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愛玉子

愛玉子

星2つ半が平均

日本唯一の愛玉子専門店。作曲家、文豪等が愛した喉越しの良い台湾発祥のゼリー

1934年創業、根津駅と鶯谷駅の中間。10分程度にある見た目ゼリーの様々なフレーバーの愛玉子(オーギョーチ)を日本で唯一楽しめる愛玉子。

店名は作曲家の藤山一郎氏がつけたとされ、池波正太郎氏等の文豪が愛し、某国民的漫画で取り上げられる等すっかり根津エリアのウォーキングコースとして定着しています。

腎臓の妙薬、むくみ軽減効果があると言われる愛玉子の原材料愛玉があるのは山間部奥地。
愛玉子、亀ゼリー、仙草ゼリーと並ぶ三大ゼリーとしても知られています。

愛玉子とは台湾発祥。
歴史を遡れば1900年代に記された台湾通史にその名が登場し輸出で外貨を稼いだとあります。
現地では屋台でいただくデザートでレモンシロップや夏は上にかき氷をかけていただくのが一般的。

日本で愛玉子というと中華料理コースの甜点心としていただくことが多いはず。
単品でいただくことはまずありませんが、その専門店がここ根津にあります。

看板は誘目性の高い黄色の看板に黒の明朝体に愛玉子、と大変シンプル。
外観は歴史を感じさせ、1990年に描かれた絵とそう変わりありません。

平日の雨、10:30頃訪問。
引き戸が開かずやっておられない様子。
不定休とあったのでお休みかと思いましたがお電話するとオーナーが出られ「近くにいらしゃいますか?今開けますよ~」との返答。
私の為だけに開けていただくのは忍びなかったのですが、すぐに他のお客様もいらしゃりちょっと安心。

オーナーは現在3代目になっているそうで、台湾の方。
席はテーブルのみで7席程度。
店内も歴史を感じさせ、縁起物の提灯や飾りが置かれ独特の強すぎない香の香りと中華系の音楽が優しくかかっていました。
観光地での休憩スポットになっている為、開店時間を11時頃からにしたりしているのでもし開いていなかったらお電話しても良いかもしれません。
大変感じよく対応してくれる方で、ちょっとしたお話、愛玉子の原材料のお話をしたらこれから作る愛玉子をもってきてくれ最後には愛玉子の説明カードもいただきました。

実際乾燥の状態の愛玉子を拝見するのは初めてでお気遣いにテンションに上がります。
失礼な言い方にあたるかもしれませんが・・・・ハリネズミかタワシの様。
これが実で裏側、ひっくり返した状態なので茶色く見えるのが表側。

蔓植物で表面は緑色~熟すと紫色っぽくなり白い斑点があるのが特徴です。

作り方ですがこの内部の実、ハリネズミ(この説明ですいません)をそぎ落とし布袋に入れて水で10分程度揉むと成分が溶け出し愛玉子に。
加熱は一切せずあの粉末が固まるのかと思うと不思議です。

よく聞かれるのは愛玉子とはどの様なお味なのか?
お味は特にありません。
無味無臭で喉越しを楽しむものでシロップでのテイストで爽やかにいただくデザート、なので考え方によれば他のシロップでも合います。

こちらではスタンダードな一番人気のレモンシロップテイストから、ワインやウイスキー、クリームもあり。
レモンシロップはよくいただくので当店オリジナルの人気メニュー、チークリームアンミツを選択。

前文通り本来は屋台でいただくもの、レモンシロップは果実感溢れる様な方向性ではないのでこれがベーシックです。

チークリームアンミツ

見た目は本当にあんみつ。
違うのは寒天の代わりに愛玉子、豆かんがないこと。
これだけですがいただいてみると和を感じるあんみつの姿はありません。

ベースは黒蜜となり、トッピングされているのはバナナチップス、ドライマンゴーと杏子、アイスクリーム。
餡は潰し餡少し固めであまり風味のあるタイプではなく甘め、アイスも甘めです。
愛玉子は今までいただいたものの中で一番大切り。
柔かな弾力性があり喉越しがよく食べやすいです。
全体的には甘く杏子でバランスをとりながらいただきましたが、大半を占める愛玉子に全く癖が無いのでさらりと食べられてしまいます。

甘いのが苦手な方はスタンダードなレモンシロップでもいいかもしれません。
私的にはこういう愛玉子も中々面白くこちらにして良かったです。

寒天のい草の香りや豆かんが苦手、でも甘いのは好きで喉越しよくいただきたいという方なら他ではないお味なのでおすすめ。

観光ルートなので混むときはすぐに満席になってしまうことも。
オーナーお1人で経営されていた様なので待つときも少し余裕をもっていたいところ。
笑顔が素敵な優しい接客をされ少しでも愛玉子の存在を知っていただきたい姿勢が伝わるお店でした。

DETAIL DATA

ico

アクセス、営業時間など

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