赤ワインのカンパーニュシリーズがおすすめ。フレンチ老舗レカンブランドのブーランジェリー

2014年オープン、浅草線東銀座A1出口すぐにあるクラシックフレンチの老舗レカンが手掛ける赤ワインのカンパーニュが好評なブーランジェリーレカン。

ブーランジェリーレカンは銀座レカングループ、母体は1974年創業のレカン（現在改装中再開は2017年）はアピシウス、シェイノに並ぶクラシックフレンチの老舗です。

店舗テントのネイビーブルーが目印、外観はガラスドアでエントランスにはパンのPOPも出ている想像していたより入りやすい雰囲気。
それが功を奏しているのかよくお客様が足を止めて見て行かれていました。

店内は右側には気軽にレカンのフレンチが楽しめるロテスリーレカン、左側がブーランジェリー。
どちらかと言うとブーランジェリーのコーナーと言う位の面積ですが、ハードパン～ヴィエノワズリーまで数十種類あり選ぶには十分。

スタッフは男性お2人、レカンブランドらしく落ち着いた方々で商品説明も途切れなくスムース。
親切で丁寧、退店時はドアを開けて商品を渡してくれました。

こちらでは赤ワインを使用したカンパーニュが美味しいと人気。
現在はトルデュ・デュ・ジェルス、赤ワインのカンパーニュとクランベリー、赤ワインのカンパーニュと栗、赤ワインのカンパーニュとノア・レザンの4種類で展開中。
トルデュ・デュ・ジェルスが基礎となり、他のテイストはそれに語尾の素材を追加したものとなります。

ベースとなるものは同じでもそれぞれ特徴があるとのことで、甘酸っぱい赤ワインのカンパーニュとクランベリーと甘めの赤ワインのカンパーニュと栗を選択。
他はシトロンのチャバタとハラペーニョ＆フロマージュ、クロワッサンを購入。
けっこう高いイメージがあったのですがお会計は1600円程と然程ではありませんでした。

クロワッサン

フォルムは細長く、今時のクロワッサンに比べると小さめ。
柔らかくクラムはかなりしっとりしていてベイクしてもザクッと切ることはできません。
クラストはソフトさがあるサクサク感でクラムは水分がありもっちり、バターは強すぎない程度でした。

シトロンのチャバタ

名前通りレモンがよく香るパン、クラムにはスクエア系にカットされたレモンピール。
チャバタらしく水分量が多いのでクラム全体が柔らかしっとりした感触と粉の香りが良くレモンの酸味が加わり女性向けのお洒落なお味。

ハラペーニョ＆フロマージュ

少しお惣菜的なパンを探していたらこちらをご紹介されました。
カットされたハラペーニョ（唐辛子）がそのまま入った少し珍しいパンで辛いですが、辛党でないと食べられないというものではないとのこと。
外からも分かる通りカットされたハラペーニョが内部までけっこう入っていました。

確かに食べられない程ではありませんが、辛いです。
ですがただ辛いだけでなく、上記と同類の良いクオリティのチャバタ生地なので柔かしっとり。
中からはバターは溢れだす程入っていてコクがあり美味しさのある辛さ、唐辛子が苦手でなければおすすめ。

赤ワインのカンパーニュシリーズは、カルベネソーヴィニヨンを作る時にでる皮をピューレ状にして練り込んだパン。
赤ワインがふんわり香りむっちりとした歯応え。

赤ワインのカンパーニュと栗

クルミとイチジク、栗がコンフィになって場所によってはほぼそのままごろっと入っているパン。
加糖されていますが風味は残っていて、主に糖度を感じるのは栗だけなので全体的に自然な甘さ。
ヴィエノワズリーの様なお菓子的な甘さではありません。
そこに噛むごとにナッツの香ばしさとイチジク、赤ワインの香りが広がりとても美味しいです。
何もつけないでベイクしていただいて欲しいパン、完成度が高くレカンらしく品があり他ではないお味。

赤ワインのカンパーニュとクランベリー

クランベリー、クルミ、イチジクが練り込まれたパン。
ジューシーさが残ったクランベリーはぎっしり入っていて、甘酸っぱさとふわりと香る赤ワインの組合せは抜群。
甘酸っぱさも適度で甘みもあるので、酸っぱい感じではありません。
クランベリーとは対照的なナッツの歯応えがポイントとなってこちらも美味しい一品。

それぞれ個性があり、特に赤ワインのカンパーニュ系は香り、素材の組合せ、固すぎないベストなもっちりさで噛むほどに美味しさがでる評判なのが頷けるパン。
私的には赤ワインのカンパーニュと栗が一番おすすめ。

街のブーランジェリーというよりかは、グランメゾンらしい抑えたテイスト。
前面に押してくるタイプではないので上品でおしゃれなパンがお好きな方に喜ばれそうです。