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越後屋若狭

越後屋若狭

星2つ半が平均

夏限定、いただけば儚く消える水羊羹。歴史的名人が愛した和菓子に出会えます

1740年頃創業、両国駅から森下駅方面へ10分程度、一之橋を渡った角地にある季節の和菓子特に夏季限定の水羊羹が有名な越後屋若狭。

現在は8代目、主人は桑原宏太氏。
創業は1740年、若しくは1765年とされ何故はっきりしないかと言うと災害が多かったこの地区は昔の資料が消失してしまっているから。
ただ歴史を紐解けば松江を代表する日本三大名菓の山川に辿り着き、出雲松江藩の第7代藩主松平治郷(1751年~1818年)が江戸の越後屋の山川を気に入り持ち帰ったいうところから始まります。
現在の山川とは形とお味は違えど紅白であり、今でも越後屋若狭には11月頃には同じ「山川」という生菓子を目にすることができます。

ユリシーズ グラントが来日した際に供されたのが当店の和菓子とされ、他には北大路魯山人、伊藤博文、山縣有朋等歴史的人物から贔屓され昔から名店であったことが伺えます。
ちなみに夏目漱石は水羊羹好きとして知られ、特にこの水羊羹が好物だったそう。

越後屋若狭のお菓子は全て完全予約制。
水羊羹だけでなく季節の練り切り、夏場は錦玉、葛まんじゅうなども全て当日行って購入することはできません。

水羊羹の販売期間は5月下旬頃~9月頃まで。
事前に予約電話をして、平日ということもありタイミングよく前日の予約で購入することができました。
このシーズンは夏季になるので生菓子ではなく錦玉となりそちらも一緒に予約させていただきました。

受け取り時間に合わせて作られるので予約時間を決めて伺い、外観からは内部を知ることが一切できず少しクローズな世界を思わせます。

引き戸を開け店内に進むとショーケースには錦玉が2点置かれているだけ。
程なく上品な落ち着いた年齢の女将が迎えてくれました。
とても柔らかいので振動に気を付ける点、いただく前は2時間程度は冷蔵庫に冷やすこと、取り出し方等注意点を教えてくれ丁寧さと「美味しいうちにいただいて欲しい」という気持ちが伝わります。

この女将とのやり取り、予約時間まで決めて伺って引き取るスタイルは水仙粽で知られる川端道喜と重なりました。

水羊羹

箱を開けると経木に乗せた桜の一枚葉。
羊羹は箱に一枚流しとなっているので切り分けはされておらず、綺麗に開けるには四隅を切ってそのまま出す、時間を開けていただく場合はスプーンで掬ってお皿に移していただきます。
少し強く押すと崩れてしまいそうな固形としてはギリギリの線。
水分量がとても多く、置いておくと羊羹から水分が溢れる様に出てくるのでやはり早めにいただいた方が良さそう。

水羊羹は口に含めば液状となり広がっていき少しのざらりとした感触を残し消えて無くなり、初めていただいた方は口溶けに驚き水羊羹の概念が変わります。
この感触は松川の水羊羹に良く似ていています。

儚さありますが深い小豆の香り高さと上品な甘さ、お茶と一緒にいただくのが良く似合う瑞々しく風流な味わい。
よく冷やした方が喉越しが上がるのでお早目の冷蔵庫がおすすめです。

おもたせとしても間違えがない一品。
1箱3000円程、少しお高めですが水羊羹がどの様なものなのかを知るには決して高額なものではないと思います。

錦玉

透明感とその涼し気な姿は夏の上生菓子として重宝されていて、原材料は寒天を煮て液状にし、そこに砂糖や水飴を入れて固め作ります。
種類は五月雨(小豆)と岩清水(きなこ)がありました。
外箱には大豆とのみ書かれており、それはアレルギーを配慮したもの。

五月雨
中には小豆、水羊羹と同じく小豆の香り、風味が強く上質であることが分かります。
やはりスタンダードなので外せないお味。

岩清水
きなこの香りは想像以上、凝縮した様なお味で良い意味できな粉のざらりとした感触を残しています。
スタンダードも良いですが、私的にはこちらがとても美味しかったです。

 

洋菓子も良いですが、予約し店に伺い店主や女将との少しの会話や空間を楽しむ。
そして、お味からは贅沢であり日本の良さをしみじみ感じられました。
季節毎に伺いたい素晴らしい名店です。

DETAIL DATA

ico

アクセス、営業時間など

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