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カフェ ラントマン

カフェ ラントマン

星2つ半が平均

ホテルザッハー系ザッハトルテと種類豊富なリキュールコーヒーが楽しめます

2009年オープン、表参道駅B2出口より1分程度、青山通り沿いにあるランドマークAOの4Fにあるウィーンで最もエレガントなカフェとして知られる海外一号店となるカフェラントマン青山。

カフェラントマンの本店はウィーン。
創業は1873年と歴史は古く数々の社交場として利用され現在でも美しさを失わず歴史を刻んでいます。
初の海外出店となるのが当店、内装も本店ウィーン雰囲気を再現、席数はかなりありテラス席も完備。

AOビルでの外観はやや異色で深めのウッドカラー。
内部はマホガニー~ダークスカーレットより、ふんわりしたソファ。
マホガニー家具にはインテリアとして置かれているウィーンを想像させるオブジェや本。
多灯式ペンダントライトがお店を照らし少し光量を抑えていました。

お席もゆったりしていて雰囲気は良いです。
ですが、少し残念と思うのは意識的に雰囲気を出そうとしているのが分かってしまう点。
造られた空間というのは否めずもう少し重みのあるインテリアとオマージュが欲しい所。

ただこの感覚はメニューを拝見した時に納得せざるを得ないものとなりました。
とてもCPに優れているのです。
青山通り沿いにある立地は最高値に近い状態でありながら、ケーキとウィーンらしいコーヒーをいただいても1500円もしません。

今回はザッハトルテがいただけ、リキュールコーヒーの種類が豊富ということで訪問。
平日の15時頃、お席は空きがあり好きな場所を選べる位でした。

スタッフはホールの男性責任者を中心に女性スタッフ。
良い方達ですが質問するとどこかぎこちなかったのであまりウィーンのお食事にはまだ不慣れなのかもしれません。

メニューはカフェとお食事に分かれていて、お食事はヴィーナー シュニッツェル、グーラッシュスープ等伝統料理も有。
コーヒーはブレンドからアインシュペンナー、リキュールを使用したモーツァルトやマリア テレジア、フィアカー等。
ケーキは何かと話題が尽きないザッハトルテやショコラ×ピスターシュのモーツアルトトルテ等がありました。

全体的にはコーヒー種類に優れていてリキュール系を入れて約31種類程。
リキュール系コーヒーだけでも11種類程ありましたので、違いを聞くと全てリキュールは弱めでクレームシャンティは無糖なので然程甘いものではないとのこと。
ドリンクはチェリー系のフィアカーを選択。
ケーキはザッハトルテにしました。

ザッハトルテ

ザッハトルテには2種類あります。
商標権を巡りホテルザッハーとデメルが甘い7年戦争のお家騒動を繰り広げたことでも有名なザッハトルテ。
最終的には1962年に双方に商標権を認める判決が下りました。

よってザッハトルテと言えばザッハーの?それともデメルの?と聞かれます。
ただ、現在国内でホテルザッハーのザッハトルテを購入することはできませんので、本場のお味を楽しみたいならデメルのザッハトルテとなります。
ちなみにホテルザッハーの財政難の折、秘伝のレシピがデメルに流れているのでお味には大きな違いはありません。

と言いましても構成は異なりホテルザッハーのザッハトルテは中央にアプリコットコンフィチュールが敷いてあり、デメルはグラズールのすぐに下に敷いてあります。
見た目の違いはこの程度ですがザッハマッセに違いがあると言われています。

前置きが長くなりましたがこちらのホテルザッハータイプ。
写真ではケーキピックはホテルザッハー系エムブレムデザインだったはずが市販のケーキピックになっていてこれはちょっと残念。

いただくとグラズールは厚いとまではいえません、よって少し柔らかく溶けている感じが否めないので特有のシャリシャリ感はデメルに比べるとかなり弱め。
パリッとはしておらず少し緩いのです。

ただこれはデメルとの比較。
普通のケーキとは全く違います、砂糖を結晶化させたシャリっとした感覚はしっかり認識できます。
ザッハマッセはデメルに比べて少しパサつきはありましたが、アプリコットコンフィチュールの存在感はこちらの方がずっとあります。
甘酸っぱさが主張をしてきて抑揚をもたせていました。

クレームシャンティはお決まりの無糖、脂肪分はそれなりで新鮮さもあり一緒にいただくと良く合います。

ザッハトルテというのは甘いものです。
こちらのはデメルの様なガツン押してくるような甘さはありませんでした。
好みは別として完成度はやはりデメルが上かと思います、こちらのはホテルザッハーライクなのでザッハーの物ではありません。

ですが市販のザッハトルテらしいケーキに比べると本格的。
デメルにはカフェはありませんし、少し甘みを控えベースを守ったザッハトルテをいただきたいならこちらも良いと思います。

フィアカー

レシピは一定ではありませんが、一般的にはエスプレッソ×ラム酒×ホイップクリーム

こちらはブレンドコーヒー×ホイップクリーム×チェリーブランデー×マラスキーノチェリー

リキュール入りとのことですが全ての種類弱め、ホイップクリームに甘みはないので、お砂糖で調節してくださいとのことでした。

サーブされた姿は中々可愛らしく、写真を撮っていましたが思いの外クリームが沈むのが早いので撮影はお早めに。
少し温かい程度で、チェリーブランデーはほぼ入っていないと言っても過言ではありません。
正直よく分からない程だったのでこの日がそうだったのかいつもそうなのかは分かりませんが、弱めには作られているとのこと。
コーヒー自体は苦味ベース、甘みの無いクレームシャンティが円やかに飲みやすくしてくれました。


私的にはもう一歩ウィーンの色を出しても良い気がしました。
ウィーンらしいメニューはちゃんと揃えているので、入りやすくリーズナブルに入門的に楽しむならこちら。
ステップアップして本格的なオーストリアのお料理を楽しみたいなら銀座ハプスブルク・ファイルヒェンをおすすめします。

DETAIL DATA

ico

アクセス、営業時間など

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