食パンに特化することによって、その本来の力と可能性を感じさせるブーランジェリー

ヴィロンが運営する食パンのみのブーランジェリー。

1本が2斤分で800円、今はお安いのが多いので多少お高めですが、それ以上の価値があり食パンの可能性を広げた当店、連日人気が高く行列ができます。

カフェが併設されており、時間帯によってメニューが変わります。
カフェのオープンは10時、オープン時間に頂けるのは食パン食べ比べのみ、フレンチトースト等メニューの広がりがあるのは11時以降。
また、食パン購入とカフェは、列が別なので片方しか並べません。
カフェを選べば、カフェ退店後再び食パン購入列に並ぶこととなりお並びの時間はけっこうかかります。

土曜日に利用、カフェの予約をしようとお電話したのですがいっぱいでした。

購入できるパンは、角食パン、プルマン、イギリスパンの3種類のみ。
特徴は以下になります。

角食パン

国産小麦のゆめちからを使用した、湯種･液種製法
焼かないで頂きます

 

プルマン

アメリカ･カナダ産の小麦粉を使用した、湯種･液種製法
焼いても焼かなくても頂けます

 

イギリスパン

北米産の小麦粉を使用した、36時間低温発酵させた山型
焼いて頂きます

イギリスパンの焼きは1日1回限定であり、特に開店前の並びで終了するとのこと。

 

開店15分程前に到着、カフェは開店前に行けばすぐ入店できますが食パン購入は長蛇の列。
列には頻繁に女性スタッフが列の整理と説明に来てくれ、対応はサバサバしていて話しやすいです。

悩んだ結果最初にカフェを利用し、その後で購入列に並ぶことにしました。

10時オープンと共に入店し、3種類の食パン食べ比べを選択。

まずは、ポップアップトースターを選ぶところから始まります。
ここもスタッフが色々説明してくれ参考になります。

サーブされた食パン

バターは、エシレ、北海道美瑛、四ツ葉。
エシレはエシレ・メゾン デュ ブールでレビューした通り。

美瑛は円やかで甘味があり香り高く優しいお味。
エシレと比べるとやはりここもお国柄が出ています。

角食パン

一言で言うと日本人が好むお味かと思います。
3種類の中で一番柔らかく、かなりしっとりしており、甘く円やかであり終始優しい口当たり、強さはありません。

 

プルマン

多少の塩気があり、クラストの触り心地は一番柔らかいです。
しっとりしていますが、パンらしくさくっとしているところもあり少しパンチの効いた強さがあり、焼いて頂くと一層存在感は増します。
ヴィロンのテイストに一番似ています。

 

フランスパン

フランスパンの様には固くはありません。
もっちりしており、いただくと小麦の香りが口中に広がります。
焼いて頂くと、さくっと音がする塩気は一番強く純粋さを感じさせるパンです。

 

 

私はプルマンが好みでした。
スタッフの方とお話させて頂き分かったことは、ヴィロンのパンが好きな人はプルマンで角食はいまいちだそうです。
でも一番人気は角食パンとのこと。
食パンでもこんなに違いがあるなんて面白いもの、食の見聞が広がるおすすめのブーランジェリーです。