パークサイドダイナー
星2つ半が平均
外資テイストに流されず、1953年以降和製パンケーキの味を守り抜き続けています
帝国ホテル本館一階にある、朝は6時~夜23時まで営業するオールデイダイニングのパークサイドダイナー。
シグネチャーメニューはカレーとパンケーキで特にパンケーキが人気です。
こちらのパンケーキは今時のふわふわや厚みが凄かったりクレームシャンティたっぷりというタイプではないので、昔ながらのホットケーキを連想する方が多いかもしれません。
休日の14時頃伺うと、長蛇の列。
総席数は160程度はあると聞きますが満席で想像以上の人気。
お客様の年齢層は広く、カジュアルなので普段着で全く問題ありません。
エントランスエリアを担当するホールの男性はベテランで物腰柔らかくさすが帝国ホテル。
一人だったのでカウンター席を選択、カウンターからは吊り下げ型のテレビが観られ硬くなるような雰囲気ではありません。
人気をホールの方にお聞きするとやはりインペリアルパンケーキ。
ノンアルコールのハワイアンブルーが気になりお聞きするとさっぱりしているというのでそちらを選択。
ちなみにこのパンケーキ、なんと初めてメニューに登場したのは1953年という長い歴史をもっている日本を代表するパンケーキです。
ハワイアンブルー
グレープフルーツベースにソーダ、レモンシャーベットを浮かべたノンアルコールドリンク。
いただくと説明通りさっぱりしていて喉が渇いている時でも飲める糖度。
レモンシャーベットは酸っぱさもありますが、甘さも強め。
シャーベットを先にいただいてしまえば、甘みは更に軽減されます。
すっきりして後味甘みが残らないのでパンケーキとも合いました。
量はけっこうあります。
インペリアルパンケーキ いちご添え
サーブされたパンケーキは薄めですが3枚重ね、つるっとした光沢のある表面をしています。
シロップとホイップバターは別添えなので、甘さと濃厚さは調節可能。
まず生地のみいただくと少し甘みがあり、過度なバターっぽさや粉ものの香りは少なく日本人が昔から慣れ親しんだ温かく懐かしいクラシックなお味。
少しぺったりとしていて、食感はホットケーキに近いので弾力がありしっとり。
いちごは完熟、かけられているコンフィチュールはかなり甘めで昔のジャムを彷彿とさせるお味。
シロップはさらさら系、ホイップバターはふわふわで脂肪分多め。
ボリュームはありますが、甘さの調節ができるのでもたれたりもしなかったです。
最近こういうお味に出会うことがないなとしみじみ感じ、美味しくいただけました。
オーダーを担当していただいたホールの方とパンケーキのお話に。
最近はどのホテルもパンケーキは外資系テイストになってしまい、昔ながらの形を守り続けているのはここともう1ホテル程度とのこと。
そのお話の中には帝国ホテルの伝統とプライドを感じました。
ホイップだらけでもすごいふわふわでもなく、過度な演出がないプレーンでクラシックなパンケーキ。
外資らしいお味や新しい食感も良いですが、少し忘れられてしまっている日本の良さが詰まったパンケーキがここにはありました。
DETAIL DATA
アクセス、営業時間など
- 【店舗名】
- Parkside DINER
- 【住所】
- 東京都千代田区内幸町1-1-1 帝国ホテル東京 本館 1F
- 【営業時間】
- 6:00~23:00
- 【定休日】
- 年中無休