卵と乳製品不使用。米粉や甘酒、ほうじ茶等を駆使し高品質なマクロビスイーツを作り出します

2010年オープン、西荻窪駅南口の仲通街を抜け小道に入ったところにあるマクロビスイーツのカナム。
マクロビスイーツとは、卵、乳、白砂糖不使用、ものによっては小麦粉も使用せず米粉で代用するスイーツのことを指します。

カナムは卵、乳製品、白砂糖、動物性食品不使用、小麦粉を使用しているスイーツは全て国産小麦粉、小麦粉代用の場合は国産米粉。
オイルはなたね油、白砂糖は洗双糖、乳製品は豆乳を使用しています。

休日の15時頃訪問、コンスタントにお客様がご来店。
お店は小さくお客様が2人程度しか入れない程。
外観は白く塗られたウッドで内部もマクロビらしくナチュラル、対応して頂いた女性スタッフもナチュラル系でとても感じの良い方でした。

大量生産ではなく、次々焼き上がってる訳ではないので売切れの可能性もあるのでなるべく早い方が色々選べそうです。

米粉のラズベリーマフィン、米粉甘酒マフィン、米粉のレモンマフィン、ほうじ茶と小豆のケーキ、ローズマリークランベリースコーン、バナナシナモンケーキ、ショートブレットを購入。
賞味期限は大体翌日まで、バナナシナモンケーキは3日程、ショートブレットは半月程度はお日持ちします。

 

<米粉シリーズについて>
全体的にしっとりして、ほんのり米粉の香りがします。
米粉らしくふんわりもっちりした感触が楽しめる本格派、水分量が多くしっとり感が素晴らしくパサついている箇所はありません。

米粉甘酒マフィン（左下）

玄米甘酒の香りがふんわり、程よい自然な甘さを演出するマフィン。
組み合わせの相性が良く、優しいお味。
いただいたマフィンの中で一番柔かでもっちりとした米粉の特徴がでています。

 

米粉のラズベリーマフィン（右）

季節限定
視覚では確認できませんが中にしっかりラズベリーが練り込まれていて、粒感、プチプチっとした食感が楽しめます。
バニラの適度な甘い香りと甘酸っぱさが交わり、マクロビスイーツに少し華を添えた味わい。
バターが入っていないのでこってりしていません。

 

米粉のレモンマフィン

季節限定
中にオーガニックレモンピールがたくさん入ったマフィン。
歯応えと爽やかさが楽しめる夏らしいお味。
レモンの香りは人工らしさはなく、自然で過度な酸味。
生地全体にレモンの香りが広がっているのでどこをいただいてもレモンを楽しめます。

ほうじ茶と小豆のケーキ

12時オープンで15時の時点で残り1つだったもの。
有機ほうじ茶と北海道産小豆、小麦粉を使用したケーク。
少し水っぽさも感じる程にしっとりしたケークでなたね油がたっぷり使われている様ですが重くはありません。
ほうじ茶の香りがたっぷり、小豆もぱさついておらず、自然な甘さと良く合っています。
見た目は地味ですが、この種類特有のパサつきは全くなく、和らしさが出ていて完成度が高いです。
ただオイルを削れば良い、ほうじ茶をたくさん入れればいいではなく原材料のバランス良く配合することによってできているケーク。

バナナシナモンケーキ

小麦粉使用、冷やしても美味しいとのことでしたので冷やしていただきました。
バナナの香りがしっかり伝わり、ずっしりしているケーク。
アーモンド粉がたっぷり使用されており、上層に振り掛けられているのはシナモン。
バナナはぐにゃっとはしておらず歯応えを残しているところがポイント。
生地はしっとり、少しのねっとり感とそこからラム酒の香り。
シナモンやラム酒が複雑さを出している優しい甘さのケーク。

ローズマリークランベリースコーン

いただく前からローズマリーの香りが漂います。
ほろっとした食感に適度な塩気、生地にはローズマリーが練り込まれていて視覚でもそれが確認できます。
クランベリーが多少の甘みを加え、バター無しの物足りなさは特に感じさせません。

ショートブレット　プレーン

小麦粉使用、豆乳の香りがするショートブレット。
少し重めのサクッと感、アーモンドで深さを洗双糖で優しい甘さをプラス。
ショートブレット特有の塩気は適度です。

 

どれも手作りの優しさが出ていて大切に作られたお味がします。
他でもいくつかマクロビスイーツをいただいたことがありますが、レベルは屈指。
マクロビスイーツ特有のぼそっと感や豆乳の香りが強すぎるということはなくバランスが良く仕上がっていました。