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大島

大島

星2つ半が平均

北海道のお味そのままに。湯気が出ないのに熱々、味噌ラーメンNo.1選出の行列店

2013年オープン、船堀駅から10分程。「すみれ」を正式に継承した北海道を代表する味噌ラーメンで連日行列ができる大島。

開店して日が浅いにも関わらず、東京ラーメンオブザイヤーにて3年連続1位を獲得する偉業を成し遂げたお店。

今回のお店について欠かせないワード「すみれ」。

「すみれ」と言うのは村中明子氏が1964年にオープンした「純連(すみれ)」を指し、こちらの味噌ラーメンの系譜を「純すみ系」、「村中系」と言います。
更に「純連」を継承したのが長男でこれを「さっぽろ純連」、三男が始めたのが「すみれ」と分類され、94年に新横浜ラーメン博物館に出店したのが「すみれ」。
これを契機に全国区の有名店となりました。

お話は戻りまして大島についてですが、店主は大島剛史氏。
全国の10数店舗のすみれにて12年以上研鑚を積まれこの地にオープン。
すみれからお墨付きをもらうのは大変難しいとして知られ、関東では初、全国でも彩未に続く2店舗目の暖簾分け店舗。
本家の製法をそのままに麺も札幌直送で仕入れている、都内に居ながら北海道のお味をそのまま届けるのがここ大島です。

こちらの味噌ラーメンの特徴は濃厚でガツンとくるお味、​北海道らしい卵の中太縮れ麺、なんと言っても熱々なのに湯気が出ないスープが最大の特徴。

今回は味噌ラーメンをいただくために休日の11:30頃訪問。

駅からは歩きますが通りを一本真っすぐ進むだけなので迷ってしまう心配はなさそう。
とても寒くあまり天候は良くありませんでしたが、遠目からも行列が。
オープンは11時で、到着時15名様位並ばれていらっしゃいました。

お客様は男性が中心ですが女性もいらっしゃり、珍しかったのがお子様連れだったり中には中学生位方がお1人で訪問されていたのが印象に残りました。

外観は派手さはありませんが目が惹きつけられるのは風と共に揺れる白い暖簾、右下には「すみれより」の文字があり格式を感じさせます。
店内は待つスペースがないのでお外で待ち、30分程度して店内へ。
食券方式ですが味噌ラーメンにはNo.1POPが貼られているので迷うことはなく、お値段は控えめの790円でした。

内装は温かなカラーの木目調、清潔感があり油っぽさはありません。
壁には色紙が飾られ、東京ラーメンオブザイヤー受賞を知らせるポスターが貼られていました。
お席はカウンターとテーブルがありカウンターへ。

これも特色の1つらしいのですが、厨房にはすりガラス調の加工がされておりカウンターからは作る工程もスタッフ一切見えません。

ホールは女性が担当されていらっしゃり、感じが良いマダム系の女性と若い女性のお2人。
特にマダム系の女性はお子様​への細かい気配り返しが上手い接客慣れされた明るい方でした。

お隣にはお子様を連れたご家族。
拝見するとお店にはお子様椅子と取り皿の用意があり、ご家族連れにも優しいお店のようです。

お水は熱々のラーメンに備えてチタンカップに氷水でした。

味噌ラーメン

6分程度でサーブされました

確かに膜で蓋がされ殆ど湯気が見えません
器は特に熱くないので油断していただくと火傷すると聞いていたので、まず麺を持ち上げると一気に湯気が噴き出してきました

麺は黄身色の中太縮れ卵麺
すぐに卵麺と分かる卵の特色を生かしたどこか懐かしい優しい甘み
角はありませんが素材をそのまま伝えてくるので濃厚なスープに味負けしません
スープへの絡みは良好、弾力性は私がいただいた時には特別強い感じは受けませんでしが誰もが馴染める「美味しいお味」をもった麺

具材はもやし、角切りチャーシュー、メンマ、豚チャーシューでその上にはおろした生姜、最後に葱が散らされています
シャキシャキしたもやしはアクセント、メンマは割とスタンダードでしょうか
豚チャーシューは肉厚でほろっとした口当たりに旨みは残していても癖が無く、においやレア系が苦手な方もいただける対象を限定しないお味
そこにおろした生姜と葱で清涼感を演出しています

スープはどろっとした濃厚系
豚骨×鶏ガラ、野菜等を使用した味噌ベースに同等レベルで張り合う程ににんにくと生姜が効いています

ちなみに前述の湯気が出ない蓋の役割をしているのはラード
ラードと聞くとかなりこってり系では・・・と思っていましたがにんにくと生姜のバランスが良いせいか然程感じません
単純なこってりさだけを比較するととみ田さんの方が強かった印象を受けました

ストレートな味噌味ではなく、味噌、にんにく、生姜、三要素の主張が強く味の輪郭がはっきりした引き締まったパンチのあるお味
少し粒子状になったベース素材が舌に触り濃いめではありますが、甘みとコク、程よい辛味が効いていてそれぞれが強くてもどれかに偏らない完成されたスープ

最初はあまり熱さを感じなくても徐々に盛り上がり、喉に心地よい熱さが伝わります

スープの熱さについてですが、単純に熱さを前面に出すものではありません
寒地におけるスープの熱放出に備えるものと言った印象なので、熱さを失わずいただける工夫の1つで最後まで美味しくいただけました

全体的に正しく寒い地方でいただくラーメンのお味

最後の氷水をいただくとすっきりして締めには抜群の効果を発揮、ここで冷やしていた理由に気付くことができました

 

誰がいただいても美味しいと思えるお味でご家族連れやお子様が目立つのも分かります。
万人受けするとも言えますが、家族揃って美味しいを共有できるのはとても素敵なこと。
北海道の色を東京に居ながら体現でき、体も温まる寒いシーズンにおすすめのラーメンでした。

DETAIL DATA

ico

アクセス、営業時間など

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