甘さが適度なNYスタイル。甘酸っぱさやリキュールで華やかに

2010年オープン、西荻窪駅北口の「にしおぎ北銀座街」沿いにあるアメリカンスタイルベイクで人気のエイミーズベイクショップ。
同じ通り沿いには豆大福で有名な喜田屋があります。

オーナーは吉野陽美さん、NYでベイクと出会い製菓学校に通いこの地にお店をオープン、現在はスクールも開催するほどの人気店に。

外観はシックな洋風スタイル、店内入るとすぐにベイクが10種類程度置かれ、スタッフはオーナーともう1人の女性のお2人態勢。

ベイクと言えばサンデーベイクショップが浮かびますが、あちらの方がスタッフの人数がずっと多いため種類と在庫数が多い印象。

平日の15時頃訪問、売切れになっている種類もありましたがほぼ全種類在庫有。
キャロットケーキとチーズケーキの2種類程は要冷蔵となります。

店内でのイートインも可能、お席は7席程度のテーブルのみ。
ちなみにアイスコーヒーをオーダーしましたがマグカップがとても大きく驚きました。

サンデーベイクショップはイギリススタイル、エイミーズベイクショップはNYスタイルですから違いはあると思いますが、サンデーベイクショップの方が甘みは強く大胆。
両店ともキャロットケーキをシグネチャーメニューにしていますが、サンデーベイクショップはクリームチーズが強くないので常温で持ち運びが可能でこちらは要保冷材。

こちらにはサンデーベイクショップにはなかった酸味やリキュールを活かしたケークもあり、全体的に上品なベイクです。

キャロットケーキは店内でいただき、ラムフルーツケーキ、マフィン（ベリー＆ベリー）、バターケーキ、レモンポピーシードケーキ、マロンケーキ、アメリカンチューイーケーキを購入。

キャロットケーキ

スパイスが効いているキャロットケーキで、ナッツ、ドライパイナップル、レーズン、キャロットがぎっしり詰まって個々の歯応えも有。
クリームチーズはサンデーベイクショップと違いダイレクトにチーズなので要冷蔵の意味が分かりました。
しっとりとした生地、クリームチーズがスパイスで少し尖っていたテイストを和らげ、味に奥行きを出すとても重要なポジション。
甘みはサンデーベイクショップのキャロットケーキと比べるとずっと甘みは控えめ。

レモンポピーシードケーキ

ケシの実入りのレモン生地の下層にクリームチーズを置き、上層にはレモンアイシング。
少しパサッといるのはケシの実がぶんだんに入っているからでしょうか、そこから得られるプチプチ感は楽しいです。
レモン生地ということですが、レモンは然程強くありません。
対してレモンアイシングはレモン風味がたっぷり、酸味とシャリシャリした口当たりですっきり、印象は強め。
そこへ量は少ないですがお味を円やかにさせ、しっとりさせるのがクリームチーズとなります。

 

バターケーキ

バター量が大変多く甘みは控えて塩気がでているケーク。
口当たりはしっとり、バターの美味しさと卵を活かしその両方がしっかり伝わります。
余計な飾りがない、素材を楽しむシンプルさがポイント。
甘いバターケーキがお好きでない方も良さそう、美味しいバターケーキ。

マロンケーキ

カットされたマロンがたくさん入ったラム酒香るケーク。
ラム酒は香り良くですが強すぎず、マロンはコンフィされていて甘く、自体香りはうっすら程度。
マロンで甘さを出し、甘過ぎず深みもある美味しい一品。

 

ラムフルーツケーキ

かなりラム酒が効いていると言われた一品。
それぞれのフルーツのお味が残ったレーズンやオレンジピール、フィグ等がぎっしり。
お酒は強めですが尖っている感じはなく、フルーツの酸味とケークらしい甘さもあり。
少しの大人味と甘さを同居させたお味で、中心に向かってしっとりしていき、香りはラム酒だけでなく複雑なドライフルーツの香りも有。
この手のケークは主に鼻を抜けるのはリキュールですがフルーツも存在感を出しています。

 

マフィン（ベリー＆ベリー）

ふんだんに使われるベリーはラズベリーとブルーベリー。
ラズベリーの酸味は強め、ブルーベリーの香りで落ち着かせています。
生地はけっこうしっとりしていてパサつき感は全くありません、大人の女性をイメージさせる華やかさと甘酸っぱさが効いてるマフィン。

 

アメリカンチューイーケーキ

アメリカンサイズの半生クッキー、入っているのはチョコレートチャンクに胡桃。
胡桃は比較的大きめで香ばしさと歯応え、中心部に向かって甘くなります。
半生なのでしっとり系、甘くてもバランスがとれている安定したお味。

 

どれも強烈なタイプの甘さはなく節度ある所に納まっているお味、甘さより素材を活かしてるベイクでした。