ラ・スフォリーナ
星2つ半が平均
白トリュフ生かすタヤリンが美味。CP良くフォアグラやエゾ鹿が入ったコースが楽しめる人気店
2013年オープン、六本木駅7番出口から5分程度。外苑東通りを一本入ったところにある本格的イタリアンがCP良く楽しめるというラ・スフォリーナ。
代表は川崎 透シェフ。
2003年オープンのバールアリメンターリ ダニエラ、2009年オープンのエミリアに続き3店舗目がここラ・スフォリーナになります。
どれもイタリアンですがダニエラは店名通りバール、エミリアはリストランテ、ラ・スフォリーナはクッチーナで見た目的にはトラットリア。
お店は六本木エリアとは思えない静かな所にあり、緑下がるレンガ造りの塀に蔦が絡まるパーゴラテラス、エントランス手前には喫煙可能なカウンター。
以前あったカフェ デイジーの外装を残しながらもイタリアンらしく改築したカントリー風一軒家レストランです。
店内は木を基調としていて、全体のカラーもその温もりを生かすもので寒冷色は見られません。
外観、内観共に一軒家レストランらしい一貫性のある落ち着いた色調となっています。
白トリュフが始まっているとお聞きし、オープン前の当日予約で平日のランチに訪問。
スタッフは国際色豊か、ホールは女性3人で内2人がキッチンも1名が外国の方。
感じ良く日本語は流暢ですが、丁寧なお料理説明やちょっとしたトークをされるなら質問より多くのことを答えてくれる日本の女性ホールが良いかもしれません。
テーブルは20卓程度はありますがほぼ満席、1人利用なのでお席はカウンターへ。
スタッフとは話しやすく左奥のキッチンまで見えるのは良いのですが、席間隔はかなり狭いのでもう1席分余裕がほしいところ。
予約の場合はコースのみとなり、コースはCorso AとCorso B。
Aは2600円、Bはメイン料理がついて3800円。
Corso Bを選択。
ストゥッツィキーノ、アンティパスト、プリモピアット、セコンドピアット、ドルチェ、カフェの構成でストゥッツィキーノ以外選択可能。
当店は特にスペシャリテの位置付けのお皿はないそうなので気になったお皿を選びました。
アンティパストはフォアグラのテリーヌ ポルト酒風味、プリモピアットはタヤリン 白トリュフをかけて、セコンドピアットはエゾ鹿の赤ワイン煮込み、ドルチェはティラミスを選択。
ストゥッツィキーノ ティジェッラ
ティジェッラ、モルタデッラ、チーズ、トレビス、ルッコラ
熱々で柔かなティジェッラに横から切れ目を入れて、右側にあるモルタデッラ等を全ていれてサンドでいただくフィンガーフード
外側はカリッとしていて、薄くてもしっかり小麦の香りがするティジェッラ
チーズは塩味と風味が強めの少しブルーチーズ系で良いアクセントになっていました
家庭的な雰囲気も楽しめるストゥッツィキーノ
アンティパスト フォアグラのテリーヌ ポルト酒風味
フォアグラのテリーヌ、奥に自家製パン、中心にいちじくと砕いたパンフォルテと赤ワインで煮詰めたもの、緑はトレビスやルッコラ
ポルト酒の甘さが引き立てるフォアグラ、管が残っているのかもう少し滑らかさがあると良かったかもしれません
塩気はしっかりしていますがポルト酒が残った状態なので甘みもあり、濃厚さは弱め
甘くシナモン香るパンフォルテはスイーツ的なお味
フォアグラの風味は強すぎないので、パンにつけたり、パンフォルテやいちじくと合わせたりとどちらかというとカジュアルな出来栄え
プリモピアット タヤリン 白トリュフをかけて
タヤリンには追加で黒トリュフかシーズンによっては白トリュフが選択可能
オンシーズンなので白トリュフでお願いしました
タヤリンをサーブされた後、目の前で近づくだけでも刺激的な香りを発する白トリュフを削ってくれます
白トリュフは大体1gで1000円ですから、2000円ですと僅かと思っていたのですが意外に多く削って下さいました
白ですから黒よりも芳香さはとても強く、お皿全体を包み込む様です
タヤリンとはピエモンテ州の名物で、カラー通り卵黄とバターとチーズで和えた細打ちパスタのこと
卵黄の円やかなお味と香り、バターと塩気のバランスが良いお味
白トリュフはこの量で充分で突き抜ける香りがたまりません、シンプルなタヤリンがトリュフの風味を引き立てとても美味
タヤリンはトリュフの良さを生かす前提のお味
よって、無いと少しのチーズはかかっていますがシンプル過ぎてやや物足りない可能性があるのでトリュフがけがおすすめ
黒トリュフで特にサマートリュフですと芳醇とは言えないので、トリュフのシーズンにより評価は異なるかもしれません
私的には白トリュフでとても満足でした
エゾ鹿の赤ワイン煮込み
エゾ鹿に胡椒がきいていて、お味しっかりめ赤ワイン煮
少しだけにおいが分かり、もっとしっとりとしていた方が・・と思うかもしれませんがこの価格帯を考えれば量はたっぷりで悪くありません
中心に添えられたじゃがいもが滑らかで甘いので相性が良く、濃いと感じられたら一緒にいただくと良くなります
シャーベット
お口直しのワンスプーンシャーベット
レモンとアルコールを飛ばしたワインテイストのシャーベット
シトラスの香りさっぱりして、細かくカットされ入れ込まれたローズマリーがふわりと香り立つ風味良く上品なお口直し
ティラミス
カット側面から手作りらしさと滑らかさを感じるティラミス
お酒はほんのりで然程強くありません
クリームはとろっとしていて溶ける儚い口当たり、濃厚さはそこまでありませんが重くなくさらっといただけました
エスプレッソ
最後はくっきりしたお味の苦味の効いたエスプレッソでコースは終了
白トリュフは追加料金で5000円オーバーの所も珍しくありません。
もちろん保存状態やランクによっても違いはでるとは思いますが、量も多く「白トリュフ」としての香りを楽しめました。
スペシャリテになる強いお料理があると更に魅力的かもしれませんが、レベルは一定していて安心していただくことができます。
これだけの量がでてベースが3800円なのでCP良く、白トリュフも2000円増しなので他店より気軽に追加できるのは嬉しいところ。
コースの選択の幅広く、カジュアルに気軽に楽しめる平日でもほぼ満席の人気店でした。
DETAIL DATA
アクセス、営業時間など
- 【店舗名】
- ラ・スフォリーナ
- 【住所】
- 東京都港区六本木7-3-22
- 【営業時間】
- 11:30~15:00 ┃17:30~22:00
- 【定休日】
- 火