東池袋にあるリピーターも多い、人気の隠れ家オステリア

2007年にオープンした、一軒家を改築した感じの東池袋にあるオステリア・ピノ・ジョーヴァネ。
アクセスは良いほうではなく、JR池袋駅からですと徒歩10分程度、東池袋からですと5分程度で目立つ場所にはありません。
ランチタイムも11:30～13時まで、決して恵まれたコンディションではありませんがかなりの人気店。

1回目、晴れた平日の12時20分頃には満席となっていて満席の札がかかっていました。
それでも入りお店の混雑具合を聞き、改めて天気の悪い日に11:50頃伺いました。
この日は満席になることは無かったので、なるべく天気の悪い日、平日に訪問されるといいかもしれません。

ご夫婦で経営されており、接客は奥様が担当、感じは明るくいい感じ、店内はこじんまりとしていますが、二階席もあり。
BGMがイタリアの雰囲気を出しており、インテリアもライトな雰囲気です。

ドルチェまで1時間程度という事でスペシャルランチをお願いしました。

【アンティパスト】

赤玉葱のフリッタータ

フリッタータとはキッシュ、またはオムレツに似た卵料理でフィリングは様々ですが通常アンティパストとしてサーブされます。
卵の香りと玉ねぎシャキシャキがあるジューシーなフリッタータ、上は素材の味を生かしたストレートなトマトソース。
冷たいですが、口の中でじゅわっとお味が出汁と共に広がりなかなか美味しいです。

カプレーゼ

新鮮で生乳感溢れるモッツァレラで、柔らかく固くありません。
癖もなく食べやすく、見た目も素朴感のあります。

 

モルタデッラ

ボローニャ伝統のソーセージ、ボローニャソーセージとも言われている多くの方は一度は食べたことはあるスタンダードなソーセージ。
薄切りでバルサミコソースがかかっています、強いお味でもなく食べやすかったです。

フォカッチャ

フォカッチャはオイリーさは殆どない、塩気がありオリーブ香るタイプ。
温かく手作り感がある素朴なパンといったところで、あまりフォカッチャらしくはありません。

ズッパ

トマトベースのクリーム系スープ。
しっかり出汁が効いておりクリームは濃厚、甘みもあり、クルトンの食感と上に乗っている麦がよく合います。
濃くもなく、熱すぎず、見た目に派手さはありませんが、なかなか美味しいです。

【プリモピアット】

渡り蟹のトマトクリームソース

自家製タリアテッレ

サーブ時からトマト、ガーリックなどのいい香りがするパスタ。
写真では分かりずらいのですが、渡り蟹の約半分がそのまま乗っています。
お味は濃厚クリーム、ルッコラのいい香りと蟹の身がほぐされた状態で多く入っています。
トマトはジューシーさを感じ、ガーリックも強くソース自体もたっぷり、なかなか豪快。
タリアテッレは歯応えのある厚みのあるタイプ、手作り感がありパスタを頂いた感を得られます。
渡り蟹本体の身も頂け、評判だけありレベルは高く濃い味付けではありませんが、かなり濃厚さがあります。
量は見た目以上にあり、お腹いっぱいに。
もう少し少なくても良いのかも知れませんが人気なのであまり少なくすることもできないのかもしれません。

【セカンドピアット】

函館大沼牛ロースの網焼き ルッコラ添え

焼き加減はミディアムレア、赤身らしさが見える丁度いい焼き加減、お塩で味付けされたお肉は固くはなくたんぱくな感じ、網焼きの香ばしさもちゃんと出ています。
量はさほどありません、クルトンなどが入ったサラダはルッコラの香り、お肉とも合います。
凝ってる味付けではなく、素朴に楽しむタイプのセカンドピアット。

【ドルチェ】

黒ごまのパンナコッタとガトーショコラの盛り合わせ

右に見えるのが黒ごまのパンナコッタ、下に見えるのははちみつ。
口溶けはふわっと溶けるタイプ、残るのはごまの粒、初めてのお味でやや不思議でしたが甘ったるくもなく悪くはありません。

左はガトーショコラの上にクレームシャンティ、緑はミントで、少量ベリー系のソースがついていてクレームシャンティはしっかりリキュールが効いており美味しいです。
ガトーショコラは少しパサつきがあるでしょうか、ベリー系ソースはフランボワーズかもしれませんがこちらだけは人工的なお味。

 

リピーターも多く、サービスは臨機応変に行って頂けます。
お料理の説明は特にありませんが、馴染み深い材料ばかりなので戸惑うことはなし。
お味は濃くはありませんが、スタンダード大衆向けでしょうか、奇を衒うものはありませんが、近くにある某チェーン店とは雲泥の差。
奥様は私のことを覚えてて下さり嬉しかったです、少しの会話が暖かい気持ちにしてくれるオステリアです。