人気のふわふわたまごサンドを有する創業50年超えの喫茶店

1966年創業、2012年再オープン。有楽町駅から2分程の新有楽町ビルヂングB1にあるたまごサンドの名店はまの屋パーラー。

オーナー夫婦が提供するたまごサンド（当店ではたまごサンドゥイッチという名称）が人気を博しましたが、ご高齢のため2011年に閉店。

その後当店をもう一度この地で復活させたいという話が持ち上がり、バックとしてついたのが銀座の高級カフェ「ロイヤルクリスタルカフェ」を運営する「バードフェザー ノブ」。
強力なバックアップの下移転はせず、当時の面影そのままに、そしてレシピと心を受け継ぎ新しいメンバーで2012年再オープン。

当店の看板メニューは前述のたまごサンドゥイッチ。
ハワイの自社農場で作られたハワイコナで淹れるハンドドリップコーヒーも評判が高いです。

今回は平日の17時頃たまごサンドゥイッチをいただきに初訪問。
新有楽町ビルヂング自体1960年代の竣工なのでレトロで、場所は地下一階にあります。
お店はガラス張りなので明るく、丸ゴシックのロコがレトロで可愛らしいです。
店内はブラウン系のソファとホワイト系のデスク、紙ナフキンは昔ながらの三角折り。
低いパーティションには創業時と変わらぬ卓上星座占い機が置かれている、カフェではなく「喫茶店」の雰囲気。

入店すると若い女性スタッフが迎えてくれました。
接客はとても良く、メニューの説明も丁寧でサンドゥイッチのことについてお聞きしても丁寧に答えて下さいます。
お店のカウンター近くにある蛇口で手を洗わせていただき、お席に戻るとさり気なくペーパータオルを持って来てくれるなど細かいお気遣いもして下さいました。
笑顔が絶えない癒し系接客で、誰もが好感をもて来て良かったと思えるお店です。

お客様の層は30～60代の方までいるのでお話の声は聞こえても一定の落ち着きがあります。
店内は全席喫煙可、地下のビルということもあり換気はとても良いとは言えませんので弱い方は注意が必要かもしれません。

メニューはサンドゥイッチの他にシナモントーストやクリームあんみつ、自家製ティラミスがあります。
サンドゥイッチの種類は玉子、野菜、ハム、チーズ、ツナ、フルーツがあり、2種類選ぶことが可能。
＋30円でフルーツ以外トーストサンドに変更できます。

オーダーは玉子とフルーツ、お店の方がお好きとのことなのでトーストサンドに。
ドリンクはホットコーヒーにしました。

 

ホットコーヒー

適度な苦味と酸味はあまりない、癖ない味わい
さらっとした口当たり、飲みやすく重さはありません

たまごサンドゥイッチ（トースト）×フルーツサンド

パンは板橋の鈴木ベーカリーのもの
トーストされていないととてもふわふわで気を付けないと潰してしまうほど
ワンカットは小さいので飽きなくいただけます

フルーツサンドの生クリームは甘さも脂肪分もありしっかり主張をするもの
フィリングはりんご、パイナップル、キウイ、みかん
フルーツに濃さはあまりありませんが、生クリームに甘みがあるのでバランスはとれていました

たまごサンドゥイッチはオムレツタイプ
パンはトーストされているのでサクサク、硬さはありません
強火で焼かれた卵焼きはふっくら、内部は半熟でじゅわっと広がりジューシー
味付けはシンプルでお塩のみ、よって卵の甘みと焼きの業で魅せるお味です

ほんのりマヨネーズの風味がするのは、パンに薄く塗っているから
マヨネーズのコクとレタスのシャキッとした歯応えが加わり、とろとろとした温かな卵焼きに誰もがほっとするお味に仕上がっていました

 

ギミックが効いたたまごサンドをレシピとして完成するのも難しいと思いますが、シンプルな味付けや火力の加減で仕上げるたまごサンドも試行錯誤を要するもの。
飾らない良さが息づく美味しいたまごサンドと優しい接客と雰囲気を継承した新生はまの屋パーラーでした。