酒種を使用したパンが香りよくふっくらしていておすすめ

1869年創業、日本にまだパンが普及してない時からパンを作り続けてきた木村家。

なかなかパンの文化が広がらず、突破口として考案されたのが酒種。
米、麹、水から出来ていて、これ以降も｢日本人の口にあるパン｣を発売し続けてきました。

日本人による、日本人の為のパン、木村家のパンは日本製のテイストで頂くと、どれも懐かしいお味、柔らかく、尖っていないどこか控えめタイプ。

様々な店舗に伺ったことがありますが、銀座店は大きく観光客で溢れており様々なパンが置かれています。

さくら【一番手前】

酒種に八重桜の塩漬け、北海道産の小豆を使用したあんぱん。

このパンは明治８年、明治天皇へ献上したことで大変有名で、あんぱんを世に広めるきっかけとなりました。

中心に八重桜の塩漬けが入っており、塩気といい香りが漂い、食べやすいお味のこしあん、小さくてカロリーも低め。
もう一つ頂きたくなる様な感じのパンです。

メロンパン（フィリングメロンペースト）

昔食べたような懐かしい気分になるメロンパン。
クラストはサクッと、クラムにはメロンクリームが入っています。
メロンの香りはしますが、本格志向のメロンという訳でなく｢菓子パン｣の領域、甘いクリームにホッとします。

あんバター

一番人気商品。
生地は柔らかいフランスパン、パッケージからそうは書いてありましたが本当にストレートにそのお味全開。
この生地は美味しいです、フィリングは粒餡とバター。
粒餡は優しいお味、バターは塩気が効いていてバランスが絶妙で古き良きパンの感覚を残しながら、一工夫があり美味しいです。
頂いてみると確かにこれは人気が出そうなお味。

 

【今回は池袋店で再訪】

黒糖くるみクリームチーズ

黒糖の香りが強いパン。
上に胡桃が乗っており、フィリングは黒糖ジュレとクリームチーズの二段階構成。
フィリングの量はそこまでではなく、袋を開けるとかなり黒糖の香りがしましたがフィリングのジュレはさほどではありませんでした。
ねっとりした、クリームチーズコクと酸味があり良かったです。

香るゆず

黒糖くるみクリームチーズを頂いてからこちらを。
やはり木村家は酒種のパンがスペシャリテ、と再確認。
ふわっと香る麹、昔ながらのパンの感触。
柚子は皮が練り込まれているタイプ、香りは強いですが餡たっぷりで木村家らしい甘いテイストでした。