FOOD GARDEN

現在登録数 :  720 件

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アビス

アビス

星2つ半が平均

魚介のみのコース。香りで色を奏でるフレンチ

2015年オープン、外苑前駅から迎賓館方面へフロリレージュの跡地にある日本では珍しい魚介フレンチのアビス。
石段を上がると白い外観、帯状サインボードの魚ロゴがエントランスまでいざないます。

コンセプトは店名をAbysseを表す「深海」
ドアのホワイトは軽く見せる効果がありますが思いの外ある重さ、それが海へ潜るイメージを連想させ店内カラーはネイビーブルー空間が広がります。

シェフは目黒浩太郎氏、85年生まれとかなりお若いですがカンテサンス出身でマルセイユの三ツ星ルプチニースで研鑽を積まれています。
最後は暑い中お外に見送りに来て下さり、爽やかで明るく素敵な方でした。

接客は適度なフランクさと丁寧さが絶妙。
時々無理なフランクさを演出するお店がありますがそうではありません。
ドリンクも基本の流れはあってもメニューにより順番変えてくれたり、気遣いもありお話もし易く、雰囲気、居心地はとても良いです。

ランチはカジュアル過ぎなければドレスコードは特にありません。
平日の12時に訪問、予約は前日に行いました。

全体的にお皿には透明感がある爽やかさや軽やかなスパイス等それぞれに特徴とする香りがあります。
フレンチ独特の重さがある香りはありません。
最後にお店の方にそれについてお伝えすると香りも重要なコンセプトの1つらしいので、是非気持ちを傾けて頂きたいところ。

時々濃さを指摘されることがありますが、私的には出汁が効いているイメージ。
塩辛いとまでは感じず食後にすごく喉が渇くこともありませんでした。

お魚料理らしく食事後も体は気持ちよく、ランチ後はお腹いっぱいというよりも帰りに少しお茶をいただきたくなるな優雅な気分にさせてくれるお店です。

ランチは1コースのみとなります。

ドリンクはアルコール以外にもお茶のペアリングもあり、フロリレージュやレフェルヴェソンスを彷彿とさせます。
お茶のペアリングの茶葉は全て櫻井焙茶研究所のもので3種類提供されるとのこと、そちらをお願いしました。

煎茶

青紫蘇と酢橘を使用したブレンド緑茶
香り良くすっきりとした味わい。
紫蘇の香りが嫌味なく広がり、酢橘で爽快感がでていてお食事とも良く合います。

アミューズ

北海道蝦夷むらさきうにの冷製スープにパプリカを加え、ギリシャフェタチーズとカンパーニュのクルトンを浮かべたもの。
すっきりとした塩気があり、うにに臭いはなく風味と適度なクリーミーさがあります。
アミューズに相応しいさらりとした口当たり。

パン

熱い状態でサーブされ、付けるのはオリーブオイル。
噛み応えがあり、噛むほどに小麦の香りが広がります。

アントレ

柑橘系の良い香りと共に運ばれてきたのは長野県天竜川の鮎。
当日朝届いたものを三枚下ろしにし、ソースは蓼酢をイメージしたシャンパンビネガー、黄色はレモンコンフィ、黒いのはブラックオリーブピューレ、添えられるのはオキザリス。
三枚下ろしなので薄めではありますがふっくらさもあり、ソースは引き立て役となり鮎本来のお味を大事にしています。
レモンコンフィと共にいただくと甘みと酸っぱさが加わり、夏らしい味わいに。
2種類のお味が楽しめます。

新茶

限定新茶のさえみどり
適度な爽やかさで癖なく合わせやすいお味

アントレ

和歌山の鮑、ソースは焦がしバターと肝というシンプル、緑はオカヒジキ。
湯気から立ち上るのは焦がしバターの香り。
鮑のお味を残しながらもバターの風味が強くフレンチという立ち位置を明確にする一皿。
オカヒジキがフレッシュさを与えます。
コースの中で一番濃厚さがありました。

半発酵茶 緑茶めいりょく

鮑のお皿が濃厚ということでお気遣いでイレギュラーで提供してくれたもの。
キリッとした飲み口で引き締まっていてるので鮑のお料理と良く合い良かったです。
お試しということもあったみたいですがとても良いセレクト。
最終的には3種類ではなく4種類のお茶をいただきました。

スープ

こちらのスペシャリテ
カサゴを中心とした7種類のポワソンを使用し、オマール海老を殻ごと煮込みスパイスと香味野菜を加えアクセントにオレンジをいれたもの。
香りはスパイシー、少し魚粉っぽく感じる所があります。
お魚の複雑さにオマール海老が深さを与えていますが、ちゃんと1つのお味に収まり時々オレンジがふんわりと香ります。

ほうじ茶

深煎り、香りがとても良いほうじ茶で濃すぎずお料理のじゃまをしません。

メイン

愛媛の鱸、焼き茄子とドライトマトを使用したラビゴットソース、アルジェンテという柑橘と苦味が効いたハーブ、黒いのは焼き茄子を焦がした皮を粉末状にしたもの、万願寺唐辛子添え。
鱸はナイフを入れるとジューシーさが分かり、トマトの酸味、ギミックの焼き茄子の焦げが苦味を与えポイントになっています。
メインらしく地に足のついた様な安定感がありバランスが良い一皿。

デセール

手前のアイスはバナナアイス、奥はココナッツのブランマンジェ、メレンゲはココナッツ、マンゴーのピューレとパッションフルーツのソース、シークヮーサーのシャーベット。
ココナッツのブランマンジェは濃厚さが目立ちパッションフルーツのソースがさっぱりと手助けをしています。
アイスはバナナそのもののお味がしっかり。
シークヮーサーが爽やかにして甘さも適度なデセール。

エスプレッソシングル

ミニャルディーズ

真珠をイメージしたホワイトショコラ、中にはカットされたドライパイナップルがたっぷり入っているので甘さは控えめ。
白いのは砂浜に見立てたホワイトショコラ、綺麗なミニャルディーズ。

 

コースを通して魚介のみでお肉はでてきません。
もっと和テイストに傾いてしまっているかと思いきやしっかりフレンチらしさも出しつつ、ヘルシーで軽い仕上がり。
お茶のペアリングはいただいたことが何回かありますが、飲み切れないことも多かったのですがこちらが一番相性が良く全ていただきました。
フレンチの重さが苦手な方、魚介で楽しみたい方におすすめ、接客は大変良好です。

DETAIL DATA

ico

アクセス、営業時間など

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