あんみつの深緑堂
星2つ半が平均
1日50個限定、全てが手作りのあんみつ専門店。天草香る寒天が本格的です
2014年オープン、東京スカイツリー駅から徒歩10分程。全ての材料を毎日手作りする専門店あんみつの深緑堂。
あんみつというとフルーツは缶詰、白玉も作ってあるのを提供するというのが普通になっていますがこちらは違います。
白玉はオーダー後目の前で茹でてくれるので出来たて、フルーツはドライフルーツをじっくり戻したもの、漉し餡も馬毛の濾し器で作り、黒蜜も独自ブレンド。
もちろんベースとなる寒天も3種類の天草を使用した手作り、これらを作り置きせず毎日店主お1人で作っています。
限定なので事前にお電話させて頂いたところ、休日は売り切れてしまうことはあるそうですが基本平日はないとのこと。
対応はとても良く、取り置きはなしで平日の13時頃訪問しました。
外観は親しみやすく下町に馴染むように作られていて、内観はシンプルでどちらかというと簡易的。
お席はカウンターとテーブル2卓となります。
スタッフは店主お1人だけ。
この日のお客様は常連様ばかり、年齢層は幅広く外人のお客様もあんみつを残さず完食されていました。
あんみつはテイクアウトも可能。
私以外のお客様は全員店内で召し上がった後にお土産用にご購入される姿から、他では味わえないあんみつがあるというのがわかります。
メニュー表は特になく、基本はあんみつのみ。
他はところてん、季節によってかき氷やぜんざいも提供しています。
あんみつはみはし、鹿乃子、若松、時屋、湯島みつばち、紀の善、竹むら、初音、京はやしや等都内有名処には多く訪問させて頂きました。
手作りで印象深かったのは京都のみつばちで、全てを手作りにしているお店はそうそうありません。
あんみつをオーダー。
先にホットのほうじ茶が提供、ポットに入れてあるものだったので少し酸味が出てしまっていました。
あんみつ
まずお湯を沸かし白玉を茹でるところから始まります
波照間島産と西表島産をブレンドした黒蜜は別添え、あんみつは10分程で提供されました
寒天は伊豆諸島神津島産と新島産、伊豆稲取の3種をブレンドした毎日出来たてを小さめにカット
拘りの手作りだけあって他のあんみつとは違い歯切れの良さ清涼感があり雑味がなく天草が真っすぐ香る本格派
最近は天草香る寒天が少なくなってきていて、都内で香りを楽しめた印象があるのは梅むらくらいでしょうか
こちらの方が更に強く、いただいた後もふわりと香りが持続します
白玉は茹でたてですからもっちり
杏は長野千曲産の大きなドライ杏を戻したもので酸っぱさは控えめのフレッシュでジューシーさがあるドライフルーツとは思えないお味
小豆は北海道函館産、よく濾した餡で強すぎない甘さに仕上がっています
蜜の甘さはそれなりにありますがコクがある、少しビターで後味すっきり
寒天だけでなくよくできているのが豆、パサつきは全くなくしっとり柔らか
塩気がしっかりしているのでお味に抑揚がでて存在感抜群
あんみつによっては避けられてしまう豆ですが飾りではないしっかり役割が果たされているお味です
甘さははっきりしていても後に引かず、豆がアクセントになっていてただ甘いだけにはしていません
寒天の香りの引き出し方はかなり秀逸、店名に掲げるだけあり一本筋の通ったあんみつでした
最近のあんみつは豪華なものも増えていますが、こちらのは派手さはなくても素材のポテンシャルを生かした他店とは一線を画す出来栄え。
接客の感じも良いですし、居やすい空間でした。
天草の香りがはっきりする寒天も少ないので、天草香るとはどんな感じ?と思われている方にもおすすめです。
DETAIL DATA
アクセス、営業時間など
- 【店舗名】
- あんみつの深緑堂
- 【住所】
- 東京都墨田区向島5-27-17
- 【営業時間】
- 11:00~18:00
- 【定休日】
- 月 木