パリの超名門店で利便性抜群。バターメロンパン、クリスピーピッツァ等個性のあるパンたち

1989年オープン、新宿伊勢丹B1にある「プラドエピスリーグランアルチザン」エリアにあるパリで150年以上の歴史をもつエディアールが運営するエディアールベーカリー。

エディアールとはフェルディナン エディアールが1854年に創業したエピスリー。
紅茶が一般的に認知度が高く、紅茶缶のバックを深紅に染め上げ、ブラックのセリフ体という挑戦的な色彩の組み合わせたロゴも有名です。
商品はコンフィチュールやハチミツを使用したお菓子類、グロサリーにワイン等約6000点もあるとか。
新宿伊勢丹にはそのエディアールエピスリーエリア内に、ブーランジェリー(エディアールベーカリー)とフレンチ/カフェ(ラ ターブル エディアール)セクションがあります。

プラドエピスリーグランアルチザンは新宿通り側の大きなエントランスから見ると一番奥、エディアールベーカリーはエディアールセクションの中でも最奥に位置。
訪問時は休日で行列が絶えない状態で、デパートなので品切れには留意しているはずですが夕方頃には売り切れてしまうパンも見受けられました。

休日の16時頃訪問。
ショーケースは横に長く種類は新宿伊勢丹内では豊富。
ミートパイやピッツァ、バケット系は多くありましたが人気ヴィエノワズリーは残り1個のものもありました。

列に並び順番が来たらショーケース越しにオーダーするスタイル。
縦に行列ができるので商品がよく見えないのですが、順番が回ってきても特段急かされることはないのでゆっくり選ぶことができます。

フリュイクリームチーズ、スコーン、焦がしバターメロンパン、ズッキーニとサラミのピッツァ、アプリコットを購入。

アプリコット

デニッシュ生地にアーモンドプードルを敷き上にクレームパティシエール、アプリコットを乗せたヴィエノワズリー

デニッシュ生地なので厚めで適度な塩気と香ばしさ有

アプリコットは香り良くクレームパティシエールと良い相性
アーモンドプードルが香り、全体を支えています

クレームパティシエールが少なめなので甘さ強くなく、アプリコットの甘酸っぱさが冴えます
デニッシュ生地が占めてもバランスが取れていました

フリュイクリームチーズ

カランツ、クランベリー、くるみを練り込んだパンにクリームチーズを挟んだもの

ヴィエノワズリーなお味と思いきやクリームチーズは全く甘くなく胡椒が振ってある調理パン寄り

パンには見た目以上にクランベリーとくるみがぎっしり詰まっていてリッチな味わい

カランツの量が過度でないのでクランベリーとくるみが強め
くるみはかなり大胆に入っているので食感、香り、お味とも存在感があります
カランツは量は少なめですが酸味があり多少苦味有、クランベリーはフルーティーで華やか

パン自体は噛み応えがあり小麦の香り漂います

クリームチーズは甘くないチーズで胡椒がアクセント
滑らかで丁度いい塩気と香り、味わいが分かりやすく濃厚さもあります
主張がはっきりめなのでベースのパンに負けておらず、クランベリーの自然な甘さとチーズのコクが良く合っていました

焦がしバターメロンパン

クラストは柔かなサクサク感、クラムは空気層はほぼなくややもっちり

ネーミングに偽りなく、焦がしバターの香りが支配するメロンパンです

全体的にかなりバターの風味が強く、焦がすことで香ばしさと塩気とコクが効いている普通のメロンパンとは違うテイスト
少ししっとり感があるのはバターの配合量の多さかもしれません
甘いメロンパンを想像すると違いますが、平坦なお味ではなくバターの豊な香りで深みがでて私的にはこういうメロンパンも中々良かったです

ズッキーニとサラミのピッツァ

薄い生地にズッキーニ、サラミ、ソーセージが乗ったピッツァ
少なくオリーブも使用されているそう

ベイクしていただくと生地がサクサクと音がするクリスピー食感
チーズも存在感があり、オイリーさもあります
お味的には美味しいですがやや濃いめかもしれません
ですがベイクすることで生地がパリッとしてふにゃっとしたした食感がないのは見事

スコーン

甘みはなく小麦香り、バターと塩気が主な素朴なスコーン
外のサクッと感は強く、中は少ししっとりしている程度
今時の濃厚で少し甘みも感じるリッチなスコーンとは方向性は違いました

 

ヴィエノワズリーは甘み控えめ、お食事パンに通じる様なところがあり見た目はスタンダードでも少しのギミックを加えています。
バターの風味豊かなメロンパン、甘くないピリッとした胡椒が引き締めるフルーティーなフリュイクリームチーズ等こってりしていないヴィエノワズリーがいただきたいと思う時におすすめ。
チープな出来はなくブランドとしての一定のレベルを保っている、利便性抜群なブーランジェリーでした。