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やざ和

やざ和

星2つ半が平均

喉越しが良く、コシがあるお蕎麦。見た目十割の二八田舎せいろとポタージュ状のそばがきが人気

1976年オープン、亀戸駅南口の商店街を抜け江北橋通りの交差点角地にある十割見紛う出来の二八手挽きの田舎せいろが人気のやざ和。

外観はケヤキを大胆に使用した造りで独自の世界観を放っているのですぐ分かります。
暖簾を潜って中に入ると少しの薄暗さと打水された石畳から伝わる湿度に迎えられながら、螺旋状の階段を二階に上がると今度は窓から外の光が差し込む柔らかな明るさ。
そこには待機スペース、石臼が置かれ、木の引戸がありそれが本当のやざ和へのエントランスとなります。

店主は矢澤登志和氏で名店を数多く輩出する柏竹やぶのご出身。
北海道と福島産の玄そばを使用し、エントランスにあった石臼で手挽き、手打ちした1日限定20食の田舎せいろが人気です。

佇まいもそうですが設えもテーブルは無垢のケヤキ、壁にもケヤキを使用し木に囲まれ、その雰囲気に合う器と盛付されていて拘りが表れているお店。
ちなみに数字の「8」好きで知られ、エピソードから8を連想できるものが多く一貫性を感じさせます。

平日のオープン時間に入店、テーブルは4席、奥に小上がりがありますがこの日のみか予約席となっていました。
私が最初の客でしたが程なくして次々とお客様がいらっしゃり、テーブル席は相席となりました。

接客は実年の女性が担当、お店の方向性をはっきり仰り、給仕のタイミングをよく見て下さる気が利く方。
時々明るい店主が出てきて、某アイドルグループがテレビで来店された時のお話をされいていました。

お蕎麦についてですが、せいろそば、田舎せいろ共に二八。
10日間熟成させたというつゆは、並木藪蕎麦程ではありませんが本節香る辛口でくっきり、そしてすっきりしたお味。
甘みとコシ、喉越しに優れた蕎麦とつゆとの相性もとてもいいです。

メニューブックはけっこう分厚く、コースは吟コース以外は予約なしでも頂けます。
量は普通の蕎麦処より多め、控えめなじゆうさんと比べるとけっこうお腹いっぱいになるのでコースをお願いしたら「大丈夫ですか?お腹空いていますか?」とよくよく確認された程。
今回はそば道楽コースをお願いしました。

 

そば道楽

そばがき、せいろ、田舎せいろ

そばがき

こちらの人気メニュー、ポタージュ状の蕎麦湯に浮かぶそばがきは他ではない見た目。
普通はさらりとした湯の中に浮いているそばがきが多いですが、むしろ埋もれていると言っても過言でないほど蕎麦湯に粘り気があります。
お味は甘さがあり香りが良く、えぐみは少なくもっちり、纏わりつくようなねっとり感と柔らかさ。
しっかりしたつゆとの相性は抜群。
量はけっこうあり食べ応えがあります。
他ではないそばがきなのでおすすめ、心和むお味で美味しいです。

せいろ

ほぼ均一の太さ、整えられたフォルムのせいろ。
瑞々しい見た目で、いただくとその印象通り喉越しがとてもよく、ツルッとしていて心地のいいコシもあります。
二八ですと殆ど香りのしないものもありますが、こちらはライトに伝わります。
瑞々しさ→あまみ→香り→仄かなえぐみと順を追ってストーリーがあるように味わえるレベルの高いお蕎麦。
そのままよりつゆとの相性が光るタイプ、量もそれなりにあります。

田舎せいろ

色は濃く、星が見える見た目は十割な二八の田舎せいろ。
瑞々しい姿はせいろと同じ。
いただくとやはり十割にあるボソッと感やブツっとした感はなく、独特の強い香りと野趣に富んだタイプではありません。
添えられるのは山葵ではなく大根おろし。
器は陶器ですのこは敷いてなく、瑞々しいタイプなので水切りは難しいところのはずですが絶妙で溜まりはありませんでした。

いただくと十割には届きませんが香りはし、粒子のざらりとしたツブツブ感、細めですが歯応えも楽しめ、喉越し良く十割と二八のいいとこ取りをしたお味。
噛むほどにお味が楽しめ、辛めのつゆと美味しくいただきました。

 

蕎麦湯

こちらもかなりとろっとしたタイプ。
甘くて円みがあるお味、たくさん頂きたかったですがお腹いっぱいに。

 

蕎麦処ではいまいちお腹がいっぱいにならない、ということがありますがこちらはこの3000円のコースでかなりの満足感が得られお値段以上の価値あり。
メニューも豊富にあったので、色々なお蕎麦を頼んでみる楽しさもあるお店です。

DETAIL DATA

ico

アクセス、営業時間など

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