錦糸町No.1人気の甘味処。華開く様なあんみつや拘りのパフェが歴史ある長屋で楽しめます

2003年オープン、錦糸町駅から7分程度。北斎通り沿いにある甘味・お食事共に評判が高い北斎茶房。

「素材にこだわり自家製で丁寧に」を信条に公式サイト、SNS発信はなく口コミの評判に人気となったお店。
現時点でもメニュー展開等詳細は来客者の情報のみとなっています。

白い大きな日除け暖簾に明朝体の甘味処とシンプルな文字が目印。
外観から如何にもリノベーションした造りで全面はガラス戸。
小窓越しに店内販売している大福を購入することができ、常連様が買い求めにいらっしゃってました。

ガラスの引き戸をカラカラと開け店内へ。
お席はカウンター、テーブル4卓程度、入って正面奥に小上がりの和室。

店内はお隣のムーミンアンテナショップPEIKKOと同じく長屋を改築したもの、当店の場合以前はギャラリーでした。
内装は長屋らしく縦に長い造り、面積は狭くないので窮屈さは感じません。
オフホワイトの壁に天井は高く、使い慣らされ色褪せて味を出す深い色の床面、その色に沿う木製のテーブルが店内の色彩空間を落ち着かせ、大きく取った天井棚には等間隔で置かれている茶箱が印象的。
ギャラリーの照明をそのまま使用しているとのことでライティングはスポットライトが多用されていました。

メニューは甘味だけでなくランチ、ディナー共に充実。
甘味もシーズン毎に変わり、冬にはぜんざい、夏はかき氷と季節毎に展開。
訪問時は晩秋、秋を感じさせるランナップでした。

訪問回数は2回、1回目は平日の13時頃、今回は平日の17時頃。
人気店なので基本混雑していて初訪時は満席状態。
今回はアイドルタイムだったこともあり空いていてゆっくりできました。
休日のお昼頃は行列も出来る時があるということなので時間に余裕がある時がおすすめです。

お席はカウンター席を選択。
正面の棚には和食器が並べられ、手前に炉釜。
店内は静かで風情を以前より深く感じられました。

スタッフは男性お2人、笑顔が素敵で落ち着いて静かに話される方々。
メニューについても詳細に説明して下さり、今回は拘りの月見パフェにしました。

月見パフェ

構成は下層から抹茶寒天、求肥、粒餡、最中種をフレーク状にしたもの、抹茶のアイス、栗のアイス、柿、栗、白玉

栗の甘露煮はやや硬め、よって適度な甘さ、白玉は茹で立てです
栗のアイスは細かくカットされた栗が入っていて、甘味としての甘さはありますが風味も有
抹茶アイスは香りと甘さのバランスがとれたお味、後から少しの苦味が抜けていきます

小豆は丹波大納言を使用、甘めですが小豆のお味を生かし最中種の香ばしさと交わり相性を発揮
抹茶寒天は抹茶としての風味は強くありません
ですが清涼感があるので後半は重くなく、後口はすっきりとしたものになりました

【2015/11】

秋宝月

秋限定のあんみつ
黒蜜は徳之島産、小豆は丹波大納言、白玉は作り立て
提供までにはそれなりの時間がかかりますが見た目美しく、隙間なく敷き詰められるパーツでゴージャス感があるあんみつ

栗アイスは栗のカット入り、フルーツはグレープフルーツ、オレンジ、りんご、柿、下層には求肥、粒餡の小豆、寒天
えんどう豆は入っていません
栗アイス、粒餡ともに風味はありますが甘さも強め
りんごは薄切りでシャリッとした食感はありませんでしたが、柿はジューシー
白玉は弾力が強く手作り感有
寒天は特段天草は香りませんでしたが、角があり食感がしっかり
黒蜜はさらさらで香りはいいのですが強いので入れすぎると際立ち過ぎてしまうかもしれません

 

評判のあんみつ、パフェをいただきましたがお店の方向性的には甘味としてそれなりの糖度があるもの。
構成は綺麗で考えられたものなのでチープさはなく基本どの甘味も1000円以下で楽しめます。
本格路線の和カフェ、ここが錦糸町とは思えない風情たっぷりの人気店でした。