チョコレートパフェは香り深く濃厚チョコ×ふわふわ生クリームに評判のマカロンも楽しめます

2016年オープン、表参道ヒルズ本館1Fにあるフランス発、甘さと濃厚さが光る深いお味のショコラトリー/パティスリーのユーゴ＆ヴィクトール。

シェフパティシエはユーグプジェ氏。
ラデュレやザ ブリストル ホテル、ホテル ノルマンディーで研鑚を積み、名門ギ サヴォアでパティスリーエグゼクティブシェフに就任。
その後、文学好きのシルヴァンブラン氏と共に2010年パリにユーゴ＆ヴィクトールをオープン。
店名は連想する通りヴィクトル ユーゴからとったものです。

日本初上陸は2015年の伊勢丹新宿店。
2016年4月、旗艦店としてカフェスペースを併設した店舗を表参道にオープン。
現在は新宿、表参道、二子玉川に店舗があり、カフェがあるのは表参道と二子玉川となります。

モダンなショコラティエとして知られていますが、マカロンも評判良く、特にフランスFIGARO誌でパリNo.1となったことがあるフィナンシェも有名。

今回はショコラティエとしてのユーゴ＆ヴィクトールの世界を見たく訪問。
ガラス張りにブラックベース、フォントカラーはホワイトでセリフロゴが躍るシックなお店。
ビルの一店舗としての入りやすさとナチュラルさがありながらもギミックを効かせた造り。
天井には大胆にサークル状のロゴ照明ライトが設置され、少しぼかしを入れた様な柔らかな光を届けるデザイン性を思わせる内装。
ちなみにこれは時間帯によって調光しているそうです。

お店奥がカフェエリアとなり、お席はカウンター3席とテーブル5卓。
休日16時頃の来店でカフェエリアはほぼ満席状態でした。

オープンカウンターで、カウンター席なら全工程が間近で見られます。
カウンター専門スタッフという感じはないので、華やかというよりはレシピ通りに忠実に形作っている印象。

衛生上ホールとキッチンに担当が分かれているのかホールがお1人だけなのでかなり忙しそうで温度差があり、お席は空いていましたが案内されるまでそれなりにかかりました。

拭き残しが見られる所もありましたが、その点に対しての対応は丁寧。
接客については、パフェのお写真を撮っていたら思いの外溶けるのが早く、それを見たカウンタースタッフの方が「お直ししましょうか？」とお声がけ頂き笑顔も見えたので悪くありません。
ただ忙しい時間帯だとスムースではないこともあるかもしれません。

お客様は全員女性で30代が多め。
オーダーの殆どがチョコレートパフェかビターチョコレートソフトクリーム。
ショコラを堪能できるチョコレートパフェをお願いしました。

チョコレートパフェ

大きめのチョコレートパフェ
構成は下からショコラビスキュイ、砕いたペカンナッツ、クレームシャンティ、ショコラアイス、ディープカラーのショコラアイスを1スクープ、砕いたペカンナッツ、クレームシャンティの上にキャラメルソース
最後にショコラマカロンとショコラオーナメントを飾りサーブされました

ショコラオーナメントはさすがショコラトリーで隙無く、香りと甘さ、ビターさもあります

マカロン生地はサクサク、フィリングはねっとりした感触のコクと甘さのリッチなお味
こちらは先にいただかないとアイスの水分で食感が変わってしまいそう

上にかけられたキャラメルソースはくっきりしたお味でほろ苦さ有

クレームシャンティは時間が経つと崩れる位ふわふわでミルクがたっています
バニラビーンズが入っているようで、加糖の甘さではなく甘みと感じさせる風味がある考えられたお味

ディープカラーのショコラアイスは見た目通り深く濃厚
ショコラとしてのしっかりした甘さ、それを覆う様に追随するビターさは盤石な安定感と重ささえも残します
その味わいから「これがユーゴ＆ヴィクトールのショコラ」と押してくる強さがありました
かなり強くはありますがラ メゾン デュ ショコラよりは濃厚ではなく、系統的に言うとピエール マルコリーニ系
ショコラとして振り切り過ぎないポジションをベースとした甘さとビターさがある王道の方向性です

その下のライトカラーのショコラアイスは対照的に瑞々しさとビターさが主
さらっとしていてアイスとしての濃度を考えると薄め
ですが、上のディープカラーのショコラアイスがかなり強いので下も同じ傾向だと完食が難しくなるのでバランス面ではベスト

合間にペカンナッツがアクセントになり食感の平坦さを回避していました

ショコラビスキュイはふんわり口当たりの良いものでパサつきはなくショコラの香りが良好
下に敷かれるビスキュイとして評価が下がるお味はしていません

 

有名ショコラティエという名に相応しくショコラの芳醇な香りと強さがあるお味。
パフェは甘さはありますが、バランスも考えられていてチョコレートパフェがお好きなら気に入る仕上がり。
大きめなので食後として、また甘みが苦手な方はきついと思います。
席数が少ないので座ることができればサーブまで時間もかかりませんので本物のショコラが楽しみたくなった時に利用したいお店でした。