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レピキュリアン

レピキュリアン

星2つ半が平均

営業は週3日程の不定日、フランス正統派を継承する名店。輝きを失わない味とその人気

1996年オープン、吉祥寺駅から井の頭恩賜公園方面へ5分程のところにある濃厚なクラシックケーキがいただけるレピキュリアン。
吉祥寺のパティスリーと言えば右に出るお店はないことに異存がない名店ですが、グリルシャッターが下がっている率がとても高いランダム営業店としても知られています。

営業日は週3日程で不定日営業、現在は大体12時オープンですが不確定。
仮に12時にオープンしてもケーキの販売は13時からということも多々です。

セクションが分かれた所にカフェがありそこでケーキをいただけますがそちらのオープン時間は更に不確実。
パティスリー開店時間に伺ったところ14時辺りからというご返答で確実な時間は不明とのこと。
卓数が少ないのでお席の予約はできません。

都内で最も営業日は少ないのはおそらく神楽坂のパティスリー カー ヴァンソンかと思います。
それより開店日は多いのですが、前者と違ってレピキュリアンは公式サイトやSNSを使用していません。
よって出回る情報が非常に少なく、オープン時間もランダムな為事前のお店への確認を注意深く行っておかないと遠方の方だと徒労で終わってしまう可能性もあります。
ちなみに営業日と時間はお店の前に貼り紙があり、近隣の方はそちらで確認し来店しているようでした。

オーナーパティシエはスイーツ界で名高い金子哲也氏。
数々の名店で研鑚を積んだことが知られていて、国内ではフランス菓子を根付かせた重鎮オーボンヴュータン、ルコント、シェ シーマで修行。
その後渡仏し、プラディエ、マルク ヴェイラ、現在はありませんが二つ星のジャック カーニャではシェフパティシエに就任。
1996年にこの地にレピキュリアンをオープンしました。

列挙する店舗は輝かしい名店ばかりで、経歴からも正統派クラシックを色濃く継承するお店と言われています。

ちなみにフォアグラやトリュフを使用した大胆なケーキを生み出すリベルターブルの森田さんはこちらのご出身です。

代表作は店名を冠するシブーストのレピキュリアン、現在のスペシャリテの立ち位置はお店の方のおすすめと売れ行き度を見るとミルフィーユの様。
焼き上がりはケーキによって違い一番最後に登場するのがミルフィーユ、訪問時は12時オープンで販売スタートは14時。
コンディションが厳しい中でもお店のケーキやベイク、焼き菓子等は飛ぶように売れていくのは今では少ない正統派クラシカルを具現化しているのを人気で示していました。

休日近くにいたために営業日を確認しにお店の前を通ると本日営業の旨の貼り紙が。
時間に合わせ来店するとスタッフの方からカフェは14時過ぎという案内で更に時間調整をしてこの度初訪問。
シャッターが開いたレピキュリアンを見るのは初めてでした。

お店のスタッフは多く、名店に恥じぬ接客で商品の質問をしても丁寧で感じ良く気が利く方ばかり。
時間に合わせて戻った際には「お戻りいただきありがとうございます」と覚えていて下さりすぐにお席に案内してくれました。

外観は店舗テントがブラックで白×黒のシック、店内はそんなに大きくなく同様に落ち着いていてクラシックで品がある造りでケーキのお味そのままの雰囲気。
左側がショーケースやベイク、焼き菓子の販売セクション、右側が壁で仕切られて5卓程度のカフェセクションとなります。

お店の中はお客様で溢れ、買い占めて帰られる方もいて、カフェもすぐ満席になり待ちがでていました。

ケーキはショーケースに18種類程度あったでしょうか、サイズはどれも小さめ。
おすすめをお聞きするとミルフィーユ。
リキュールを使用しているのはモンブランとオペラ、特にオペラはお子様不可な程強めとのこと。

焼き上がり次第出来たてをサーブしてくれるとのことでミルフィーユとオペラをお願いしました。

カフェのドリンクは豊富、スタンダードな紅茶やコーヒーに始まりビールやカフェラテ×アマレット、エスプレッソヘーゼルナッツリキュール等のカクテルまで。
奥のカウンターにはリカーボトルが並べられていて、カフェとしても楽しめるようになっていました。

ケーキを味わうには合いやすいダージリンを選択。

ミルフィーユ

お店の方が「多く作っても2時間も経つと無くなる程の人気でおすすめです」と人気が他より頭一つ抜けているためこっそり教えてくれたミルフィーユ
実際殆どの方がオーダーされる人気商品です

14時になり焼き上がりをサーブしてくれました

見るからにフィユタージュがサクサクで香ばしさが伝わってくるカラー
クレームパティシエールとフィリングの赤はフランボワーズ

出来たてなので硬さもあるほどパリパリなフィユタージュ
生地自体が占める割合は然程多くありませんが、薄く何層にもなっていて繊細な作り
上部のキャラメリゼでパリンとした層と、他層はサクサクした出来たての小気味のいい音がし、塩気があります

サンドされているクレームパティシエールはぽってりとした口当たりに卵の香りと甘さで濃厚
揺るぎないシェフの歴史の重みを感じるお味

クレームパティシエールはかなり強さがあるのでここでポイントとなるのがフランボワーズ
酸味がしっかりあるのでさっぱりさせ高相性
これが苺だったらこのミルフィーユの良さは今一つに思えてしまいそうなこれ以外のフィリングは考えられない程でした

構成はフィユタージュとクレームパティシエール、フランボワーズとシンプル
ですが、やや強めに効かせた塩気のフィユタージュ、印象深い業が光るクレームパティシエール、酸味優先のものを選んでいると思われるフランボワーズ
大変バランスが良いお味です
経験値があるからこそできる安定感があり隙がないミルフィーユ

オペラ

洋酒の香り漂いグラサージュの鏡面はムラなく美しく、綺麗に周囲を光と共に反射する品があるスクエア型オペラ

構成は最下層に板状のショコラ、上にビスキュイ、コーヒームース、薄いビスキュイにショコラのペーストをサンドし更にまたコーヒームースにグラサージュ

コーヒーの香りとショコラのビターさと深さ、甘みも強くでている重さのある濃厚さが特徴
ライトなショコラ系テイストではありません

洋酒は入っていますがイデミスギノ程強くはありませんでした

ショコラが非常にガツンときて小さくてもとてもパワフル
クラシックな強めの甘さで綺麗で格調高い、他店とは一線を画す出来栄え

ゆっくり味わう様に作られている濃いめの仕上がりのオペラ

 

テイクアウトで焼き菓子を購入。

カヌレ サンテミリオン

オーボンヴュータンと言えばカヌレなので気になり購入させていただきました
他のテイストもありましたが、スタンダードなサンテミリオンを選択

香り高くピュアさも感じるラム酒はオーボンヴュータン一緒
中からふわりと伝えてきます

外のカリッと感は然程強くなく、強過ぎないもっちりとした食感
外側の少しのほろ苦さと卵の風味、下層はラム酒が多いのでしっとりとしたカヌレ

グレープフルーツのタルト

小さなベイク
ナパージュは甘酸っぱく、ベイクなのでフィリングとしてグレープフルーツが入っている訳ではなく風味を強く出してるお味
ピスタチオとアーモンドが風味を加え、しっとりとした食感
全体的には甘酸っぱく、王道のお味として仕上がっていました

 

ぶれがなく、安定感や盤石と言った言葉よく似合うお店。
力強く伝統の重みをもちつつも、新しい息吹も吹き込んでいるので古さはなく品格があります。
過去のキャリアがあるからできるお味、限られたお店でしか表現できない正統とプライドをもつパティスリーでした。

DETAIL DATA

ico

アクセス、営業時間など

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