漆黒に輝くジェラート。見た目は奇抜ですがミルクベースのソフトな味わい

2013年オープン、プランタン銀座地下2階の飲食店エリアの一角にある漆黒ジェラートが目を引くルチアーノ ジェラート。

現在都内に3店舗あり、母体は1999年オープンの八王子にあるダ ルチアーノ。
プロデュースはアイスクリーム機器メーカーの営業だった植木耕太氏、ルチアーノ チェキネロ氏の所で修行し開業しました。
このルチアーノ チェキネロ氏ですが、1980年代にまだ珍しかったジェラートを普及させイタリアンジェラートを根付かせた人物だそうです。

こちらのジェラートで話題になるのが見事なブラックカラーのネッロ。
色の正体は胡麻、お味はミルクベースで見た目は奇抜ですが意外にソフトなお味のジェラートです。

平日の16時頃、ネッロが以前から気になっていて訪問してみました。
アイスショーケースには20種類程度のジェラートが並んでいます。
ネッロはそのカラーからすぐ目立ち、ヴィジュアルからどうしても強いお味を想像してしまい他のフレーバーとの相性が心配になります。
お聞きしてみると「ミルクベースで癖が無いお味なので何にでも合いますよ」とのこと。
合わせるのはソルベのさっぱり系にしようかと思いましたが、リキュール成分は飛んでいても香りがかなり強い大人向けフレーバーとの紹介があったラムレーズンを選択。

お会計はダブルで440円程。
最近のジェラートは高級志向が多く、800円程も珍しくなくお高いジェラートですと2000円程するお店もある位です。
お安いと成分の配合量が少ないか素材自体が弱いのも想定しましたが、結果的にはそんなことはありませんでした。

スタッフはハロウィンシーズンの恰好をした女性スタッフお2人。
お1人が主に接客を担当され、にこやかで感じが良く色々お聞きしても親切に答えてくれます。
もうお1人はまだ新人さんの様でしたが、お2人とも感じよく楽しそうにお仕事をされていました。

イートインは低めのカウンターの4席。
ジェラートをいただいていると途中でホットの健康茶28を出してくれました。
冷たくなったところにほっとするサービスです。

ネッロ×ラムレーズン

汚されない様にお気を付けください、とアナウンスされ渡されました
状態はいただくのに適した滑らかさで他店舗よりもやや柔か

ラムレーズン
リキュールが強く香り、レーズンもしっかり漬けこまれたお味ですが成分は飛んでいます
しっかりしたお味で濃厚、レーズンはしっとりしていて甘みはやや強く核となる仕上がり
お酒の香りは好きでも成分が残っているといただけない・・・という方に適したフレーバー

ネッロ
黒豆、黒米、黒ゴマ、黒松の実、黒かりんが入ったジェラート
香りは香ばしくスタッフの方が仰った様に驚くほど癖が無く何にでも合うテイスト
ミルクとふわりと香る胡麻、その胡麻も強すぎず、ぼそっとしていません
胡麻をセンターにしすぎていない、あくまでミルクが基盤となっているジェラートです
マイルドでさらりとした甘さ、粘度も強めではありません
色の印象でさっぱり系じゃないと合わないのではとの先入観をもっているとある意味裏切られるフレーバー
ラムレーズンの方がずっと強さがありました
お味は優しいですが、お口周りはしっかり黒くなるのでお気を付けください

主張する個性はありませんが、甘過ぎず食べやすいジェラートで素材のお味は強過ぎない程度に伝わりました。
プランタン銀座は2016年末に閉館してマロニエゲートに統合となりますが、銀座でお値段控えめにちょっとしたジェラート休憩に適したお店です。