カジュアルなので特別な日よりもお友達同士ががおすすめ

2009年オープン、広尾駅から徒歩5分程度にあるオープン後すぐ人気店となりミシュラン一つ星を獲得したモダンフレンチアニュ。
一時は予約が取れないほどでした。
アニュの意味は「ありのままに」その名の通り店内は寛ぎの空間で、自然体に過ごすのがコンセプト。
ですので、グランメゾンに感じるような重厚さは一切無くカジュアルで緊張感はありません。
ドレスコードも特になく服装もカジュアル、テーブルマナーも知らないというより、特に気にしてない方も多かったです。

ムニュー ドゥ スペシャリテを選択。
ドリンク無料期間中で、レジブルーが一杯無料でした。

アミューズブーシュ

メインのお皿に自らアミューズをセットして頂くスタートから遊び心があります。

フォアグラのシブースト、ピスタチオが添えてあり、甘いテイスト、ピスタチオテイストが強かったです。

コリンギは生で頂きます。
ゆず香りがしてさっぱりしていました。

イカは柔らかく、癖はなく軽く頂けました。

鮎のコロッケ

鮎の姿そのままにコロッケにしたもの。
緑の泡はキュウリです、ソースは加糖していないとのことですが、コロッケらしい甘さもあり美味しいです。
頭までサクサクで苦味がある箇所もありますが、ソースは甘めなのでよく合います。

アワビの瞬間ヴァプール 生ハムのコンソメジュレと一緒に

アワビは酢で締めてあり、さくっと噛み切れるいい歯応え、臭みは一切ありません。
野菜ジューシーで、夏っぽい仕上がり、ジュレはあまり生ハムっぽさは感じませんでした。

フォアグラとキャラメルポップコーン

来店前から気になっていた一皿。
右のトリュフアイスは夏限定、暑いので添えてたとのことちょっとしたことが嬉しいです。
フォアグラは外側がカリッとしていて、中はレア状態でとろとろで絶妙な火加減。
泡はグラニュー糖、ポップコーンはフォアグラキャラメルソースがかかっています。
キャラメルを砕いたものが散らされて、苦味があり、フォアグラの甘さと濃厚さを抑えます。
ポップコーンは頂いてみると本当にポップコーンそのもののお味、トリュフアイスは程よい甘さ、香り高いタイプではありませんでした。
胡椒も効いておりただ甘く終わるものではありません。
遊び心のある一皿。

椎茸をまとった本日の鮮魚のフリット シェリーソース

お魚は鰆。
茶色く見えるのは椎茸をパウダーにしたもの、緑はズッキーニ。
ソースはバターの香りが強いですがシェリーソースでさっぱりに仕上がってます。
鰆に椎茸を纏わせフリットしてあり、椎茸がサクサクしていて、鰆は瑞々しさが残っています。
バターソースにシェリーで少しの酸っぱさと、ズッキーニは新鮮で柑橘系の香りもして魚の臭み抑えています。
意外に濃厚さを感じる一品。

フランス産 仔鳩のロースト 万願寺ソース

仔鳩の胸の部分をローストされ、左下にあるのは内臓や腿の部分をパスタ巻きにしたもの。
万願寺ソースは辛め、鳩自体は切るのは固めですが食べると程よい歯応えで柔らかさがあります。
お味は赤身ストレート、お肉らしいですがコッテリ感はありません。
淡白な鶏肉とは全く別のもの、私的にはマルカワに似ていると思いました。
対して内臓はこってりしています、ソースもデミグラス系になっておりよく合い、上手く分けられています。

デセール

赤ワインゼリーとバニラムース。
赤ワインのゼリーは固めですが、ワインの香りと程よい甘さで美味しいです。
バニラムースはビーンズ入り、そこまで濃厚ではなく、下はサブレになっています。
エディブルフラワーは特に癖はありません。

プティフールと珈琲

コーヒーはルンゴを選択。
ルンゴとはエスプレッソで抽出したものに10ccのお湯を足したものです。

 

暑い日でしたので、微炭酸入の洋梨果肉入ドリンクも頂きお会計は8000円程、かなりお安かったです。

次のお皿までの提供時間はやや長め、お料理は強弱があるので楽しい。
気になるところは、スタッフ気付きが遅いところです。
逆に見られている感はありませんが、目配せをしてもまず気付いてもらえず、接客は同ランク店よりも劣ります。