しっとり×パラパラを共存させた秀逸なチャーハンと一本筋の通った煮干しスープ

2001年オープン、松戸駅東口を出て松戸市役所方面へ7分程度のところにある煮干しベースのラーメンと中華料理店にも劣らないと言われる絶品のチャーハンを作り出すまるき。

松戸駅は周辺を見渡すとすぐにラーメン店を見つけることができる程の激戦区。
あまりの人気で朝7時から整理券販売をしているとみ田を筆頭につけ麺の兎に角、富田食堂、二郎、フクフク、そしてまるきと名店揃い。
その全てが駅周辺に点在しています。

まるきの店主は高橋正文さん、元々は表参道にある中華料理店出身だったそう。
その後、柏の名店大勝(永福町大勝軒出身)で修行し、2001年にまるきをオープンしました。

何度か目の前を通っていますが、訪問したことがありませんでした。
煮干し香るスープと常連様が口々に仰る「チャーハンが素晴らしい」と言うお話を聞いて伺うことを決心。

私自身しっかりした中華料理店以外ではあまり良いチャーハンに出会ったことがありません。
しっとりしすぎてご飯がべちゃっとしたもの、パラパラの場合はパサッとしてしまい味が抜けてしまうもの、中々塩梅が難しいです。

平日の12時頃訪問、店主の元気の良い声に迎えられました。
お店はL字のカウンター席のみ、店内は人でいっぱい。
お席は満席でしたが、回転が良いのですぐに順番がきます。

今回は評判のチャーハンと決めていました。
ラーメン、チャーハンにはそれぞれ、小、中、大があり小でもそれなりにボリュームがあるとのことなので小を券売機で購入。

 

チャーハン（小）400円

 

何だか申し訳なくなるほどのお値段です。
かと言ってラーメンもお願いして残してしまうのはもっと悪いので今回はチャーハンのみ。

400円でラーメンのスープもついてきます。

今までお店の中で一番緊張したかもしれません。
ランチ時には男性しかいらっしゃらず、そして皆さん慣れている感じにオーダーされていきます。
とりあえず皆さんの真似をして着席、プラ券を机に。
少しお話させていただくと、常連様は良い方で一安心。

厨房を見るとおそらく店主とその奥様でしょうか、お2人体制。
がっちりとした体格の店主が楽々とダイナミックに中華鍋を振っています。

程なくしてチャーハンとスープがサーブされました。

チャーハンは小とあっても中位の分量、大だったらどの位の量になるのか計り知れず。

チャーハン

いただくと想像していたよりしっとりとしています。
これがパラパラと言えるのでしょうか、と一瞬思いましたが確かにパラパラだということがすぐに分かりました。
お米同士が全くくっついておらず、口当たりはふわっとした感触で噛むとお米自体の美味しさが残っていて、固さは柔らかすぎず絶妙。
具材はチャーシュー、玉子、ネギのみ。
お味は店主がダイナミックに味付けしていたのでしっかり系かと思いきや、円く優しいタイプ。
チャーシューからは香ばしさが伝わり、濃いお味ではありません。
奇を衒わずシンプルなお味を追求し、しっとり×パラパラを実現させた大変完成度の高いチャーハンでとても美味しいです。
女性受けも良いお味かな、と思います。
小でもしっかり味わえる量がありました。

スープ

いただくと煮干しストレートなタイプ。
ラーメンの経験値がとても低いのであまり上手く伝えられませんが、香辛料的な辛さがあります。
塩っ辛いというよりも「辛さ」。
イメージ的には、一本筋の通った男らしくキレがあります。
煮干しの香りは後まで続き、チャーハンとは逆で強さがあるお味です。

 

後からお一人様の女性のお客様もいらっしゃいましたが、その方も慣れてるご様子。
今度はピーク時間帯を避けて伺いたいと思います。

 

強いスープと優しさがあるとても美味しいチャーハンが大変お安くいただける松戸の人気店でした。