昭和秘密基地空間でいただく天然氷蔵元のかき氷。雨の日はお休みです

代官山駅から3分程、代官山通りを抜け、回りはこのエリアらしいお洒落なお店が並ぶ中に昭和レトロな空間のお外でかき氷を楽しむガーデンバーウララがあります。

板塀に下げられた看板「氷」の文字、ひっそりと靡く藍色の半間暖簾が入口で気を付けないと見落としてしまう程。
正直全く知らない人にとっては分かりにくく多少入り辛く、暖簾を潜るとお店の昭和配色ホーロー看板が左に見え、正面には長細い民家裏の様な敷石のアプローチ。

そこを抜けると広めの木々に囲まれた中庭になっていて、日曜大工テイストを出す長机にパイプ素材の椅子、巨大な扇風機、植物が陰を作りライトにセミの音が聞こえる静かな別世界の秘密基地が広がっていました。
地面は土なのでコンクリートの照り返しもなく思ったより暑くはありません。
中庭自体は塀に囲まれてはいないので閉塞感がなく、近所の人懐こい猫がやってきて足に擦り寄ってくる安らぎの空間です。

因みにルーフがないので定休日は雨の日というのも特殊。
芸能人がお店を紹介したことで話題となり、特にその外観からインスタでも話題になっています。

スタッフは若い女性1人で感じが良く話しやすい方。
夏場はかき氷を、冬場はおやき等を販売しているそう。

かき氷はレギュラーメニューのブルーベリー、レモン、抹茶、シーズンメニューはメロン、梅でフルーツ系は全て果肉を使用したもの、サイズは1種類。
メロンをウッドカウンターで注文を入れ、お席で待ちます。

使用する氷は最近人気急上昇中のハチクと同じ天然氷蔵元の一つ、日光天然氷蔵元・松月氷室の天然氷。
実はこのお店の母体はすぐ隣の地下にあるオーガニックカフェボンベイ バザー。
よってカフェとしての経営基盤がしっかりしているので接客、サーブも安定しています。

かき氷　メロン

器はガラス、サイズは小さめ。
屋外でいただくので大きいとすぐに溶けてしまうのでこれ位が良いのかもしれません。
氷のフォルムは縦に長く、特出している訳ではありませんがふんわり系で口当たりは良く天然氷なので癖がない円みがあるお味。
メロンは加糖されていますが、生メロンテイストも残っていて果肉感あり。
崩れる心配もなく、食後でも軽くいただける大きさ、風の音を聞きながらお外でいただくかき氷は他ではない美味しさがあります。
いつからかき氷は高く盛られ、色々なトッピングがつく屋内のカフェメニューとなったのだろうとしみじみ。

ベーシックを保ちながらも現代のかき氷らしくフルーツは果肉を氷は天然氷を使用するいいとこどり。
お値段は600円、とても特別な気分にさせてくれました。

猫と戯れて退店、「こんな所にこんなお店」と言うのがぴったりな現代のかき氷の良さと昔ながらの良さを兼ね備えたお店です。