パティスリー ジュンウジタ
星2つ半が平均
キャラメルのビターさ光るタルトカフェ、ミント香るムースアラマント。重くないケーキたち
2011年オープン、都立大学のサレジオ教会のすぐ近くにあるミント香るムースアラマント、コーヒームースタルトカフェに評判が高いパティスリー ジュンウジタ。
ここのエリアから約3km圏内はオーボンヴュータン、ASAKO IWAYANAGI、アディクトオシュクル、パーラーローレル、三大パティスリーが引っ張る自由が丘も入る激戦区としても知られています。
都立大学駅からジュンウジタまでは徒歩で20分程度とちょっと遠いのが難点ですが、雰囲気は住宅街と小さなアンティークショップ等があり静かでゆったりと過ごすことができるパティスリー。
オーナーは宇治田潤氏、パティスリー・サダハル・アオキ・パリで研鑽を積み、同店の日本進出店の立ち上げに従事し、パティスリー雪乃下でパティシエを勤めた後この地にオープン。
スペシャリテはムースアラマント、タルトカフェ、定番はシブーストカシスで甘過ぎないテイストが主。
ロゴもペールトーンの印象そのままに店内も可愛らしさがあるアンティーク調。
お盆前の平日に訪問。
その日はお盆並の混雑だったらしくショーケースには殆どガトーはありませんでした。
対応して下さった女性パティシエは感じよく、伺うと今作られていて後30分位で新しいガトーが並ぶとのこと。
どのガトーも大きくないので食べやすいサイズ。
偶然1つだけ残っていたタルトカフェがあったのでそちらをいただきながら他を待つことにしました。
カフェはテーブルが2席、外のテラスが1席となります。
タルトカフェ
スペシャリテの1つでカフェでの1番人気。
グラン クリュ(特級畑)で栽培された豆を使用、こちらのみテイクアウト30分以内限定のポップが出ている繊細なムース。
構成は上からざっくりグラサージュキャラメル、フィリング全体が珈琲ムース、センターにエスプレッソビスキュイ、粗くカットされた胡桃、塩キャラメルペースト、パートシュクレ。
グラサージュキャラメルは甘め、コーヒームースはコーヒーの香りがふわりとしますがややミルキー寄りでまったりとした口当たりで中心のエスプレッソに浸したビスキュイでコーヒーの香り増。
甘い路線に入りそうなところを下に敷かれている塩キャラメルのビターさが引き止め、胡桃はごろごろ入っていて風味、歯応え有。
パートシュクレはバター香るガレットブルトンヌの様な感じで厚めなのでサクサクさは時間が経っても失いません。
胡桃の香ばしさと塩キャラメルのとろっとしつつ苦味を効かせたところが印象的、上手く纏まっています。
タルトマロンカシス
モンブランではなくタルト。
構成はマロンクリームの中心にカシスムース、ベースはタルト。
マロンクリームは柔かで甘く、あくまで「クリーム」カテゴリーの栗風味。
ミルキーで、栗感はあまりありません。
カシスムースはまだ解凍が足りなかったのかやや固め、甘酸っぱさは弱め。
タルトはアーモンドが強く香りしっとりしていて風味は一番はっきりしているかもしれません。
シブーストカシス
2回いただいたことがあるタルト。
構成はカシスムースにキャラメリゼ、サンドされるようにフレッシュオレンジ、パートシュクレ。
上はパリパリの苦味があるキャラメリゼ、甘さを控えた甘酸っぱいカシスムース。
パートシュクレはアーモンドタルトでガレットブルトンヌ様に厚く、中に数粒ブラックカラントが入っていて酸味を追加。
こちらはフレッシュなオレンジがポイントになるのですが、今回はジューシーさが弱く惹き付けが弱い印象でした。
甘さは控えめなテイストなのでオレンジの質が良いと更に良さが引き立つお味です。
【2015/11】
ムースアラマント
ペパーミントを使用、ミントの強さに偏り過ぎないので想像しているよりずっとソフトなガトー。
構成は上からミント香るナパージュ、ミントムースに、ショコラビスキュイ、ショコラムース。
ミント×ショコラが主体、ミントの葉が練り込まれたムースはクレームシャンティで円やかに、ショコラは苦味あっての甘みがあるお味。
ミントの爽快感、甘さはさっぱり系で紅茶に合いそう。
中々ないテイストで印象深く纏まっているガトー。
看板商品グループとも言えるタルトカフェ、シブーストカシス、ムースアラマントが頭一つ抜けているように思えます。
フルーツに左右されないのでタルトカフェ、ムースアラマントは安定性がありそう。
人気パティスリーですが慌ただしい雰囲気はないので落ち着いて選ぶことができ、店内も可愛らしいのでお席があったらイートインもおすすめ。
シーズン商品、新作も多いのでまた期間を空けて再訪したいお店です。
【焼き菓子】
フィナンシェ
アーモンドとヘーゼルナッツの香りがたっぷりのフィナンシェ。
変にオリジナル感を出したものではなく、基礎に忠実に作られ更に重厚感を出したタイプのお味。
バター、蜂蜜も感じ濃厚、美味しいフィナンシェ。
ガレットブルトンヌ
小さめで、香ばしくほろ苦さがありリキュールの香りがいいです。
中はほろっとしていて、塩もはっきり感じ、バター感があり甘さはけっこう控えめ。
ケークフリュイ
小さいケークですが、纏まっています。
オレンジがお味を引き締め、くるみの歯応えも楽しくリキュールもしっかり感じます。
もう少し大きくても良かったです。
アマンドスリーズ
しっとり感があるアーモンドテイスト、少し厚めで中にはチェリーが入っています。
小麦粉の素朴な感じがする、ガトーより甘め。
DETAIL DATA
アクセス、営業時間など
- 【店舗名】
- パティスリー ジュンウジタ
- 【住所】
- 東京都目黒区碑文谷4-6-6
- 【営業時間】
- 10:30~19:00
- 【定休日】
- 月