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一保堂茶舗

一保堂茶舗

星2つ半が平均

京都行列店の喫茶室。自身で淹れるお茶が人気、抹茶は丁寧に点ててくれます

創業1717年で本店は京都、上品さと円やかさが特徴の京銘茶を主力とした外さないお土産として広く認知されている一保堂茶舗。

寺町通りにある本店は自身で淹れる楽しさがあるお茶や抹茶はスタッフが一服ずつ点ててくれる喫茶室が大変人気で常に満席状態。
何度か訪問していますが、待ちが長く利用させて頂いたことがありません。

販売スペースも平日でも人で溢れ、こちらのお茶は海外からの評価もとても高く京都店になると半数以上は外人のお客様かと思うほど。

そんな一保堂が2010年に初めて販売と喫茶室、お茶の淹れ方教室まで併設した京都同様の総合店、一保堂茶舗 東京丸の内店をオープン。
特にお茶の品揃えは本店とほぼ変わらず、前回京都に滞在した時は本店のみ販売は1種類だけでした。
東京丸の内店と言っても東京駅ではなく最寄りは有楽町駅の丸の内仲通り沿い、国際ビルとなります。

喫茶室のメニューも京都店とベースは一緒、こちらも自分で楽しむスタイル、抹茶はスタッフが丁寧に点ててくれます。

休日の14時頃訪問、お席はほぼ満席。
お客様の年齢層は広く、外人の方もいらっしゃいました。
私は目の前に立派な炉釜があるカウンター席へ。

店内は木を多用したシックで光量を少し抑えた落ち着いた雰囲気です。

喫茶室は京都店より座席数は少ないですが、満席位で長蛇の列ということはなさそう。
接客はとても丁寧、ホールの責任者らしい男性が主に対応して下さったのですがお客様の視線によく気付き、椅子が低いので膝をついてお話しをしてくれます。
お茶のことで質問をすれば後からパンフレットまで持ってきてくれ、常時ソフトでにこやかな対応。
他のスタッフもナチュラルで若くても落ち着いている方ばかりなので、年齢を重ねたお客様でもきっと満足してもらえるサービスです。

メニューはもちろんお茶のみ。
抹茶、玉露、煎茶、番茶のカテゴリーがあり、それぞれ3段階の濃度分けがされています。
玉露などは自身で淹れる楽しさがありますが、今回は抹茶を選択。
種類は雲門の昔、北野の昔、明昔の3種で濃度は雲門の昔が最高値。

上部は日本語で、下部は英語で明記されていて外人率の高さを思わせました。

暑い日だったので、1杯目は濃茶、2杯目は薄茶を冷茶で。
全ての種類はお茶菓子つきでお饅頭だったり焼き菓子系だったりして、抹茶の場合は薯蕷饅頭でした。

薯蕷饅頭 嵯峨野

薯蕷饅頭ですので、芋を使用していてアレルギーの有無を聞いてくれます。

こちらは薯蕷饅頭だけでなく濤々や手描きの清風せんべいでも有名な京華堂利保のもの。

皮は薄め、中はたっぷりの漉し餡。
少しほろっとしていて京都らしい上品な甘さなのでたくさん入っていても甘い!と感じることがありません。
関東の薯蕷饅頭とは違い一歩退いた甘さでいただきやすいお味。

雲門の昔

抹茶の最上級の銘柄。

まずは濃茶でいただきます。
スタッフが炉釜から淹れてくれました。
濃茶とは抹茶を練ったペースト状のもので、適度にいただいた後に2杯目の薄茶に使われます。

よく練られているので粉っぽさ、ダマには一切なってなく、ざらつきもなく滑らかで丁寧さが伝わりました。
どろっとした口当たりでがつんとくる苦味、香りも強く最上級らしい広がる深み。
刺激するような苦味から徐々に円やかになっていき長く余韻を楽しめました。

 

*後ほどお聞きしたところ、本来、雲門の昔は苦味のない抹茶とのこと。
この日はお湯の温度によるものなのか濃茶には苦味があり、薄茶はライトでした。
ですので、最初から甘み、円みを感じたならベストに点てられたものとなります。

 

 

薄茶
氷を入れて冷茶に、薄茶と言っても濃厚で薄い訳ではありません。
清涼感響く味わいで苦味はすっきり暑い日にぴったり。
香り良くしっかりしていますがもっといただきたくなるお味。

コクと濃厚さに優れ、苦味だけに傾かず香り円みもありました。

いり番茶

最後に提供されたのは京番茶とも言われるいり番茶。
お茶の葉は落ち葉の様なカラーをしていて、香ばしく煙の香りも漂う特徴的なお味。
と言いましても好き好き分かれるものではないのでどなたでもいただけるかと思います。

カフェで一休みも良いですが、こちらもとても素敵な休憩スポット。
癒しとくつろぎの空間でした。

DETAIL DATA

ico

アクセス、営業時間など

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