デンキヤホール
星2つ半が平均
オムマキ発祥のお店。ふっくら煮詰めたホットドリンクゆであずきも有名です。
1903年創業、言問通りから一本入った千束通商店街エリアにあるオムマキ発祥のお店として知られるデンキヤホール。
スペシャリテはお店が考案した七味等をかけていただくオムマキ、次に認知度が高い名代と名が付くゆであずき。
この2つがお店を代表するメニューです。
千束通りは俗に奥浅草と言われるエリアで道幅も広々、浅草寺の人混みから離れた穏やかな商店街。
ストリートに流れる和楽器演奏BGMから浅草らしさを感じました。
お店はその商店街に面した場所にあり、外観やスタンド看板、色彩、文字の先端がカールしたフォントロゴからもレトロな喫茶店らしさが漂います。
店内は入って右がテーブル3卓程、後は奥に7、8卓程あり奥のエリアを案内されました。
全席喫煙可能です。
一本脚テーブルに彩度を落としたサーモンピンクソファ、クッション性は悪くありません。
ソファからエントランス方面を見ると今では見ることがまずないピンク電話がありました。
最奥のテーブル3卓はゲーム喫茶に置いてあるテーブル型筐体。
噂には聞いていましたが初めて見ました、今でも稼働でき遊べるそうです。
壁に貼られている手書きメニューは年季が入り、卓上メニューも同じくノスタルジーカラーに染まっていました。
光量は丁度良く暖房はやや強めにかかっていて、昭和喫茶の雰囲気と香りがする店内です。
メニューはオムマキやナポリタン等のパスタ関連以外にも定番のサンドイッチやカレーライス、他には生姜焼きやハンバーグ等の定食も有。
甘味はゆであずきが中心となっているのでみつ豆やぜんざい等小豆を使ったものが並びます。
休日の12時頃訪問。
お席は2割程の埋まり、ですが次々に来店があり20分程でほぼ満席状態に。
ご新規のお客様以外にもリピーター様も多い様。
8割程度の方はオムマキをオーダーされ、リピーター様はサンドイッチや定食をオーダーされる傾向。
元祖オムマキと言われるだけありガイドブックにも掲載されていて、それを見せてオーダーされるお客様も見られました。
お店のスタッフはミドルエイジの方々で訪問時見たところ女性お2人程。
感じ良く、お写真の許可をいただく時も下町っぽく明るく答えて下さいました。
オーダーはオムマキ、ゆであずきにしました。
オムマキとは焼きそばを卵焼きで包んだもの。
焼きそばは作り置きではないので意外にお時間がかかり、私の来店時は空いていましたが提供まで20分弱程度。
満席近くなると予めホールの方がお時間がかかる旨教えてくれます。
それなりに余裕がある時の方が良さそうです。
ゆであずき
ホットドリンク、二層になっていて下層は全て小豆
スプーンで掬い上げる様にしていただきます
お店の方に聞いたところ然程甘くないとのこと
実際は塩気がかなりはっきりしているのでそう感じますが裏に隠れた甘さは強め
はっきりした味わいです
十勝産小豆はふっくら、よく煮詰めてありますが型崩れまではしていません
小豆の量は思ったよりもたっぷり、甘みが強くても癖にあるお味
ホットグラスなので小さめですが十分と思える量、カロリーは高めです
オムマキ
運ばれてきた時の香りは卵焼き
薬味として置かれるのは祇園から取り寄せたという一味と黒七味、別ブランドの七味・・・なぜかもう一種類七味
ソースもついてきました
卵焼きは、薄めではありますが脆くない、しっかり火が通ったもので中には湯気が立ち上る熱々の焼きそば
野菜はキャベツと玉ねぎ、少し太めの麺であまりもちもちはしていませんでした
焼きそばはソースたっぷりでお味は濃いめ、ですが辛い濃さではありません
どこか甘く昭和らしいお味
ちょっと平坦な感じがして、薬味の存在意味がわかりました
何が合うのか色々試してみて、私的におすすめなのは黒七味
香り豊かですが強すぎず辛度も丁度よく引き立ててました
七味だとやや香りが華やか過ぎるところもあり、一味だとストレート過ぎるかもしれません
ただ、辛党の方は一味辺りを好まれそうです
ご自身の好きなお味にして楽しむことができる面白さがあるオムマキ
思っていたよりも量が多くかなりお腹いっぱいになりました
過度なもてなしはありませんが温かさを感じるのは下町の良さかもしれません。
昔の喫茶店らしいメニューと雰囲気を楽しむお店でお味として完璧を求めるものではありません。
自分好みに好きにアレンジしてゆっくりいただけ、堅苦しく捉えないで楽しみたいレトロ喫茶でした。
DETAIL DATA
アクセス、営業時間など
- 【店舗名】
- デンキヤホール
- 【住所】
- 東京都台東区浅草4-20-3
- 【営業時間】
- 9:00~21:00
- 【定休日】
- 水