イギリスの外側さくっと中はしっとりほろっとしたスコーン。ダブルバターの香りも魅力。

2016年新南口エリアにできた複合商業施設NEWoMan内店舗に数々の賞歴を持つスコーンで有名なデメララベーカリーが日本初上陸。

ライアンス メドレー氏が手掛けるスコーンを購入できる当店だけ。
彼はWorld Pasty Championshipsで少し確認しただけで近年3回（2012年、2013年にSecond、2014年にThird）も受賞している大変実力のある生地職人。
現在はコーンウォールのブーランジェリーをされています。

本場のスコーンは中々なく、フォートナム＆メイソンもいただきましたが私的には大振りでほろっとしたシファーズが好みでした。
ですが、現在は撤退していて現在日本で店舗はありません。

こちらのは本場英式の大振りイングリッシュスコーン。
他のスコーンと違うのはベースにダブルバター、即ち2種類のバターを使用している点。

店舗は改札内にあります。
出てしまうと入場料が必要になりますので要注意。
お店があるのはフルーツのタカノや駅弁等多くの店舗があるエリアで、その中でも当店は一番の行列ができていました。

スコーン各お値段は230円～250円程、素朴なフォルムの大きなスコーンが重なりショーケースに並んでいる姿は何となくシファーズを思い出させます。

スコーンには欠かせないクロテッドクリームとコンフィチュール。
こちらはRoddasのクロテッドクリームにboddingtons berriesのストロベリーコンサーブを取り扱っていました。

右から

ダブルバタースコーンアールグレイ

最初は分かりませんが徐々にアールグレイ茶葉のお味がでてきます。
特有の淡い苦味が甘いコンサーブとの相性を発揮して購入した4種類の中で一番合っていました。

ダブルバタースコーンプレーン

外はサクサク、中は崩れる程ほろっとしていて、適度な粉っぽさと香りがよく本場らしいカントリーな仕上がり。
ほろっとしているのにパサつきがなくしっとりとしているのはさすがの出来。
そのままいただくとバターの芳醇な香りと少しの塩気、大振りの中にも細やかさを感じます。
デメララのベースであるお味が堪能できる外せないテイスト。
コンサーブとクロテッドクリームを挟むとかなり濃厚でお味が強くなりました。

ダブルバタースコーンいちじくクルミ

クルミの自然な甘みといちじくのプチプチ感、風味も残っています。
スコーン自体のサクふわの食感も楽しめる癖のないお味。

ダブルバタースコーンココナッツクランベリー

ココナッツの香りがふんわりと漂い、いただくと歯応えもあります。
クランベリーの甘酸っぱさは弱く甘み有。
ココナッツが入っていることによりプレーンよりはほろっと感は抑え気味に。
コンサーブとの相性もよくいただけました。

ストロベリーコンサーブ

原材料は苺、砂糖、レモン果汁、バターのみ保存料、ペクチンまでも不使用。
コンサーブなので所謂ドライフルーツから作られたコンフィチュールを指します。
粘りがある固形感がある口当たりで苺の含有量が多く実がいっぱい詰まっていて、通常のコンフィチュールと違い時々果肉感ではなく主に果肉。
果肉のカットもかなり大きい大胆な仕上がり。
そして糖度もイギリスらしくかなり甘め、あまり大きな瓶ではありませんが1つで当スコーン4つ分の十分の大きさです。
ただスコーンとは高相性、液体系ではないので零れ落ちることもなくクロテッドクリームを上に乗せても然程同化せずいただけます。
甘いので少量でお味を楽しめました。

ロダス クロテッドクリーム

スコーンと言えば1890年ロダス一族が始めたクロテッドクリーム、こちらが欠かせません。

初めて購入した方は蓋を開けた瞬間は黄色い膜に覆われていて驚くかもしれません。
これは「クラスト」と呼ばれ伝統的製法で作られた証、これが蓋となり中のクリームがしっとさが保たれて多少混ぜる様にしていていただきます。
原材料は100%生乳で、コーンウォールのジャージー牛の脂肪分の高いミルクをオーブンにかける蒸し焼き製法。
お味は濃厚でコクがありながらフレッシュなので重くない、とても滑らかで口溶けが良い余計なものが入っていない綺麗なお味のクリームです。
デメララでは小さなサイズしか売っていません、スコーン2つにクロテッドクリーム1つの計算とのことでした。

バターの芳醇な香りに溢れるスコーン、日本らしい見た目の美しさを重んじる傾向ではありませんがよく売れれているスコーンとは全く違う品質。
お味の完成度は確かな物。

またセットでクロテッドクリームの購入がおすすめ、とても合うので美味しさグッと引き立てます。
立地も良いので今度こそ本場のスコーンが定着することを願っています。