フルーツぎっしりフルーツサンド、生クリームは控えめ。奥様の温かみのある接客に癒されます

西新宿駅より1分程度。この地で30年弱続くフルーツパーラーで穴場スポット的存在のストロベリーフィールズ。
お客様は主に近隣にお住まいの方々やビジネスマンで常連様から愛されるお店です。

人気メニューはフルーツサンド。
フルーツショップ(フルーツショップ カンノ)に併設する形でフルーツパーラー(ストロベリーフィールズ)が営業しているのでフルーツは良質。

フルーツサンドというと綺麗なフォルムで有名な千疋屋を始め、高野フルーツパーラーやフルフルが有名ですがこちらも隠れた人気店。
手作りらしいフォルムに素朴なお味ということで好評です。

ですがこちらの店舗は公式サイトやSNSがなく口コミも少ない為、ベースの店舗開店時間ですら10時だったり8時だったりと正確性に欠ける程。
気になって当日伺う前に確認の電話を入れてみると実年位の奥様が出られ丁寧な対応で営業開始は10時からと教えていただきました。
なので現在はフルーツショップ カンノ、ストロベリーフィールズ共に営業時間は同じで平日のみ営業、営業時間は10時～18時となります。

平日のオープン時間少し前、フルーツサンドをいただくため訪問。
ガラス張りなので内部までよく見え、店舗自体はあまり大きくありません。
入口はフルーツショップ カンノ、ストロベリーフィールズどちらからでも入れ内部で繋がっている造り。
ストロベリーフィールズの入口には代表メニューが書かれた手書きのホワイトボードが下げられていました。

お店は10分前位に開店。
店内のお席はテーブル席のみで2人掛けが9卓と4人掛けが1卓、間隔はさほど狭くはありませんがテーブル間隔が狭め。
今時のフルーツパーラーとは違い、新聞やブランケットが置いてあり昔からある近所のオーソドックスな明るい喫茶店の雰囲気。
喫煙可能ですがこの日はお客様が全員女性ということもあり喫煙者の方はいらっしゃいませんでした。

接客はお電話に出てくださった奥様、｢狭くて申し訳ありません｣と気遣いをして下さる方です。
他のスタッフはキッチンに女性がお2人、お店の方は計3人で全員女性。

開店時間に伺ったのでメニューはモーニングでセットとなりバタートースト、ハムまたはチーズトーストセットの2種。
なお、11時30～からはランチセットに変わります。
フルーツサンドは通常のセットメニューにあり営業時間ならいつでもオーダー可能。
メニューは丸ゴシックが可愛い、フェミニン系よりのデザインで手作り感がありお店の感じを反映していました。

フルーツサンドセットでドリンクはコーヒー(ホット、アイス)、紅茶(ホット、アイス)、ホットミルクからホットコーヒーを選択。

ホットコーヒー

程よい苦味とコクというよりさっぱりとした飲み口
熱すぎず、濃すぎず重くありません
癖が無いのでコーヒー酔いが気になる方もいただけそうなお味
良い意味の昔の喫茶店らしいコーヒー

フルーツサンド

他店のフルーツサンドより1.5倍程度の量があり、予想以上の大きさに驚き

フレンチドレッシングがかかったミニサラダがついてきました

パンはやや厚めで弾力があるしっかりめの食パン、クラストはカットされています
フィリングはフルーツぎっしりで生クリームは少なめ

お味の組合せは2種類ありキウイ、バナナ、パイナップルの組合せとみかん、いちごの組合せ

キウイ、バナナ、パイナップルの組合せはバナナの甘さよりややキウイとパイナップルの酸味が優勢の甘酸っぱいお味

みかん、いちごの組合せのみかんは缶詰ですが、シーズン的にまだいちごは糖度が強くないので不自然さがないやや甘いお味

生クリームは主張せず濃厚さもあまりなく甘味控えめのサポート的なポジション

ジューシーという感じより懐かしいお味
一般的なスイーツカテゴリのフルーツサンドというよりフルーツが主なので甘さは控えめです

ボリューミーなのでちょっとモーニングというよりしっかりランチの量ですが、クリームの甘みからくる重さでいただけないということはなさそう

華やかなフルーツサンドより温かみのあるフルーツサンド
パンのクラストにうっすら切り残しがあったりする｢隙｣もお味の一つとする昔ながらの喫茶店にフルーツパーラー良さを足した感じです
あまりセンシティブにならずこのままの形で楽しみたいお味でした

 

お会計時に朝からお電話して申し訳ありませんとお伝えすると今年から10時営業になったとのこと。
以前は8:30～営業で6時台には仕込みをされてたそうです。

常連のお客様と共に年を重ねてきたお店。
歴史と共に営業時間が変わり、それを角がなく微笑みながらお話される素敵な奥様。
年が離れていても変わらなく接して下さり今では中々ない喫茶店の癒しをもったお店です。
煌びやかでなくても心に残りゆっくりと時間が流れる、奥様のほんわかする接客と優しくいただけるフルーツサンドでした。