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印度料理シタール

印度料理シタール

星2つ半が平均

大人気のバターチキン。スモークチキン×バターの病み付きになるお味

1981年オープン、検見川駅から徒歩2分程の住宅街にあるインドカレーの超有名店シタール。

千葉には各ジャンルを代表する名店がいくつかあります。
例えばつけ麺の火付け役「とみ田」、テレビで何度も紹介されているパティスリー「ル・パティシエ ヨコヤマ」、千葉の旬を味わえるイタリアン「ウシマル」、贅沢で驚きのあるつまみやネタが楽しめる「寿司栄」、かき氷のブーム一端を担った「三日月氷菓」等・・・

その中でカレーと言えば満場一致で選ばれるのがここ印度料理シタール。
多くの競合店がオープンしても客足は衰えず、アクセス難を物ともせず連日行列ができる不動の人気を誇る名店です。

オーナーは増田泰観氏。
インド料理の老舗、印度料理アジャンタで修行した後この地にオープン。
アジャンタの現地伝統のスパイス調理法をベースに日本人に合わせたシタールオリジナル要素を入れて人気を確立。
スパイス量はかなり多いのですが、本場の強すぎる調合を避けていて辛度はあるもののエッジを効かせ過ぎない絶妙なバランス感覚。
シグネチャーメニューはバターチキンカレー。
日本人に合わせて作られたカレーではありますが、他とは全く違う「シタールのカレー」とも言えるオリジナル感があります。
いただいたカレーからはどれもシタールでしか味わえない世界が広がりお味から重鎮さが滲み出ていました。

以前から訪問したいと思っていた当店、平日の19時過ぎディナータイムに訪問。
最寄り駅は京成検見川駅。
初めて降り立ちましたが、聞いていた通り住宅街が主で駅周辺も暗め。
ショッピングモールがある訳でもありません、カフェも見当たりません。
よってこの駅にはシタールメイン以外では他に訪問できそうなお店はなさそうでした。

徒歩で2分程度、住宅街に煌々と光を放っていてすぐにわかりました。
白い外観にシタールのフォントとカラーが年代を感じさせ、ガラス越しに厨房が写り、スタッフが忙しそうに立ち回っているのが見えます。
ドアの外にデフォルトで置かれたウェイティングボード。
「現在はお並びなく入店できます」との旨の文字から日頃の人気を窺えました。

店内はこじんまりとしていて、インドカレー店らしいエスニックなBGMと内装、スタッフの明るい声が迎えてくれました。
お席はテーブル6卓、カウンター6席程度で7割の埋まり。

リピーター様率は高く「今日は何にしようか」というトークが聞こえてきます。
お客様は小さなお子様~ご年配の方まで。
お子様カレーや甘口カレーも別メニューとして用意されているので辛いのが苦手な方でも楽しめるラインナップ。

お席はカウンターへ案内されました。

オープンキッチンでインド人と日本人のシェフが3人、ホールは女性3人。

スタッフは評判通り明るく家庭的な優しさのある接客で説明も丁寧。
新人のアルバイトさんにも優しく尚且つ細やかに教える姿がお店とスタッフ両方を大事にする姿が見えました。

ディナータイムのカレーセットメニューは主に2種。
トリプルカレーセットとトライアルカレーセット。
トリプルカレーはシタールおすすめの3種類のカレーセット、トライアルは9種類のカレーから2種類選べるセット。

トリプルの方が1種類多いですが、然程量は変わらないとのことなのでトリプルカレーセットにしました。

前述通りいただけるカレーは3種類、選択はできません。
ですがシタールのシグネチャーメニューのバターチキンカレー、インドカレーには欠かせないキーマ、シュリンプとシタールの良さを楽しめるセット。
ハーフナンかバトラどちらかを選び、ソフトドリンクはラッシーやマンゴージュース、チャイ等10種類から選択可能。
ライスはイエロークミンライスのみ。
ハーフナン、ドリンクは自家製ラッシーにしました。

トリプルカレーセット

提供までの時間は早く5分程度
サーブされたカレーはタールにカトリ4皿
手前からシュリンプ、バターチキン、キーマ、パコラ、ハーフナンの下にイエロークミンライスとなります

​イエロークミンライスにはパクチーがのせられ、香りはライトで然程癖はありません

ナンはハーフサイズですが丁度良い量で逆にレギュラーサイズは食べきれるか想像してしまいました
お味は香ばしくふわっともちっとしていて小麦の甘さがあり美味
時々紙っぽさがあるナンがありますが全く違い、ふんわり焼き上がった食感が良好でした

◆シュリンプ

海老と8種類の野菜を使ったカレー

辛さはありますが、すっきりとした綺麗な辛さで残らず軽くさらりとした口当たり
辛さが適度なので海老、複数の素材の風味が総合的に楽しめます

入っている海老はかなり煮込まれていますが本来の風味は残っていました

ヘビーさはなく中辛でキーマとバターチキンの丁度中間に落ち着くお味
組み合わせの良さが光りました

◆キーマ

キーマと言えばかなり辛口で知られるカレー

シタールももちろんかなりの辛口、粗く挽いたひき肉とグリーンピース、多くのスパイスは視認できる位たくさん入っていました

スパイス量はとても多く、クローブやカルダモン、シナモン、ベイリーフがこれでもかと押してきます

私的にはナンよりもイエロークミンライスの方が相性が良い気がしました

キーマはいただいているとじわじわと辛さが増していき痺れる感覚がある程
ですが「辛口キーマ」というカレーにするためにスパイスを多量してはいないので、嫌味がありません
とても辛くてもキーマ自体のお味を消すまでは高めてはいません
複雑に絡み合った香辛料で華やかに咲くような辛さでした

◆バターチキン

シタールの人気No.1
一度いただくと多くの人が嵌り、リピーター様は単品で頼む方も多く見られるメニュー

生クリームとバターたっぷりのトマトクリームソースに炭火焼きタンドリーチキンを合わせた濃厚で辛くないカレー

私的には辛くないカレーは進んでいただくことはありませんでしたが、こちらのは驚きでした

トマトは入っていますが、主に感じるのは炭火タンドリーチキンのスモーキーさと生クリームが出すクリーミーさ、バターのコク
スモークはかなりたっていて最初に香ばしさが鼻に抜けてその後にバターのコクと香り、生クリームの濃厚さが絡む様に広がっていきます

独特な世界のあるカレーですが確かにとても美味

チキンには骨はありません、カレー自体のお味がかなり衝撃的なのでチキン自体の印象があまり残らない程
トマトは使用されてはいますが風味は殆どありません
主に生クリームやバターの風味がベースのバターチキンカレー

一口目から個性がはっきり分かる他のバターチキンカレーとは一線を画すお味
唯一気になるとしたらカロリー、高いと思われるので美味しくてついついいただくと体重が気になってしまうかもしれません

◆パコラ

チャナ豆を挽いた粉(ベッサン粉)にスパイスを加えて揚げたもの
衣は厚め、野菜は茄子と獅子唐でした

インドの天ぷらとも称されますが、衣はしっとり系でやや粉もののお味が強め
上に少しケチャップがかかっていて、ベッサン粉の風味と一緒に味わうインド独特の揚げ物でした

◆​ラッシー

自家製のヨーグルトを使用

とろみがあり原材料が主にヨーグルトと言った風味
甘みはそれなりですが嫌味ではなくデザート感覚でいただく濃度があるラッシー
自家製らしさがあり良かったです

 

他のインドカレー店より尖ってなく、ですがスパイスはたっぷり味わえます。
日本人向けにアレンジはされていますが、ベースが揺るぎないものなのでシタールのお味として出来上がっている様に思えました。
基礎があるからこそ、思い切ったお味にしてもカレーとして艇を成せるバターチキンカレーはシタールの力が見える一品。
私的にはキーマのスパイス配合にも驚きがあり美味でおすすめ。
期間限定テイストもあり、どれもレベルが高そうなので他のメニューにも期待ができる名店でした。

DETAIL DATA

ico

アクセス、営業時間など

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