FOOD GARDEN

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レストランエール

レストランエール

星2つ半が平均

お野菜で彩る繊細な美しさ、CP抜群のフレンチ

2015年オープン、中央通りのイグジットメルサビル最上階8Fにある人気アートモダンフレンチレストラン エール。

前身は2010年のオープン以降予約の取れないと言われた恵比寿ビストロ間。
2015年9月に現メルサビルへと移転、RESTAURANT Airとして新しくオープンしました。

シェフは山本英男氏。
体に優しい野菜を中心とするコンセプトはそのままに、細やかな調理法を用いてお皿により異なる顔を引き出していきます。
いただいて感じたのが様々な種類の野菜を使用していても組み合わせが良いので浮いてしまうことがない点。
美しく、流行りの液体窒素で魅せるヴィジュアルでも楽しめるお料理です。

以前から行きたいと思っていたのですが、1人ですと予約が出来ないため未訪問。
今回、大阪にお住まいの素敵なマイレビュアー様がこちらに来られるということでエールをご案内させていただくことにしました。

予約は半月ほど前、ランチが特に人気らしくディナータイムも金曜日は取れず木曜にしました。

お店はメルサビル8Fの飲食店エリアにあり、正直このビルにこの様なお店があるのかな?と思ってしまう程カジュアル。
お店自体にはドレスコードはありません。

外観はベージュ、通路側にはカーテンが引いてあり他店との差異化が図られていて「レストラン」としての品格がありました。
エントランスで名前を告げエスコートしていただいた店内は、エントランスの印象そのままに薄いベージュ。
店名のAirを示すとおり温かな風を纏った様な雰囲気です。
面積は広くありませんが、狭すぎることもありません。

当日は満席に近い状態。
年齢層は30~40代が多く、お買い物の後にディナーを楽しまれる方も多い様でした。
よって、堅苦しさは全くなくお友達同士でお話を楽しむ雰囲気で普通のレストランよりもざわつきがあります。
お話を憚ってしまうお店もありますが、楽しく気軽に訪問できそうです。

メニューはコース1本、7皿構成の6800円ととんでもないCP。
オプションを追加しても、ドリンクを何杯かオーダーしても1人12000円程なのでディナータイムでもお値段を気にすることなく楽しむことができます。
質よりも手をかけ1つの形とするお料理が多く、盛付はどれも美しいです。

サービスはお食事の進行を見てサーブして下さるので、お皿との間に時間が空きすぎることがありません。
退店時はお見送りもあり、忙しいはずですがこの価格帯でサービスがこれほどしっかりしているとは思いませんでした。

メニューは2ヶ所選択でき、スペシャリテは野菜のパフェかエール、追加の前菜で手打ちパスタがありました。
私は野菜のパフェをマイレビュアー様はエールを、追加でパスタをお願いしました。

この日いただいたドリンクは、粗越し感があるクランベリージュース、ソーテルヌのデザートワイン。
ペアリングも優れているらしく、いただける方は楽しめそうです。

◆アミューズ

右からカップレーゼをイメージしたマカロン、タルトタタンをイメージしたリードヴォー、生ハムで巻いたほおずき

カップレーゼをイメージしたマカロンなので、生地はトマトのメレンゲで表現
フィリングはモッツアレラチーズ、小さなバジルで色を添えます
生地はサクサク、モッツアレラチーズなので強すぎず個性のある表現

タルトタタンをイメージしたリードヴォーは上にブータンノワールを合わせていて濃厚
りんごと四つ葉のクローバーが乗せられていました
印象深い味わいでカップレーゼとは違うアプローチ

パルマ産生ハムで巻いたほおずきは、飴掛け
をされています
パリッと割れジューシーで甘いほおずきと塩気の生ハムが高相性

◆スペシャリテ 野菜のパフェ<左はエール>

計20種類の野菜を使用したパフェ
中心にはアスパラアイス、周りにはトマトジュレ
下層にはチンゲン菜、小松菜、獅子唐、緑パプリカ、グリーンピース等が入っていて、ただ火を通すだけではなく味を変えスモークにする等趣向を凝らしてありました

全体的にフレッシュさが出ているお味で、アスパラアイスは濃すぎず癖がありません
中層になるに従ってクリーミーさとコクがある蛍烏賊が顔を出し、獅子唐のライトな苦味、上にトッピングされたお野菜で作られたであろうクルトンがアクセント
どこかの庭園にいるような緑の香り漂うパフェです

マイレビュアー様はエール
構成だけお聞きしていると、蝶の飴細工にいくら、その下に蛍烏賊と渡り蟹のゼリー寄せ
グラス下の球体はアスパラとホワイトアスパラのマーブルアイス
周りに粒状にしたホワイトアスパラのジュレをキャビアに見立てて敷き詰めてありました
両方共スペシャリテですが、フォトジェニックさで言えばエールかもしれません

 

◆天使海老のサラダ

天使海老の下にはクスクス
ソースはラビゴットソースがセンターとなりフランボワーズソース、バルサミコソースの様な酸味の効いたものの3種類

見た目はさっぱりした印象でしたが、クスクスに程よい濃厚さがありライト過ぎない様に構成されていました

 

◆手打ちパスタ インゲンのスープ 新生姜 カラスミ

自家製手打ちパスタにインゲンスープ、セミドライトマト、ビワのコンポートを乗せその上にはアスパラソバージュ、カラスミを散らしてあり、最後に新生姜液体窒素をかけていただきます

カラスミが効いた和のテイストでもちっとしたパスタにインゲンのスープが絡み、新生姜の香りがピリッと抑揚を与えます
びわのコンポートはどう合わさるか少し不安でしたが、柔らかな甘さで浮かずに交わるのには驚きでした

◆穴子の蒲焼き

穴子の出汁を取った九条ネギのソースに穴子の蒲焼き、その上にはフリット、山椒を散らしてあります

芳ばしく炙られた穴子は弾力があり、おこげのフリットのパリパリ感と一緒にいただけば食感に抑揚が生まれ時々効いてくる山椒がお味を引き締めてくれました

◆スプリングオペラ

カクテルのスプリングオペラをイメージしたもの
冷たいですがグラニテとまではいかないお口直し

カクテルはジンベースですがこちらはアルコール不使用

下層からキウイ、オレンジのジュレ、桃のエスプーマ、桜のグラニテ
オレンジは風味がしっかりしていて、桃はクリーミー、桜の香りがふわりと包み込みます
驚きがあったのはオレンジエリアに炭酸が入っていて、弾ける刺激があった点
冷たさで表現するだけでなく、刺激でさっぱりとお口直しができました

◆子牛 ココナッツミルク、ピーナツバター

ココナッツミルクソースに子牛、ピーナツバター、その上には牛蒡のフリットがかけられています
子牛は低温調理らしい柔かさと食感
ピーナツがセンターで、甘いですが子牛のお味に寄り添い対立はしません
そこにココナッツの円みとほんのり牛蒡のお味が交わります

◆ミルフィーユ

名称はミルフィーユですが、ムース系ケーキで厚めのフィユタージュがアーチ状にかけられてるもの

ケーキ自体は下層から薄いビスキュイ、ホワイトショコラ、ベリーソース、抹茶、苺が乗ったコースの流れで丁度いい糖度

添えられたのは抹茶ではなく煎茶アイスとのご説明、濃いですが粉っぽさはなくいいお味でした

◆ミニャルディーズ

ショコラのテリーヌ、ブルトンヌ、ジャスミンのムース

ジャスミンのムースの上にはシュクルペティアン、バラの液体窒素をかけていただきます
最後まで美しさを感じるコースで終了となりました

 

サービス、盛付け、立地をみてもとてもお得。
マイレビュアー様とのお話も楽しく良い一時を過ごさせていただきました。
お料理も会話も楽しみたい、女子同士なら美しいお皿に盛り上がること間違いなし、フレンチデビューにも優しいレストランエールでした。

DETAIL DATA

ico

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