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パティスリーSATSUKI

パティスリーSATSUKI

星2つ半が平均

スーパーモンブランの大きさは通常の約3倍。和栗の濃厚さに和のアクセントを加えています

赤坂見附駅より5分程度、ホテルニューオータニ東京の2階ロビーフロアにあるスーパーシリーズで有名なパティスリーSATSUKI。

シェフパティシエは中島眞介氏。
歴史はほぼ当店で刻まれたと言っても過言ではなく、77年にホテルニューオータニに入社後、93~95年の間はトゥールダルジャンに在籍しましたが、98年にホテルニューオータニのシェフパティシエに就任して以降現在に至ります。

話題はテレビでも紹介されるケーキ、「スーパーシリーズ」と「エクストラスーパーシリーズ」。
一言で言うなれば上質な素材を惜しげもなく使用したとても大きなケーキです。

パティスリーSATSUKI自体、普通のケーキも決して小さくなく大振りのカテゴリー。
スーパーシリーズともなれば通常のパティスリーの約2.5倍~3倍程度、エクストラスーパーは3.5倍と何を指標にしていいか分からなくなる程の大きさがあります。

スーパーは、スーパーショートケーキ、スーパーメロンショートケーキ、スーパークラシックツインロール、スーパーオペラ等種類は様々。
その中で期間限定があり、それがスーパーマンゴーショートケーキ、スーパーピーチショートケーキ、スーパーモンブラン。
そして更に最上級があり、エクストラスーパーマンゴーショートケーキ、エクストラスーパーメロンショートケーキと続きます。

お値段もスーパー級、スーパーショートケーキが1200円程、スーパーメロンショートケーキが1500円程、スーパーモンブランが2000円程、エクストラスーパーメロンショートケーキに至ってはアントルメ並の3800円程。

スーパーシリーズ、エクストラスーパーシリーズはあまり個数を作らず、エクストラスーパーメロンショートケーキは一番個数が少なく1日10個限定。

スーパーシリーズ中でも一番人気と言われるのがスーパーモンブラン。
今回はそれに挑戦するために訪問です。

期間限定で個数も限られているのでご予約がおすすめとの事前情報でしたが、平日ということもあってか16時頃にホテルにお電話させて頂くと残数はそれなりにあるということで予約はしませんでした。

ショーケースで見るとその大きさに圧倒。
知ってはいても実際スーパーシリーズがいくつも並んでいるのを見ると購入するのに逡巡します。
スタッフの方にお聞きすると驚くことにスーパーシリーズを女性お1人で軽く完食される方もいるとか。

モンブランについては
「普通のモンブランは通年販売されていて、リキュールを使用、和栗と西洋栗のミックスしたスタンダードなもの」
「スーパーモンブランは直径7cm、9/1~翌年1/31まで販売されていて、リキュール不使用、和栗のみで餡が入った和菓子的要素がみられるもの」
と事前に説明を受けます。

大変迷いましたがスーパーモンブランを選択。
先に大きさのことだけを触れますと、こちらはお1人でいただく量ではなく2人でも十分。
お1人で完食されたい場合は1食分以上のお腹に空きがないと甘さもあるので難易度高め、背丈がある方は別ですがそうでない方(私は小さいです)はお腹が空いていてもまず無理です。
1ついただいたらその日は何も食べることができないボリューム感覚をもたれていれば完食できるかもしれません。

パティスリーSATSUKIで購入したケーキはお隣のカフェSATSUKIでいただくことができるので、ケーキ注文後名前を告げお席へ。
ホテルのカフェなのでアイスコーヒー1杯で約1000円程度、場所代とも捉えた方が良さそう。

接客については、パティスリーSATSUKIはフレンドリーさもあり質問にも丁寧に答えてくれ、カフェSATSUKIはホテルらしい安定さがありました。

スーパーモンブラン

大きさは前述通り、ずっしり重さのあるモンブランで中にぎっしり詰まっているのがいただく前から分かります。
構成は下からリンツァー生地、中心に少し粒餡、和栗の甘露煮、クレームシャンティ(マロンミルク)、それを漉し餡の葛ジュレで包み込んで、最後に和栗ペースト。
和栗ペーストが主ですがリンツァー生地が思ったよりも厚めなのでカロリーが高く、いただいている時はいけそうと思っても後からお腹にずっしりきます。

和栗は兵庫県産を中心に一番良い物だけを使用。
上のペースト自体は和栗配合が多いのでやや固く重み有、いただくと滑らかで風味は強いですがケーキとしての位置付けの甘みももったお味。

モンブランというと記憶に残っているのが和栗専門店和栗や、千葉を代表するパティスリー、ル・パティシエ ヨコヤマ。
和栗やは栗の良さを前面に出している印象、ル・パティシエ ヨコヤマはケーキとして栗としての両方の良さを出している印象、当店は栗の良さとケーキとしてのリッチさを出している印象です。
感覚的にはホテルのケーキらしいお味です。

和栗ペースト自体は甘めでも風味豊かで後引く美味しさをもっている素材感が出た完成度の高いものでした。

漉し餡の葛ジュレは固めでぷるんとしていて、あまり甘みは強くなくそこまで主張はしてきません。
粒餡は黒蜜あんこらしいのですが量は少なく、栗の風味が中心なので和の要素はアクセント的ポジションです。

私的に餡が強すぎるのを心配しましたが、そうではなくこの大きさで和栗ペーストだけですと重すぎてしまうため軽減させお味に幅を持たせているようでした。
印象に残ったのがマロンテイストのクレームシャンティ(説明ではローストアーモンドミルククリーム)。
とても少量なのですがマロンとミルクの香りがふわりと口の中で広がる、柔らかで溶けゆくクリームで存在感抜群。
美味しいですが大変濃厚なのでこれ以上入れると印象深くなり過ぎてしまうのかもしれません、是非味わっていただきたいポイントです。

リンツァー生地は厚めでしっとりとしていてバニラビーンズ、バターと塩気が効いたシナモン等の香辛料香る安定性のある良いお味。
このしっとり感は和三盆のカラメルで出しているそう。
素材にも思いが詰まったリンツァー生地ですが、こちらもかなり大きいのでお腹にはきます。

お味自体はリキュール系が多い中全く使用せず、ケーキらしさとモンブランの濃厚さを両方出している試行錯誤されたのが分かるモンブラン。
これの1/3程度のサイズがあれば気軽にいただきたくなりますが、それですと総合的な意味でスーパーではなくなってしまうので仕方がないのかもしれません。
話題性の高いスーパーシリーズ、高級ですが一度いただいてみるのも面白いです。

DETAIL DATA

ico

アクセス、営業時間など

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