野菜をそのまま使用したフォカッチャ、甘夏をふんだんに使用したデニッシュ。ありそうでないギミックを入れた、飽きさせないパン

2008年オープン、代々木上原駅の北口2出口から徒歩1分程海外仕込みのパンが味わえるマンマーノ。

代表は毛利将人氏、21歳で渡仏し名門ホテルドクリヨンに入店後わずか半年で日本人で初めてのブーランジェに。
その後もベルギーやイタリアで研さんを積みこの地に開業しました。

店舗はパリの16区をイメージしたという洋風な落ち着いたカラーの外観。
ブーランジェリーとカフェが併設されており、イートインというよりしっかりしたカフェのコンセプトでエリアは広く、朝には朝食もいただけます。

外のイーゼルには人気ベスト3が掲げられていて、No.1がクロワッサン、No.2がクリームパン、No.3が焼きカレーパンとのこと。

平日の14時頃、パンの在庫は多くはありませんが大体の種類はありました。
パンはショーケース内にありオーダーして取っていただきます。

パンのフォルムはどれも整っていて、丁度良い大きさ。

クロワッサン、クリームパン、甘夏のデニッシュ、ラザニア風キッシュ、メロンパン、夏野菜のフォカッチャを購入。

左から

夏野菜のフォカッチャ

野菜がそのまま飾られていて、綺麗な盛付豪華さがあるフォカッチャ。
蓮根、万願寺唐辛子、ズッキーニ、ヤングコーン、トマトが入っていています。
蓮根はサクサクしていて、トマトも新鮮で時々見られる水分を含み過ぎてぐっしょりしている感じはありません。
野菜自体からは多少のオリーブオイル、本来のお味を大切にしています。
フォカッチャからは適度な塩気、下層には多少のチーズ。
優しいお味でもっとこういうフォカッチャが増えたら良いな、と思う一品。

 

ラザニア風キッシュ

ミートソース、クリームチーズ、玉ねぎが入ったパートブリゼは薄めでフィリングがずっしりしたキッシュ。
ベイクするとふんわりとチーズの良い香りがしてきます。
お味は強すぎず、ミートソースはクリーミーでジューシー。
生地が薄いのでサクッとはしませんが、ミートソースと適量のチーズの組み合わせが間違えなく美味しいです。

 

メロンパン

フィリングにはクリームパンで使われているクレームパティシエールとカラメルソースが入っています。
クレームパティシエールはクリームパンでいただいた時の濃厚さ、カラメルはビター。
クラスト部分からはメロンの香料が漂います。
カラメルのビターさが効いていて、甘いだけに終わらないメロンパン。
全体的には柔らかめでありそうでないお味。

クロワッサン

高級ラヴィエットバターを使用し、作られるまでに3日かかるというクロワッサン。
柔らかいタイプでベイクしてもふんわりとしたさっくり感でナイフを入れようとしても潰れてしまう程。
クラムにあまり気泡は見えずしっとりとしていて、クラストはかなり繊細なサクサクさ。
クラストは細かく解けバターの香りと良い塩気も効いていて、香ばしさはやや強めではありますが美味しいです。

 

クリームパン

ビーンズ入りのクレームパティシエールでぎっしり詰まっているクリームパンではありません。
柔らかく運んでいる途中でやや潰れてしまいました。
口当たりは柔らかでクレームパティシエールは円やかな口溶け、甘さもありますがコクがありますがこってりしていないので良い甘さです。

 

甘夏のデニッシュ

甘夏がふんだんにのり、下層にはクリームチーズが敷かれたデニッシュ。
甘夏の量がとてもりっちなのでデニッシュがふにゃっとなってしまうのが早く、いただくころにはサクッと感はありませんでした。
クですが、リームチーズには酸味があり、甘夏の上にはうっすらカラメルがかかっていてお味自体は美味しいです。

 

どれも中々レベルの高いお味で家族も気に入った様でした。
雰囲気が良かったので今度はカフェ利用にも惹かれます。