甘みは強いですが、深さと強さ伝統を感じるお味

ウィーンを代表するカフェ・コンディトライ、デメル。
ハプスブルク家と強い繋がりがあり、シンボルにはハプスブルク家の紋章が使われています。

こちらのスペシャリテは何と言ってもザッハトルテ。

ザッハトルテと言えば、ザッハトルテの甘い7年戦争のお家騒動が有名、ホテルザッハーのザッハトルテか、デメルのザッハトルテ。
最後は1962年に双方に商標権を認めました。
正式名は「デメルのザッハトルテ」、ザッハーのは「オリジナルザッハトルテ」といいます。

デメルのザッハトルテ0号

その姿は色ムラがなくシックで美しく、品格を感じさせます。
ショーケースに10度以下で保存とポップが出てました。

グラズールはそれなりの厚さでしっかり、シャリシャリ感があり、グラズールのすぐ下にはアプリコットコンフィチュール、フィリングはザッハマッセ一本勝負。
他に層はありません。

甘みは強め、アプリコットコンフィチュールはそこまでアプリコットらしさはなかったです。
ただこちらのは、単純な甘みではなく深さと強さを感じる甘さ、ザッハマッセは、しっとりしています。

飾り気はないですが、ストレート勝負のお味。

かなり甘かったのですが、不思議な魅力があり、他のも試したくなります。
ガツンとくる印象深い出会いでした。

 

【再訪】

キッシュタルト

デメルらしく美しい黒、ダークチェリーとサワーチェリーが回りを囲んでいます。
全体的にリキュールが効いており、クリームからもリキュールの香り、サワーチェリーは、酸味があるさっぱり系、ダークチェリーは甘さはありますがちょうど良く、サワーチェリーと役割がちゃんと分かれていてそれぞれ存在感があり、美味しいです。
タルトは厚め、サクッとしておりフリンジのチョコがパリッとしていて所々のチョコはデメルのチョコらしく、がツンとした強さ甘さがあります。
見た目通り、美味しいガトーで上手く纏まったお味です。