ふれんち茶懐石
星2つ半が平均
宇治茶、ほうじ茶のお料理やカクテル、ドリンクが楽しめ雰囲気良くカフェ利用もできます
2013年オープン、東京駅八重洲南口グランルーフ3Fにあるフレンチ×茶懐石を融合したお料理が楽しめるふれんち茶懐石。
経営母体は京都福寿園。
ふれんち茶懐石と名の付く店舗は東京八重洲店のみですが、福寿園京都本店の京の茶膳でもフレンチ×宇治茶の仏和のお料理をいただくことが可能。
東京駅グランルーフ店のふれんち茶懐石総料理長はマキシム ド パリに5年修行した秋本純一氏が、福寿園京都本店の京の茶膳総料理長はマキシム ド パリの総料理長を勤められた熟練した技を持つ中野鉄也氏が担当しています。
以前からどのメニューも日本茶、ほうじ茶をベースに作られているとの評判を聞いていました。
今回はディナーテイムになる17時以降に訪問、空腹ではなかったため事前にお店の方に問い合わせたところディナータイムでもティータイムメニューをいただけるということで初訪問。
ただ、気を付けたいのがティータイムメニューはいただけますがスイーツは提供外でアナウンスもなかったのでその点は注意。
元々お食事のアラカルトはないので今回はバーの様な利用となりました。
場所は東京駅八重洲南口にある駅と一体化した帆を模した突き出す屋根が特徴のグランルーフの3階。
2階へエスカレーターで上がると通路側は2・3階共にガラス張りで同階にイタリアンVOLPUTASが見え、見上げるとふれんち茶懐石が視界に入ってきます。
窓に設置された看板の黒いバックに毛筆フォントから放たれるぼんやりとした光には自然な誘目性があるので場所は分かるのですがエントランスが少し分かりにくいかもしれません。
左に通用口の様な重めのガラスドアがお店の3階へ繋がる外入口となり、開ければ前述のロゴデザインの大きな暖簾が見え階段を上がれば当店になります。
特にドアはなくエントランスから店舗奥の方まで見え、朱と黒と白の世界が迎え入れてくれました。
お席はカウンターとテーブルがあり、テーブルは井桁格子によってセクション分けされているエリアもあるようでセミプライベートとしても利用できます。
休日の17時過ぎに訪問、お席は空きがあり穴場の様。
お席は4人掛けのテーブル席へ案内されました。
外のガラス張りから見えたお席となり、階層は高くないもののネオンの夜景の美しさが際立ちます。
店内は適度に光量を抑えてあり窓側に置かれた行燈がぼんやりとした光を届け、夜利用だとより朱が映えていました。
窓側手前には井桁格子の仕切り柵がありますが、これは実は蔀戸。
長押ではなく天井から吊り上げられているようで夜は暗くて気付き辛いかもしれません。
カウンター席には大きな金屏風が飾られ目を引きます。
お席のテーブルクロスは彩度を抑えた紅、和と京都らしさが見える和モダンの雰囲気です。
接客は明るい方が多かったですが、責任者の方はややお疲れでしょうかあまり元気がありませんでした。
外国人スタッフもいらっしゃり感じよく丁寧なのですが、あまり日本語が得意ではないみたいなのでイレギュラーの質問は日本人スタッフの方が良さそう。
フレンチと聞くと固いイメージですが、こちらは会計はキャッシャーで特にシェフからのご説明はないようでお友達同士、1人でも気軽に訪問したいお店です。
ティータイムのメニュー展開は抹茶と上生菓子のセットや宇治茶やほうじ茶を使ったカプチーノやラテ等、スイーツは抹茶かほうじ茶サヴァランのみと幅広くはありません。
ですが通常のカフェとは違い宇治茶は6種類程度あり福寿園ブランドも手伝い安定した質のお茶が楽しめそうです。
別メニューにはお茶を使用したオリジナルカクテル、ノンアルコールカクテルがありオーダーできる時間帯でしたらあまり他ではいただけないものもあったのでおすすめ。
カクテルはほうじ茶カシス、グリーンジントニック、京のみどり、しずく響、抹茶ビア、
ノンアルコールカクテルはアイスグリーンティー、グリーンアップルトニック、冷ほうじ茶~リンゴの香り~がありました。
ライトで食前酒にもおすすめだというグリーンジントニックをお願いしました。
グリーンジントニック
ジンに煎茶を一晩漬けこんだカクテル
煎茶なので適度な苦味と爽やかさ、ライムの香りが清々しさを届けます
炭酸が効き、仄かな甘みがあるのでドライなり過ぎない爽快感あるカクテル
レシピとしては知られたものですが、通常見られる最後に粉末を混ぜたものではありませんので粉っぽくなく煎茶としての深さもでています
煎茶とジンの相性は良く、甘いカクテルが苦手な方でもスッキリ飲めます
後口は瑞々しくライムでさっぱり、喉が渇いている時にもいただけるお味に仕上がっていました
ほうじ茶カシス
追加でお願いしました
冷やしたほうじ茶にカシスリキュールを入れたシンプルなものとなりますが、ほうじ茶の香ばしさが生きていました
カシスリキュールの甘さと後から香るほうじ茶がとても自然
かき氷でも甘いほうじ茶シロップがあるのでそう言った意味からも抵抗はありません
カシスリキュールの甘さだけなのでライト、甘酸っぱさがポイントです
女性向けかもしれませんが、想像通りの高相性な組み合わせで美味しくいただきました
メニューのどのお料理、ドリンクにも宇治茶やほうじ茶、玄米茶が見られコンセプトはしっかりしています。
何かしらアラカルトがあると良いのですが、お店には似合わないのかもしれません。
お茶のお味はしっかり出ていて過度な加糖はなく、普通のカフェに比べたらもちろんかなり差があり本格的。
席は広く、間隔はゆったりしていて雰囲気良くゆっくりできる空間造りをされています。
堅苦しくない分カフェとしても気軽に利用でき、休憩としてご友人をこのお店にお連れしたらセンスが良いと思って頂けるお店だと思います。
DETAIL DATA
アクセス、営業時間など
- 【店舗名】
- ふれんち茶懐石 京都福寿園茶寮 東京駅グランルーフ店
- 【住所】
- 東京都千代田区丸の内1-9-1 グランルーフ 3F
- 【営業時間】
- 11:00~23:00
- 【定休日】
- 年中無休