並木藪蕎麦
星2つ半が平均
エッジが効いたつゆ。これこそ江戸らしい粋な味
1913年創業、都営浅草駅から徒歩1分程の好立地にある藪蕎麦御三家の一角並木藪蕎麦。
他の御三家かんだやぶそばは淡路町から3分程ですが観光の意味に置いてもこちらが一番利用しやすいかもしれません。
ちなみに最後の御三家池之端藪蕎麦は現在閉業してしまっています。
藪は団子坂蔦屋から始まり、かんだやぶそばから独立した三男の堀田勝三さんが並木藪蕎麦を開業し、現在は三代目の浩二さんとなっています。
現在の建物は2011年に建て替えられたもので改築前の面影を残した造りとなっています。
初訪は7月の休日に再訪は7月の平日夕方頃に訪問。
初訪の休日には行列ができていましたが、今回はすぐ入れゆっくりできました。
店内はテーブル席が4席程度、後は小上がりとなります。
お客様は落ち着いた年齢層の方から若い方までそれぞれ。
花番さんは相変わらず気が利いて感じよく、接客は安定しています。
今回もざるそばをお願いしました。
こちらの特徴は何といってもつゆ。
辛めの江戸つゆとして知られ、その強さは都内一とも。
一般的には生かえしの手法からか醤油の味が強く塩辛いと言われていますが、私的にはそれだけではなく出汁の鰹の香りもしっかりするつゆという印象。
なかなか癖になるお味で御三家のみならず他と比べても特徴的で、私的にはここのつゆはお気に入りです。
蕎麦はそば粉につなぎに卵を入れたものだそう。
それもあってか蕎麦独特のエグ味やアク等の強さはなく、ふんわりと上品。
香りは楽しめるので食べやすく苦手な方は居ないようなお味をしています。
ただ、香りはライトなのでつゆをつけすぎると全く分からなくなるので注意が必要。
ちなみに、こちらのお蕎麦はつゆを少しだけつけていただくのが通常です。
喉越し、コシは時によって違う印象。
私は訪問させて頂いた時は瑞々しさは残っていましたが、お蕎麦自体の喉越しはさほどでもなく歯応えも柔らかい印象。
スルスルといただけるお味でした。
蕎麦湯はさらさらでお湯系と言って良いほどでとろみは一切ありません。
つゆがこっくりしているので、さらりとした蕎麦湯との相性も良く美味しくいただけます。
量は多くはありませんが、竹やぶ 柏よりは多め。
御三家自体どこも量が多くはないので、特段量が少ないとも思いませんでした。
華やかというより力強く、濃くてもバランスが良い旨味の効いたこれこそ江戸の粋なつゆ、今回も美味しくいただきました。
DETAIL DATA
アクセス、営業時間など
- 【店舗名】
- 並木藪蕎麦
- 【住所】
- 東京都台東区雷門2丁目11
- 【営業時間】
- 11:00~19:30
- 【定休日】
- 木