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揚子江菜館

揚子江菜館

星2つ半が平均

冷やし中華発祥のお店。もちもち麺と考案時1933年から変わらないお味

1906年オープン、神保町駅A7出口から3分程。すずらん通りにある冷やし中華発祥店揚子江菜館。

1906年に初代が西神田で創業、その後現店舗がある神保町すずらん通り移転し、現在は5階建てのビルで営業を続ける老舗中華料理店です。

当店の長年の人気を支えているのは、池波正太郎先生等著名な文化人が好んだとされる上海焼きそばと当店が発案した冷やし中華。
中でも冷やし中華は、メディアやネットでもよく取り上げられています。

中華で冷たい麺を作ったらどんな味になるだろうと何百回もの試行錯誤を繰り返し、出来上がった五色涼拌麺(冷やし中華)。
考案されたのは1933年、2代目の周子儀氏が神田まつやのざるそばと涼拌麺(リャンバン麺)から着想を得たとされています。
富士山の春夏秋冬を表現したそびえるフォルムの冷やし中華、一度は経験しておきたいお味。

仙台の龍亭も1937年で発祥と言われ諸説ありますが、当店は前述通りそれより前となり年代的には当店が発祥店として知られています。

1933年にメニューに登場以降味の変更は一切せず、現在の4代目へと引き継がれています。

今回は冷やし中華をいただきに平日の18時頃初訪問。
お店は5階建てで各フロアが客席となっていて、1フロアずつの席数は然程ありませんがトータル数は大箱並。
宴会場として使用されることもあるそうです。

スタッフさんは中国の女性が多く、接客は日本人に合わせ親切で笑顔があります。
お客様はビジネスマンを中心にやや年齢層は高い印象でした。

1階席がほぼ満席だったため、案内されエレベーターで2階へ。
内装は両階層とも変わらずオーソドックスなナチュラル系のカラーの昔ながらの飲食店、清潔感があるので中華の油のべたつきはありません。

メニューは元祖冷やし中華や名物の焼きそばを中心に、単品の麻婆春雨鍋や蟹味噌白菜、蛤豆腐鍋等日本人が好みそうなラインナップ。
サイドメニューとしては小籠包や北京ダック、胡麻団子がありました。
テーブルメニューホルダーにはお粥もあるので、お腹のリセットにも良さそうです。

オーダーは五色涼拌麺、お茶はホットのジャスミン茶でした。

◆五色涼拌麺

15分位で運ばれてきました

富士山の四季を彩る聳え立つ冷やし中華はかなり印象的
具材は豊富で、胡瓜、筍、チャーシュー、椎茸、寒天、鶏肉団子、海老、鶉の卵、絹さや、錦糸卵の10種類

春の土はチャーシューが夏の涼風を胡瓜が、秋の落ち葉を筍が、冬の雪を寒天が、そして富士山の頂にかかる雲を錦糸卵が表現しています
錦糸卵を避けると鶉の卵と鶏肉団子が各2個ずつ入っていました

見た目通りタレが多く、ボリューミー
筍は煮筍で甘く味付けされ染み込んだお味、チャーシューは八角の香りがし、鶏肉団子には生姜が入っています
寒天の食感も良く、具材に種類があってもどれもお腹にきません

麺は特注ストレートでもちもち、水洗いがよくされているのでダマは一切なく喉越しも良好
卵を使用しているので、量があっても最後まで伸びた食感はなく縮れ麺よりもいただきやすいかもしれません

タレは評判通りかなり甘め、濃くもあります
黒酢としての癖は少なく、甘みが支配する中に酸味があるのでこってりとは異なります

卓上にあるお酢や辛子をつけるのを前提としているらしいのでカスタマイズしていただくのが良さそう
私的にはお酢ですと香りが変わってしまいますので、辛子が良く合っていました

現代の冷やし中華に慣れてしまうとタレは好みがあるかもしれませんが、元祖として昔の日本人が好んだお味に出会える冷やし中華
昔から何も変えていないそうですが、麺の良さも当時のままならば当時はかなり革新的だったように思えます


もちもち麺と日本を象徴した富士山の冷やし中華、当店は一年中いただけますがやはり今の季節の方が良さを強く感じそう。
冷やし中華以外も当時のままのお味を残しているメニューも多く、ノスタルジーに浸れる揚子江菜館でした。

DETAIL DATA

ico

アクセス、営業時間など

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