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エムコイデ

エムコイデ

星2つ半が平均

接客、ガトーの優しい口溶けが素晴らしい自由が丘三大パティスリー

自由が丘駅から徒歩3分程度、線路沿いにあるパティスリーエムコイデ。
エムコイデ、モンサンクレールパティスリー・パリ セヴェイユは三大パティスリーと言われています。
その中でエムコイデは一番小さく、イートインはなく保冷剤は30分まで。
井出シェフと奥様で経営されていて他にスタッフはいないようでした。

焼き菓子は置いておらずガトーのみ、日によって商品が変わります。

接客は爽やかでお綺麗な奥様が担当、他でも見かけますが実際お店に行って嫌いになる方はいないと思います。
それ程心温まる接客、ガトーについても色々教えてくださいます。
近くなら確実に通っていたと思います。

ムースカシス、ジャンドゥーヤ、モンテリマールを購入。

一貫して言えることは、全てに優しさを感じるお味がします。
女性のパティシエが作られたのかなと思うような、奥ゆかしさと華やかさ、頂いた後に心温まるそんな不思議なガトー。
基本ムーステイストがお得意の様で、ふわっと溶けていくムースはレベルが高いです。
モンサンクレール、パティスリー・パリ セヴェイユに比べると軽い口当たりでお腹にきません。

ムースカシス

カシスの酸味強く、ムースは口の中で溶けていきます。
酸味も角がある様な強さではなく、それでいて十分カシスを感じ、ムースのレベルは高いです。
土台はビスキュイ、こちらは固くフォークで全体を頂こうとすると引っかかります。
恐らく衝撃に弱いムースを守るためかと思われます。
固めですがバターの香りがしっかりして美味しいです。

フィリングのバニラムースは中央に位置、優しい甘さ。
そのバニラムースの下には、果肉入りのオランジェットが薄く敷かれています。
見た目は大きいですが、もたれて食べられなくなる人はまずいないかと思います。

モンテリマール

プロヴァンス地方のモンテリマールという街の名前をそのままとったガトー。
ヌガーを元に作られたガトーと言われています。
ヌガーとは、砂糖と水飴煮詰めて、アーモンドなどのナッツ、ドライフルーツなどを混ぜて固めたもの。
それを蜂蜜ムースにしたものがモンテリマールです。
モンテリマールを頂くのはこちらが初めて、白く見た目からカラフルなフリュイが目にとまります。
伺うとシーズンものでガトーを食べなれた人が好きなお味、パティシエの方からも好評とのこと。
上層のムースは砂糖、水飴系の癖のない甘さ、ナッツが印象的、それぞれのフリュイも素材の味が生きています。
その下はピスタチオ、レモンムース、ビスキュイ。
ピスタチオも素材のお味が出ており、レモンが夏らしさ、さっぱりなお味、ビスキュイはカシスムース同様固め。
様々な味が混ざり合い、顔を変えていきます。
個々の味が強過ぎる訳ではないので上手く融合してソフトさがあります。
甘さもちょうど良く、計算されてるお味、大変美味しいです。

ジャンドゥーヤ

ネットではけっこう有名なガトー。
フォンダンショコラテイストであり、エムコイデの中で一番ショコラを感じるものだそう。
チョコはまったりとしており、濃厚ですが角はなく、口の中で溶ける上品なお味。
上のクリームは、ふわふわで柔らか、甘くなくショコラのお味を華やかにする様なポジション。
中心に少し固めのナッツショコラペーストが薄く入っており、こちらは甘め。
断面を見るとシンプルなものですが、濃厚かつもたれないショコラを楽しみたい方にはおすすめです。
ジャンドゥーヤという名前ですがフォンダンショコラを想像された方がいいかと思います。

 

どのガトーも口の中で溶けるほどの柔らかさ、長時間持ち歩けないのがわかります。
奇を衒うことはしておらず原点を忘れないままに、優しさ、温かさ、穏やかさが一貫して感じられメッセージ性もあります。
エッジの効いたセヴェイルとは正反対なお味。

 

私的には、三大パティスリーではエムコイデが断トツにおすすめです。

DETAIL DATA

ico

アクセス、営業時間など

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