フルーツを生かしたタルトは開店3時間程で完売。個性と色をもつ人気店になるセンスがあるお店

2016年オープン、目黒駅から3分程。季節を取り入れたタルトやケーキが人気で開店3時間程で売り切れてしまうカフェマイリトルハピネス。

セレクトショップ、リトルハピネスに併設するカフェで仕切りはなく1/3強がカフェエリアになっています。
リトルハピネスは4年程目白でその後2016年3月27日に目黒に移転オープン、カフェは移転を機に3月30日に新規オープンしました。

ご夫婦2人だけで経営されているお店となりリトルハピネスは旦那様が、マイリトルハピネスは奥様が担当。
奥様はカフェでずっと勉強をされこの度お店を出されました。
痩身で飾り立てなくても洗練された綺麗さがある方で、ソフトで明るい接客です。

外観はホワイトカラーで店内は白×木のナチュラル系、北欧スタイルのお店。
ウッドテーブル2卓程度とウッドカウンター3席に分かれ、1人なのでカウンター席へ。
こじんまりとしていながらセパレーションを設けていないので圧迫感はなく、ガラス張りから入り込む柔らかな光で自然体で居られるカフェです。

紙おしぼりはライトブラウン、メニューはやや薄口のクラフト紙、店舗コンセプトが明確なのでナチュラル系にずれがありません。

お味はちょっとしたカフェは敵わないグレードで素材をふんだんに使いナチュラルに仕上げ、甘みは控えめ。
お1人で作られているので量は販売されませんが、既にオープン短時間でデザートが完売する状態。
これから様々なテイストを試されていくと思いますが、人気店になる個性とコンセプト、フルーツ選定のセンスがあります。

ドリンクメニューはドリップコーヒーや紅茶、サングリア、季節のフルーツスムージー、アルコールはシードルやビール等。
軽食はアルコールに合いそうなペルツァーやシュバインツブルスト。
デザートは季節のフルーツをベースにしているので頻繁に変わるのでメニューにはケーキとしてしか書いてありません。
新メニューはfacebookに掲載され、また売切れの場合も同様に毎回手描きの動物たちが角なく可愛くアナウンス。
ちなみに不定休で金曜日はプリンのみということもあるので事前の確認をされた方が安心です。

スムージーは季節によってフルーツが変わり、訪問時はバナナ、りんご、パイナップル、マンゴー。
合わせるのはお水だけでシロップやはちみつは不使用、さっぱりいただけケーキとの相性も良いとのことでドリンクはこちらを選択。

ケーキは長野パープルのタルト、長野洋梨バラードのタルト、ナッツとプルーンのタルトの3種類。
長野洋梨バラードのタルトを選択。

スムージー

フルーツはバナナ、りんご、パイナップル、マンゴーで氷なし
正にフルーツ勝負のスムージー
加糖なしなのでフルーツの糖度とバランスが良くなけれ甘く平坦なお味になってしまったりば酸味が目立ってしまうもの

こちらのはパイナップルが刺激が強すぎたりバナナの強さが前に出過ぎることもなくバランスは良好
ナチュラルな甘さで喉が渇いている時にもいただけるお味、量もたっぷり
中々美味しいスムージーで、流行りとして営業しているスムージースタンドよりレベルが高かったです

長野洋梨バラードのタルト

1999年に登録された山形生まれの洋梨でバーレット×ラ・フランスの混合種
焼き上がってそんなに経っていない温かな状態でサーブされました

タルトは上部と最下部がサクサクで下層エリアはバター香るしっとり系

洋梨のコンポートがとてもとろとろで噛むことはなく溶ける程
リキュールは感じますが成分は飛んでいます

洋梨は独特の歯応えやじゃりっとしたざらつきがありますがバラードは一切なく桃の様な口当たり
良質な熟したバラードとして知られる瑞々しく、滑らかで甘みがあり酸味は少なめというのが当てはまっています

オーナー様は「この洋梨が美味しいからというのもありますが」と仰っていましたが、追熟と焼き加減が絶妙でなければ生かせないお味
今まで洋梨のタルトは生地に助けれているものが多かったのですが、バラードの良さが表現されていました

見た目は洋梨なので華やかさはなくても、自然な甘さ、ナチュラルに仕上がって美味しいタルトでした

 

まだオープンして半年ということもあり、感想を伝えると「本当ですか、良かったです」安心して下さいました。
センスがありお店の色もありますし、大変失礼で偉そうな書き方をするとここまでの仕上がりだとは思っておらず驚き。

カフェと名が付くものはたくさんあります、来店者の好みや流行を見極めるのは難しいかもしれません。
ですがこのままのコンセプトで是非色々なスイーツを作り出して欲しいと思う、素敵な光るものがあるカフェでした。