バケットにチョコを乗せたトーストショコラが人気。珍しいカカオの果肉ジュースもあります

2015年オープン、代々木公園駅南口から1分弱。カカオの果肉ジュースやタブレットチョコを乗せたトーストショコラが人気のカカオストア。

母体はテオブロマ、ショコラティエとして有名な土屋シェフの新店でコンセプトはBean to Bar/Chocolate Bar。
ストアとカフェを展開するチョコレートに囲まれたお店です。

オープン当時から気になっていた当店、平日のお昼頃カフェ利用で初訪問。
不定休となっていたので、予めお店にお聞きすると年末年始以外お休みはないとのことでした。

お店は駅から1分もかからない通り沿いにあり分かりやすくアクセス抜群です。
エントランスはこぢんまりとしていて、枠をブラックで引き締めたシックな外装。
ガラス越しからTシャツも置かれているのが見えるお洒落な雑貨屋さんの様です。

入ると縦に長い造りでエントランスからBean to Bar（カカオ豆の仕入～焙煎、成形まで一貫して行うこと）のチョコレートが所狭しと並んでいました。
品ぞろえはテオブロマお馴染みのショコラやドモーリ、チョコレート成分が入ったシャンプーまで幅広いです。

奥正面にはキャッシャーとケーキのショーケースがあり、その左を抜けた奥がカフェエリア。
インテリアはファクトリー系で壁にはサインやカカオに関する大きな写真が飾られ、ファニチャーはインダストリアル。
お席はテーブルとカウンターがあり、カウンターにはカクテル瓶が並ぶインテリアに合わさりバーみたいな雰囲気でした。
テーブルは無垢材でペンダントライトが低めに下がり、スタッフへのコールはテーブルにあるガラスベルで行います。

この日は平日雨の日でしたが、ストア、カフェ共にお客様に入りは多く休日ですと混雑しそうです。
スタッフはお若い女性と男性お1人ずつで女性の方が責任者のよう。
女性はしっかりした受け答えと明るい接客、カフェエリアは主に男性で丁寧な方ですが少し大人しめ。
質問があればはっきりお聞きしないと分かりにくいかもしれません。

メニューにはチョコレート系だけでなく、ランチとしていただけそうなクロックムッシュ、夜にはフォアグラやモッツアレラとトマト等おつまみもありました。

主力のチョコレートメニューは主に4種類。
前述のトーストショコラ、チョコレートフォンデュ、ケーキ（ショーケースより選択）、4種タブレット食べ比べ、カップジェラート。
ドリンクはホットショコラやリキュール入り、カカオジュースがありました。

トーストショコラはどの様なものか知っていたので、分からなかったサイズをお聞きするとバケットを1カットしただけというので小さいとのこと。
因みに400円なのでお値段から想像できる大きさ、お腹に溜まるような量ではありません。

ドリンクは真っ白なカオジュースが目に留まりました。
果肉を使用した専門店でも見かけることが少ないドリンクです。

オーダーはトーストショコラとカカオジュースにしました。

トーストショコラ

焼かれたバケットの上にタブレットチョコ、なかなか壮観な図
写真で見るとヘビーそう・・・と思うのですが小さいです

チョコはバケットの熱で溶かされとろっとなる、こんなことやってみたかったと思わせるフォルム
私的にはもう少しバケットが温かいと更に溶けて良かったかもしれません

お味は香りと甘み、ビターさもあるバランス系
このチョコは販売されていますかとお聞きすると同じ物はないですが、カカオ67%のミ アメールに近いとのことでした

ビター過ぎず癖もない味わい、ですが一般のショコラの様な浮ついてなく無理なくいただけました

カカオジュース

真っ白な色はカカオの果肉、通常発酵に用いられるためにジュースに回されることが少ない希少なもの
量はたっぷり入っていて、微炭酸で下にカカオ成分が沈殿しているので混ぜる様にしていただきます

いただくと、沈む位なのでややどろっと口当たり
説明に梨の様、とありますがその通りで梨に似た爽やかな甘み、残らないのでさらっと飲むことができます

特段変わった香りはなく、カカオのお味もありません
微炭酸が良く合い、量があっても甘さは強すぎないので最後までいただけました
ピュアな甘さでフルーティー、もし果肉ジュースを飲まれたことがないならおすすめです

 

テイクアウト用に店内を見ていると気になったのが日本で唯一購入できるMENAKAOのタブレットとローストしたカカオの豆。
カカオ豆はサンプルを見せて説明して下さり興味深かったのでカカオ豆とMENAKAOを購入させていただきました。

ローストカカオ豆

カカオ豆は通常120～160℃でローストして皮を剥いていただくそう
こちらはローストされているので、皮を剥いていただきます
見た目はアーモンドですが、薄皮を剥ぐと黒くビターチョコカラーをしています

香りはカカオ、お味は苦味とローストからくる芳ばしさがありナッツの硬さがあります
香り高いですが、単体で楽しむというよりかはワインのおつまみに、お店のおすすめは砕いてサラダやヨーグルトに入れるなど
補助的な役割に適しています
チョコレートではないので当たり前ですが無糖です

MENAKAO ダークチョコレート72%

2006年に創業したマダガスカルのブランド、日本で販売しているのは当店のみ

刺激するようなお味ではなく、優しいです
甘みは後から寄せてきて強くなく、癖はありませんが平坦なお味ではありません
前面には出してきませんがシトラス系の香りで深みがあります
尖ってなく、後にも引きずらないビターさも心地よいお味で複雑な香りがあるチョコが苦手な方もいただけそうです

 

お値段は特段高くありませんしアクセス良好、ストアとカフェエリア共に夜は22時まで営業しているのでちょっと立ち寄るにも適しています。
ケーキも8種類程度あり、お洒落なのでティータイムとして利用するのも楽しいショコラ専門店でした。