白き貴婦人、上質のレアチーズケーキ

1976年赤坂創業、アンティークな佇まいの老舗洋菓子店、こちらのスペシャリテは言わずと知れたレアチーズケーキ。
そしてお値段が大変控えめということでも知られています。

土曜日の14時頃こじんまりとした店内はお客様で溢れかえり、外にも長蛇の列、カフェも大体6組待ち程度、タイミングによりかなり並ぶことがありそう。
カフェスペースは外観と同じくアンティーク調、落ち着いたウッドインテリアが飾られています。

レアチーズケーキとシュークリームを選択。
両方共小さめで大体の方が2つ程度オーダーされます。

レアチーズケーキ

原材料の9割が2種類のデンマーク産クリームチーズを使用。

運ばれてきたその姿は正に純白、昭和の気品が感じられるフォルム。
お味は濃厚なフレッシュチーズと酸味で満ち、途中からレモンが感じられます。
酸味とレモンで後味はさっぱり、甘い物が苦手な人も食べられるお味。
ベースのサブレ生地はサクサク、塩気とバター感がチーズケーキにぴったりでレベルが高いです。
この生地のレベルならきっとタルトも美味しいでしょう。

シュークリーム

シュー自体は柔らかいタイプでサクッとしたものではありません。
昔ながらのシュークリームのフォルム、お味はかなりさっぱりしています、ビーンズはなし一番強いと思った原料がブランデーでした。
もちろん香りはしますが、アルコールは飛んでいて口当たりはさらっと溶ける感じ、コクは正直ありません。
小さく軽く頂け、こちらも甘い物が苦手な方も食べられそう。
私的にはさっぱりし過ぎかなと思いましたが、他では無いお味なので印象に残るシュークリームでした。

 

お土産としては以下を購入させて頂きました。

リスのクッキー

リスの形をしたそれなりの大きさ。
開封すると、バターと卵の香りたっぷりですが、頂くとそこまでお味は濃厚ではありません。
サクサク、昔ながらのクッキーです。

 

ガトーピニョン【中央】

ピニョンとは松の実のこと、ぎっしり詰まっています。
バターの香りがして、ラム酒が効いていて、生地はしっとりタイプ、ナッツは酸っぱさがあり全体的には大人のお味。

 

ギモーブ【白桃】

よく、マシュマロとどこが違うのかと言われるギモーブ。
ほぼ同じと答える方もいらっしゃいますが、私的には、マシュマロには香料を、ギモーブは果肉を入れるものがスタンダードかと思います。
柔らかさはギモーブの方が上、最大の違いは口溶け、ふわふわで最後じゅわっと溶け消えていきます。
こちらのギモーブも口に残ることなく、白桃の香りを漂わせながらのじゅわっとした感覚と上品な甘さが良かったです。

 

フィナンシェ

少し焼いて頂きました。
アーモンドとピスタチオの香りがしっかり、フリンジはさくっとしていてそれなりに歯応えがあり、卵白で作られたことがよく分かり、マドレーヌとしっかりお味の違いを出しています。
食べやすい、しろたえらしさを感じます。

 

マドレーヌ

少し焼いて頂きました。
軽いサクッした感覚がある外側、内部はしっとり。
卵とバターが口いっぱいに広がり、全卵の優しい味、甘さ、懐かしさを感じる嫌いな方がいない様なテイスト。
素朴かつ素材の贅沢さを感じるマドレーヌです。

ゼリーライチ

少し固めの昔ながらのゼリー。
見た目は小さいのですが頂いてみるとそれなりの量があります。
リキュールとライチが香ります。
ライチがそのまま入っていたり、素材の味が出てるタイプではありません、優しい甘さとリキュールを楽しむゼリーでした。

 

カシスゼリー

カシス感がぎっしり詰まったゼリー。
果肉もいっぱいで甘さもライト、リキュールの香りもよく合っていて大人におすすめのお味。
美味しく、私的には桃よりカシスが好きです。

フィナンシェとマドレーヌは原点回帰のお味、でもなかなかここまでしっかり出せてるところは少なく美味しいです。

 

全体的に一貫して見えるのは、甘さ控えめ、昔ながらのお味が守りつつ上品さがあります。
どれを頂いてもぶれることがないのが素晴らしいくさすが老舗です、どれも安心して頂くことができます。