川端道喜
星2つ半が平均
芸術を感じる粽の包み、透き通るお味の水仙ちまき
天皇家御用達、京都の和菓子店老舗中の老舗で、現在16代目。
虎屋みたいな派手さはありませんが、和菓子を語る上で外すことができない存在の川端道喜。
歴史は1503年創業、遡ること室町時代、内裏の御用達でした。
始まりは渡辺進という武士が餅屋になり、道喜に変わったのが1572年、今の川端道喜になったのは4代目のことです。
こちらで有名なのは道喜粽、水仙ちまきと羊羹ちまきがあります。
禁裏御用達の由緒正しい和菓子、両方とも賞味期限は2日程、足が早いのは水仙ちまきだそう。
デパートで購入することは出来ず、予約して川端道喜に受け取りに行きます。
基本当日購入はできません。
京都の通なお土産としてもいいお品。
最近は府民の方も知らない方も多く、タクシーでお願いしてもご存じありませんでした。
看板は出ておらず内部から暖簾が覗くのみ、店内は待合室みたいな雰囲気でショーケース等はなく奥に居る方に予約の旨伝えると出してきてくれます。
接客は柔らか、感じが良いので気持ち良くお話できます。
デパートや駅で購入出来ない歴史あるお店は外観は何のお店かも分からず、少し入りずらさもあるかもしれません。
ですがそのクローズさは京都らしく、ちゃんとお店を知って入っていくと温かく迎えてくれます。
水仙ちまき
原材料は、笹、水、吉野葛のみ。
外装は笹の香り、しっとりした肌触りがあります。
巻き方は芸術的、ぎゅっと巻かれており、もちろん何かに留められているとこはなく全て笹のみ。
職人技を感じつつ何層にもなった笹の葉を向いていくと透き通る美しい水仙粽が見えてきます。
プルプル、頂くとねっとり、瑞々しく、水の良さと吉野葛の良さを存分に感じられ、上品な甘みがあり、後から笹の香り。
この笹の香りが予想以上に長続きし、悠久の時を感じるとはこの事だと思います。
透き通り一本筋の通ったお味は、お抹茶に良く合います。
量頂くよりゆっくり頂きたいですが賞味期限は本当に短いです。
驚くような美味しさというよりは、謙虚で自然に帰るお味。
ですが、この笹はそう頂けない贅沢な香り。
時が経てばまた頂きたくなる、日本の歴史に触れるそんなお品、職人技を感じる粽です。
DETAIL DATA
アクセス、営業時間など
- 【店舗名】
- 川端道喜
- 【住所】
- 京都府京都市左京区下鴨南野々神町2−12
- 【営業時間】
- 9:30~17:30
- 【定休日】
- 水