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星2つ半が平均
2005年オープン、東京駅(京葉線エリア)から2分程。TOKIA地下1階にある年月経っても連日行列が絶えない有名店きじ。現在途切れずにビブグルマンを毎年獲得している、TOKIAきっての人気店。同ビルには名の知れたブーランジェリーVIRONが1階にあります。本店は大阪梅田。1950年新梅田食堂街に創業した超有名「きじ 本店」。現地の人気店と言えども関西での成功=東京での成功という方程式は簡単には成り立たず、あまり輝きを発揮できないお店も多々。和カフェは定着率が割と高いのですが、お食事処は好みの濃淡もあるので全国区で受け入れられる為に地域により無難に仕上げているお店もあります。そんな中あえてきじは「大阪ならではの味をそのままに」のコンセプトを貫き人気を不動のものとしました。本店以外に支店は大阪スカイビル店、東京では丸の内店、品川店、ワインやビールなどを充実させバール的要素を取り入れたさんて寛の4店舗。以前から行きたかったきじ、今回は支店の中でも最も混雑率が高い東京丸の内店へ。ディナータイムは17時からで平日の18:30頃初訪問。地下のストリートは飲食店街、比較的お客様も少なめで静かなのですがきじには一際目立つ行列。外観は紅い暖簾に白文字できじの文字、引き戸の取ってがヘラになっていて、お好み焼き店らしさは出していますが重々しくなくカジュアルな和テイストです。評判通りの人気、お席の予約はできないので行って並ぶしかありません。行列は20人程、30分程待ち店内へ。お席はテーブルとカウンターがあり、カウンターはライブで焼きを見ることができます。カウンターに案内されました。店内は木目調をベースに落ち着いた赤茶系を配したカラー。活気を感じさせながらも強すぎず、外観同様に日々通っても疲れないライトな内装です。お客様の年齢層は幅広く、男性向けのお店かなと思っていましたが女性率も高め。よって私は浮くことはなく、店内は清潔感もあるので綺麗にお食事ができます。店内はずっと満席でしたがスタッフ人数は足りているのでストレスなく煩すぎない明るさがありました。当店は生地の出汁に拘ることで有名。昆布を半日漬け込み、2~3時間かけ取った鶏がらスープと合わせ鰹節で数時間煮込んで1日ねかせたもの。コクはあるにソフトな味わいで評判です。人気メニューはNo.1スジ焼、No.2豚玉、No.3モダン焼。特に独自の世界観をもつスジ焼はスペシャリテと言っていい完成度でお客様の約9割がこちらをオーダーします。1枚の量は丁度よく、お2人様利用だと全組が2枚をオーダーしてシェアされていました。私自身はあまり名の知れた専門店でお好み焼きをいただいたことがないのですが、関東のお好み焼きのイメージはお味は濃いめで生地はしっかりめ。ソースがたっていて、マヨネーズをつけ味付けで楽しむもの。きじのお好み焼きはそのイメージを覆し、外側はしっかり焼き上がっているのに中はふわとろ。味付け勝負にはしない、素材の優しい旨みで勝負する生地を生かす味わい。想像していたより薄味で余計なソースをかけないでシンプルにいただくものでした。オーダーは店前で取りますが、入店してからもそれなりに待ちます。まずはドリンクを聞かれソフトドリンクのジンジャーエールをオーダー。細かいお話ですが、350円でジョッキになみなみ注がれてきてお得サイズでした。オーダーは人気No.1のスジ焼。カウンター席で手際よく尚且つじっくりとオーダーしたメニューが焼かれるのを間近で見ながら待ちました。
使用する牛スジは国産和牛を水のみでじっくり8時間煮込んだものベース生地が焼きあがったところに生卵を落とし、最後に豪快に青ネギを散らし目の前の鉄板に移してくれます中の具材はシンプルでお好み焼きのベースとなるキャベツやネギ、紅生姜そこにダイスカットされた牛すじがごろごろ入っています生地の中はふわっとしていて、ドロドロまではいかない絶妙なとろっと感鉄板の上で熱せられ続けると外側はカリッとしてきますが中まで硬くはなりません出汁の引き出し方は優しく、エッジは効かせず一方で深みがあり、ほんのり柔らかな素材の甘みと時々紅生姜が引き締めのアクセントに生地の中からは牛スジが見え、量は丁度良く関東で牛スジと言うとやや濃いめですがこちらのはさほど濃くありませんでした柔らかでスジ本来のお味が楽しめ脂の部分はとろとろ、煮込み過ぎることによって生じる味抜けはありませんここで不思議だったのがスジの美味しさばかりがたつのではなく、肉の旨みが生地に広がっていき美味しさを演出する点生地を引き立て、センターはスジではなく生地だと分かりますそこに半熟の卵が合わさり、最後は青ネギが効いてさっぱりした後口にタレは最初に辛め、次に甘めを塗っているそうですが私的には辛さは感じず甘めの印象生地の上に乗せられた卵は最後まで白身黄身共に半熟のまま、下に回った卵は卵焼きみたいになりまた違った風味を追加正直最初は焼き上がりまで時間がかかると思っていましたが、この旨みで納得できましたバランスが良く流行に流されないこれこそお好み焼きであることを優しいアプローチで伝えてきます関東慣れをしてしまっているとソースが少ないとか、ガツンとしたインパクトが足りないとか感じてしまう方もいるかもしれませんですがじっくり味わうと広がる調和した風味が広がり、何とも言えない心地よいお味でした関東人にとっては時々しかいただかないお好み焼き、それはお味の強さもあるかもしれません。きじのお好み焼きは食べ疲れをせず日々の生活の一部になれるもの。原点は思っていたよりも優しく、上品。味付けで誤魔化すことは一切せず素材の一歩奥の風味を引き出した、生地に重きを置いた人気店でした。
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2005年オープン、東京駅(京葉線エリア)から2分程。TOKIA地下1階にある年月経っても連日行列が絶えない有名店きじ。
現在途切れずにビブグルマンを毎年獲得している、TOKIAきっての人気店。
同ビルには名の知れたブーランジェリーVIRONが1階にあります。
本店は大阪梅田。
1950年新梅田食堂街に創業した超有名「きじ 本店」。
現地の人気店と言えども関西での成功=東京での成功という方程式は簡単には成り立たず、あまり輝きを発揮できないお店も多々。
和カフェは定着率が割と高いのですが、お食事処は好みの濃淡もあるので全国区で受け入れられる為に地域により無難に仕上げているお店もあります。
そんな中あえてきじは「大阪ならではの味をそのままに」のコンセプトを貫き人気を不動のものとしました。
本店以外に支店は大阪スカイビル店、東京では丸の内店、品川店、ワインやビールなどを充実させバール的要素を取り入れたさんて寛の4店舗。
以前から行きたかったきじ、今回は支店の中でも最も混雑率が高い東京丸の内店へ。
ディナータイムは17時からで平日の18:30頃初訪問。
地下のストリートは飲食店街、比較的お客様も少なめで静かなのですがきじには一際目立つ行列。
外観は紅い暖簾に白文字できじの文字、引き戸の取ってがヘラになっていて、お好み焼き店らしさは出していますが重々しくなくカジュアルな和テイストです。
評判通りの人気、お席の予約はできないので行って並ぶしかありません。
行列は20人程、30分程待ち店内へ。
お席はテーブルとカウンターがあり、カウンターはライブで焼きを見ることができます。
カウンターに案内されました。
店内は木目調をベースに落ち着いた赤茶系を配したカラー。
活気を感じさせながらも強すぎず、外観同様に日々通っても疲れないライトな内装です。
お客様の年齢層は幅広く、男性向けのお店かなと思っていましたが女性率も高め。
よって私は浮くことはなく、店内は清潔感もあるので綺麗にお食事ができます。
店内はずっと満席でしたがスタッフ人数は足りているのでストレスなく煩すぎない明るさがありました。
当店は生地の出汁に拘ることで有名。
昆布を半日漬け込み、2~3時間かけ取った鶏がらスープと合わせ鰹節で数時間煮込んで1日ねかせたもの。
コクはあるにソフトな味わいで評判です。
人気メニューはNo.1スジ焼、No.2豚玉、No.3モダン焼。
特に独自の世界観をもつスジ焼はスペシャリテと言っていい完成度でお客様の約9割がこちらをオーダーします。
1枚の量は丁度よく、お2人様利用だと全組が2枚をオーダーしてシェアされていました。
私自身はあまり名の知れた専門店でお好み焼きをいただいたことがないのですが、関東のお好み焼きのイメージはお味は濃いめで生地はしっかりめ。
ソースがたっていて、マヨネーズをつけ味付けで楽しむもの。
きじのお好み焼きはそのイメージを覆し、外側はしっかり焼き上がっているのに中はふわとろ。
味付け勝負にはしない、素材の優しい旨みで勝負する生地を生かす味わい。
想像していたより薄味で余計なソースをかけないでシンプルにいただくものでした。
オーダーは店前で取りますが、入店してからもそれなりに待ちます。
まずはドリンクを聞かれソフトドリンクのジンジャーエールをオーダー。
細かいお話ですが、350円でジョッキになみなみ注がれてきてお得サイズでした。
オーダーは人気No.1のスジ焼。
カウンター席で手際よく尚且つじっくりとオーダーしたメニューが焼かれるのを間近で見ながら待ちました。
スジ焼
使用する牛スジは国産和牛を水のみでじっくり8時間煮込んだもの
ベース生地が焼きあがったところに生卵を落とし、最後に豪快に青ネギを散らし目の前の鉄板に移してくれます
中の具材はシンプルでお好み焼きのベースとなるキャベツやネギ、紅生姜
そこにダイスカットされた牛すじがごろごろ入っています
生地の中はふわっとしていて、ドロドロまではいかない絶妙なとろっと感
鉄板の上で熱せられ続けると外側はカリッとしてきますが中まで硬くはなりません
出汁の引き出し方は優しく、エッジは効かせず一方で深みがあり、ほんのり柔らかな素材の甘みと時々紅生姜が引き締めのアクセントに
生地の中からは牛スジが見え、量は丁度良く関東で牛スジと言うとやや濃いめですがこちらのはさほど濃くありませんでした
柔らかでスジ本来のお味が楽しめ脂の部分はとろとろ、煮込み過ぎることによって生じる味抜けはありません
ここで不思議だったのがスジの美味しさばかりがたつのではなく、肉の旨みが生地に広がっていき美味しさを演出する点
生地を引き立て、センターはスジではなく生地だと分かります
そこに半熟の卵が合わさり、最後は青ネギが効いてさっぱりした後口に
タレは最初に辛め、次に甘めを塗っているそうですが私的には辛さは感じず甘めの印象
生地の上に乗せられた卵は最後まで白身黄身共に半熟のまま、下に回った卵は卵焼きみたいになりまた違った風味を追加
正直最初は焼き上がりまで時間がかかると思っていましたが、この旨みで納得できました
バランスが良く流行に流されないこれこそお好み焼きであることを優しいアプローチで伝えてきます
関東慣れをしてしまっているとソースが少ないとか、ガツンとしたインパクトが足りないとか感じてしまう方もいるかもしれません
ですがじっくり味わうと広がる調和した風味が広がり、何とも言えない心地よいお味でした
関東人にとっては時々しかいただかないお好み焼き、それはお味の強さもあるかもしれません。
きじのお好み焼きは食べ疲れをせず日々の生活の一部になれるもの。
原点は思っていたよりも優しく、上品。
味付けで誤魔化すことは一切せず素材の一歩奥の風味を引き出した、生地に重きを置いた人気店でした。