元祖・天ざるを生み出した、日本を代表する三大蕎麦の一角

1869年創業、神田駅から徒歩3分程度にある、三大系統の藪、更科、室町の三大蕎麦の一つ室町砂場。
こちらの看板メニューは1950年に誕生した元祖「天ざる」、「天もり」、冷たいお蕎麦のざるやもりに、かき揚げを入れた温かい汁をつけて頂くもの。
ここでは、ざるは更科、もりは田舎そばを指し、基本二八です。

平日の12時過ぎの晴れの日に訪問しました。
エントランスには柳が垂れ下がり日本情緒を醸し出し、店内も光量たっぷりの和風の作りで、テーブル席と小上がり、奥に個室のテーブル席があります。
予約のみですが2階席もあり、コースが頂けるよう、ホールスタッフは実年の女性のみ。
お客様の9割が男性のサラリーマン、年齢層は高め、ほぼ満席。

天ざる

注文して10分程度でサーブされました。
評判通り、お蕎麦は少なめ、汁は濃いめの辛口。
汁に浮かんでいるかき揚げはサクッとしており、芝海老、小柱が入っていました。
更科そばは、二八でつなぎは卵。
かなりこしのあるお蕎麦で卵のほのかな甘みがあり、蕎麦の香りは特にありません。
最初は汁が辛めと思っていましたが、そばが甘めなので相性は良く、胡麻油香るかき揚げで深みが出ています。

 

蕎麦湯

透明でとろっとはしておらずあまり蕎麦湯らしくはなくお湯っぽさがあります。
香りは甘やかで軽く、辛めの汁との相性はいいです。

 

正直お蕎麦らしさはいまいち。
室町砂場のオリジナルの個性的なおそばだと思い楽しむお味でした。