールは少し独特かもしれません。
貼り紙には「お一人様歓迎」と書かれているので混んでいても相席なし、おそらくかき氷を作られているのはお1人なので1つずつの提供で丁寧ですが少し時間がかかり、追加注文可能、順番がくるまではお店の中にも入れません。
月火が定休以外にも臨時休業も多く、営業開始時間も少し遅れることもあり、整理券が発行できても番数が遅いとその日にはいただけない可能性があるなど正直回転を良くして売上を上げようという感じはあまり受けません。

ただ、お店自体の感じはとても良いです。
ホールは女性お2人、落ち着いた年齢の方々なので安定した気が利いた接客を受けられます。
お釣りの時もあまり綺麗なお札ではない場合はなるべく綺麗なものを出してくれたり、かき氷の大きさ変更、追加も快く応じてくれます。
ゆっくりしたくなる様な空間造りでホールの方も早くご退店下さいと言った感じもありません。
ただ、お外で多くのお客様がお待ちなので皆様それを察して早く退店されていきます。

<2016/06・2015/05同メニューを選択>

微糖抹茶

2015年5月にいただいたのもこちらでしたがとても美味しかったので、今回もこちらを選択。
こちらのシグネチャーメニュー、よくネットで見るかき氷はこれのこと。
なかなか堂々としたフォルムで最初に見た方は多少驚くよう。

特徴はエスプーマ。
外にかけられているのはシロップではなく甘みのない純抹茶のエスプーマで内部も同じエスプーマ。
これにより氷が潰れることはなく最後までふわふわなかき氷を楽しめます。

普通の抹茶オーダーされますとシロップになってしまうのでご注意。

甘くないので別添えでシロップがついてきて、白みつや黒みつ、ミルク、ほうじ茶、抹茶が選択可能。
甘いのが苦手と言う方でもないと本当に微糖程度しか甘さがありませんのでつけられた方が良いです。

私的には黒みつがおすすめ。

かき氷の最初の口当たりはエスプーマなので泡っぽいムースから感じる抹茶の香り、抹茶の粉が振りかけられていてこちらからはダイレクトな苦味。
なので最初の印象は一辺倒ではない深い本格的抹茶の渋みと香り、うっすらな甘み。
内部のエスプーマも効いていて、満遍なく抹茶の旨味が味わえます。

氷は長細いフォルムではなく、細かく繊細で口溶けがとても良いタイプです。
口当たりからお水の様にいただけますが、全くキーンとしません。

さらりとした黒みつをかけるとお味が深くなり相性は抜群。

点てた抹茶感と清涼感は他のどの抹茶かき氷に比べても群を抜き、いただいた後に喉が渇くことはありません。
清涼感は長続きし、すっきりした後味です。

黒みつもそんなに量はないので、甘いかき氷がお好きな方には不向き。
苦味と香り高い抹茶がお好き、かき氷としての抹茶ではなく抹茶としてのかき氷を楽しみたい方に是非おすすめ。

こちらのお茶屋さんとしてのプライドを感じさせるかき氷。
お値段は1200円程度。

甘味としてではない抹茶ダイレクトの美味しさは昨年と変わらず、今回も大変美味しくいただきました。

ほうじ茶

小さくしていただいて、こちらを追加でお願いしました。
微糖抹茶と比べると甘さはありますが、香り高さは素晴らしいです。
口溶けよく、少し甘いライトなほうじ茶をドリンクをいただくように食べられてしまいます。
ほうじ茶の香りはしっかりしますが、微糖抹茶の様にお味に苦味等の重さはありません。
後味もほうじ茶の良い香り、清涼感は抹茶ではないので劣りますが喉が渇くこともなくこちらも美味しかったです。

 

やはりお茶系のかき氷は素晴らしいです。
一方で他の期間限定テイストはけっこう甘みが強いものもあるそう。
原点はかき氷ではなく、お茶屋さんなのでお茶テイストがおすすめです。

退店時は「お腹冷たくなりませんでしたか?」と優しくお声かけしていただきました。
システム的には待ちますが、来て良かったと思わせてくれ茶苑の喫茶室です。

 

DETAIL DATA

ico

アクセス、営業時間など

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