おもたせにも使える漬物店、シーズン物の竹の子の漬物はとても美味

口コミで評判となった知る人ぞ知る名店、加藤順漬物店。
歴史は現在2代目なので京の中では歴史は浅いですが、シーズンによって様々な漬物を提供し、本当に美味しい季節にしかその物を作らない拘りの名店。
アクセスは正直あまり良いいとは言えず車やタクシーで来店された方が良いかもしれません。
また、藤順漬物店はデパートに卸していませんので購入できるのはネットか本店のみとなります。

入ると「おいでやす」と店主が迎えてくれます。
こちらの漬物は、基本添加物、砂糖不使用で薄塩です。

【2016/04】

前回いただいた時も大変美味しかったのですが、アクセスが少し悪いというのもあり今回のお漬物は村上重を購入させていただきました。
翌日京華堂の麩焼を購入しに歩いていると、見慣れた道・・・なんと京華堂のすぐ近くに加藤順漬物店。
お店の前を通ると塚原産の竹の子の漬物があるとの貼り紙。
気になってしまい今回も購入、他のお漬物も気になりそちらとお土産用も購入しました。

今回も柔らかい接客でした。

あじなす

歯応えがあり、新鮮な食感があります。
香り高く、塩加減も丁度よく人工的な甘さは一切ありません。
食が進むお漬物、とても美味しいです。

浅漬　紅大根

ラディッシュとも呼ばれる小さな二十日大根。
見た目はミニマムで可愛らしいですが、大根の辛さも感じるお漬物。
スタートは優しいですが、後から大根らしさがでてきてさっぱりします。
こちらも美味しいです。

竹の子の漬物

時期によって産地が変わりますが、シーズンに拘りがある加藤順漬物店なので竹の子の漬物自体大体1ヵ月程度の販売で塚原産は半月程度とのこと。
関東では見ませんが、京都自体では7、8年前から流行り始めたそうで今では少ないですが見かけます。
ちなみに大型店として知られる漬物店には竹の子の漬物はありませんでした。
こちらのは朝堀り、新鮮であっさりと漬けてあり、お値段は一本1600円程度。
いただくと上品で甘く、ジューシーです。
えぐみがないのでとても食べやすく、竹の子の旨みがダイレクトに楽しめます。
お漬物らしいかと言われると少し違い、ご飯は不要です。
味を染み込ませてあり、とても美味しいです。

ぶぶ大根

花鰹が効いていて、昆布で漬け込んであり塩味は控えめ。
歯応えとさっぱりさが楽しめ、食べやすく美味しいのですぐ無くなりました。
唐辛子マークがついていますが、然程辛くはありません。

極み漬け大根

パリッとした歯応え、塩分は控えめで大根の甘さを楽しめます。
さっぱりしていて昆布からぬめりが出ていますがそれがまたポイント。

 

【2015/09】

若茄子
夏季限定、薄味で茄子本来の美味しさを楽しめ、ぎゅっと締まった茄子は甘く、噛みごたえがあります。

桂白瓜
瓜のパリパリした歯応えが堪らない一品。
瓜の香り、唐辛子でさっぱりしており、繊細な動きを感じるお味です。

こかぶ
パリッとした歯応えに素材のピリッとした辛さを残しており、美味しい。
菜の箇所はソフト、最近はこの辛さを隠す為塩っ辛くするものが増えた気がします。

らっきょう
こちらも塩分が低く、素材のお味で楽しめます。
私そのままでも十分でしたが、人によっては少しお塩をつけるかもしれません。

柴漬け
紫蘇の香りがとてもよく、みょうがも美味しい。

 

どれも素材の良さが引き出されていて洗練されていて上品。
他のお漬物店の物と一緒にいただいてもすぐ差が分かるくらい薄味でありながら特徴があります。
関東ではあまり知られていないので、通なお土産としてもおすすめ。