メゾンダーニ
星2つ半が平均
ガトーバスクがスペシャリテ。正統派に独自のエッセンスを加えた逸品
2015年オープン、白金高輪駅4番出口より3分程にあるガトーバスクをスペシャリテとするメゾンダーニ。
目の前はベーグル好きなら知らない人はいない超人気店マルイチベーグルがあります。
代表パティシエは戸谷尚弘さん、フランス本場のガトーバスクに魅せられミルモンやラ ヴィエイユ フランスで研鑽を積んだ後この地にお店をオープン。
ガトーバスクを中心にサブレブルトンやフィナンシェ等を毎日朝の7時から焼き立ての状態で提供しています。
ガトーバスクとはアーモンドを使用したサブレ生地にダークチェリー(スリーズノワール)を入れ、ラウブル文様(通称バスク十字)をつけて焼いたのが正式な形。
ただスリーズノワールを収穫できる時期が短いため、コンフィチュールやカスタードをいれるものもあります。
平日の15時頃、まだ商品の殆どの種類はある状態で、本格的なガトーバスクを楽しめるという評判からか外国のお客様もちらほら。
お店にはベレバスクというムース系を中心とした生菓子も置いていて、3席程度ですがイートイン利用も可能。
個装の焼き菓子もあり、詰め合わせの贈り物用ギフトボックスも用意がありました。
接客は女性パティシエ、感じ良く丁寧な説明で最後は「お暑い中ありがとうございました」とちょっとした嬉しい気遣いを感じる方。
ガトーバスク、ガトーバスク オウ ショコラ、サブレブルトン、フィナンシェ、個装焼き菓子のケイクオアマンド、フロランタンを購入。
ガトーバスクは3日程日持ちし、ベイクすれば焼きたてを味わえるのでお茶菓子としてお持ちすることもできます。
バターはフランス産を使用してるとのこと、どれも配合量が高くリッチな香りと味わいを特徴としていました。
ガトーバスク
外側は香ばしく多少ほろ苦く、塩気と甘みのある生地でサクサク、中はしっとり。
フィリングのダークチェリーはカットされた果肉がたっぷり入っていて甘酸っぱさとアーモンドの香りで甘みは適度ながら濃厚さがあるお味。
おそらく隠し味としてコンフィチュールの下にクレームパティシエールを薄く敷いている様でそれがコクを出していました。
サブレ生地の食感が秀逸なガトーバスク。
ガトーバスク オウ ショコラ
フィリングはショコラペーストのガトーバスク。
ベイクしていただくとフィリングはとろっと溶けだす滑らかさはフォンダンショコラの様。
ショコラらしい深みがあり、チープな甘さではなくこちらもサブレ生地との相性がよく安定したお味。
サブレブルトン
しっとり系でほろっとした生地、カントリーなお味でバターたっぷり粉ものとしての美味しさがあるサブレブルトン。
フィナンシェ
外側はサクッと中はふわっと、中心に向かってしっとりさが増していきます。
バター、アーモンド、バニラビーンズが効いていて、外と中の食感のコントラストが良いフィナンシェ。
ケイクアマンド
ラム酒を使用したケーク。
しっとり生地に卵の香りが強く、アーモンド、はちみつ、バターが続く感じでラム酒は全体から見るとエッセンス程度。
どうやらラム酒が集中的に使用されているのは外側で、そこからはしっかりラム酒が香ります。
パサつきもなく卵のコクとはちみつの甘さが生きているお酒が苦手な方もいただけそうなケーク。
フロランタン
大きさは普通のフロランタンの倍程度。
少し固めで香ばしくヌガーはビターさが光り、濃厚さはありますが甘さ控えめで食べやすいお味。
どのテイストも甘さは控えながら、バターが効いているので濃厚さが出ています。
個装の焼き菓子も個性がありちょっとしたおもたせにも使えそう。
お菓子としてではなく、本格的に焼き菓子と向き合っているようなお味で素朴さを残しながらもギミックを入れた拘りを感じるお店でした。
DETAIL DATA
アクセス、営業時間など
- 【店舗名】
- MAISON D'AHNI
- 【住所】
- 東京都港区白金1-11-15
- 【営業時間】
- 7:00~19:00
- 【定休日】
- 火