名店焼肉「なかはら」A5級肉の旨味、強い甘みをぎゅっと閉じ込めたハンバーガー

2015年オープン、代官山駅から3分程。旧山手通りに面したソースで誤魔化さないお肉の旨みで勝負する人気店​ヘンリーズバーガー。

近くを通れば思わず足を止める様な情熱的に紅く染め上げた外観が目印。
店内は僅か10坪の面積にハイカウンター4席。
テイクアウトベースのお店で私の来店時は予約されたお客様が次々受け取りにいらっしゃってました。

いつでも出来たてが味わえるよう、インスタントに提供されるハンバーガーとは違いパティはオーダー後焼き上げます。

当店の母体はテレビの「焼肉店店主が選ぶホントに美味しい焼肉店」にて1位を獲得した、市ヶ谷の予約必須有名店「炭火焼肉なかはら」。
店主は中原健太郎氏、店名のヘンリーはカリフォルニアで生まれ育った時のミドルネームからとりました。

特徴はお肉の美味しさに拘りぬくこと。
パティはなかはら同等のA5ランク高級黒毛和牛を使用。
和牛100％でツナギは一切使わず、お肉のポテンシャルをダイレクトに伝えるため超粗挽き。
焼きはアメリカ譲りのスマッシュ手法、鉄板の上で余計な脂を排除しバーガープレス機で圧をかけて焼き上げます。
ただ、このスマッシュは和牛のサシには合わず最初は中々上手くいかず独自の手法を編み出し完成形にもっていったそう。
バンズは高田馬場のブーランジェリー、馬場FLATの特注です。

以前から評判は聞いていて平日の13時頃ガラス越しに店内を伺いお席に空きがありましたので初訪問。
お客様はテイクアウトが主で男性が多めですが、女性お1人様もいらっしゃいます。
入店時はお席の埋まりは1席のみでしたが絶えず来店があるのですぐに満席に。
おそらくウェイティングはできないのでイートインなら外観から確認が良さそうです。

内観も外観同様紅く染め上げアクセントカラーは黒。
紅と言っても一級建築士がデザインしただけあり焼きを連想させるBarn redを織り交ぜた様なカラーで落ち着きもあります。

入って奥には厨房が見えパティを焼く音が聞こえてきました。

スタッフは接客の女性と厨房の男性のお2人。

セットメニューは迷いようがないパティをシングルにするかダブルにするかの2種類のみ。
ハンバーガーにお味別はありません。

まず大きさが分からないのでスタッフにお聞きすると100グラムで普通のハンバーガーより軽め。
女性のお客様でもダブルを召し上がる方が多いそう。

ドリンクはハンバーガー店らしいペプシやジンジャーエール、他にはガス入りウォーターにコーヒーも有。

今回はAコンボシングルのセット、ドリンクはコーヒーにしました。
Aコンボセット内容はハンバーガーシングル、フレンチフライ、コーヒーです。

Aコンボハンバーガーシングル

数分で提供、スタッフの方が運んで下さいました

見るからに出来たて
ふかふかなバンズに少しいびつなパティが粗挽きさを訴えます

構成はバンズに軽く焼き色を入れ、パティ、チーズ、レタス、トマト、オーロラソース

パティへの味付けは塩と胡椒を軽く振っただけ、直接にソースは塗っていません

いただくとその甘さに驚き
ともかく甘く、野性味溢れるお味と聞いていましたが特有のにおいはありませんでした
食感はのっぺりとしたものとは違い粗挽きらしい歯応え
塩気も強くなくお肉の旨みが滲み出て時々ピリッと胡椒が引き締めます

パティの上で蕩けたチーズは伸びがよく、トマトとレタスはみずみずしくフレッシュ

バンズはふんわり優しく、仄かに芳ばしくお肉の味を邪魔しないサポート的なポジションで主張は控えめ

オリジナルオーロラソースは想像していたよりこってりはしておらず相性抜群

バーガー袋にソースが溜まることは一切なくここからもソースではなく主体はあくまでパティということが伝わります

お肉本来のお味いただいたという充実感が得られるハンバーガー
旨みは濃くても味付けは濃くなく美味しくいただけました

しなっていないバンズでしゃきっとした野菜、温かなパティが味わえる是非出来たてがおすすめ

ポテトは細切りで油切り良くサクッとカラッと揚がってじゃがいもの甘み有

コーヒーは熱め、苦味と酸味が効いていて主張がはっきりしているお味でした

 

感覚的に量は男性ならダブルがいいかもしれません。
隣にはハンバーガーを食べ慣れた男性がいらっしゃり美味しいと零されていました。
普通のハンバーガーとはその差は歴然なのはいただく前から知っていましたが、この甘さには驚き。
油っぽくない焼きと上質な高級黒毛和牛パティが楽しめるハンバーガー店でした。