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榮林

榮林

星2つ半が平均

酸辣湯麺発祥のお店。酸味と辛味、卵麺の円やかさが同居するバランスのお味

1956年創業、赤坂見附駅から3分程。飲食店が多く立ち並ぶみすじ通りにある酸辣湯麺発祥のお店榮林(えいりん)。

前身は榮林(えいばやし)という料亭でしたが、ホテルオークラの創立者大倉喜七郎氏の「和の雰囲気で新しい中華を」との助言で1956年に榮林に改名。
中華料理店として新たなるスタートを切りました。

現在店舗は赤坂見附と軽井沢にあり、軽井沢は年間営業ではなく4月中旬~11月初旬のシーズン営業となります。

伝統の味を造り出していったのは、初代料理長顧春生氏。
類希な"もどしの技術"が光るふかのひれメニューをスペシャリテとする一方、誰もが聞いたことがある「酸辣湯麺」の生みの親でもあります。

酸辣湯麺は日本独特の中華。
中華には酸辣湯というメニューはあっても酸辣湯麺はありません。
辛味と酸味、秘伝のスープが合わさった「元祖榮林酸辣湯麺」はランチタイムはほぼ全員がオーダーするという人気メニュー。
その知名度からインスタント麺にもなりました。

今回は酸辣湯麺をいただきに平日の18時頃訪問。
お店は歴史があっても2008年にリニューアルしているので新しさがあり、落ち着いた色調。
カウンターは満席になるとややタイトかもしれませんが、テーブルは程良い間隔に配置されていました。
お席は個室を除く1階フロアはカウンター10席程度、テーブル席4卓で3卓が予約席となっていて昼の状態から比較すると夜が人気の様です。

スタッフはエントランスの会計にマダム、ホールは日本人とスタッフと中国人男性スタッフ。
マダムは柔らかな雰囲気で、ホールの皆さんは清潔感があり感じは良好です。

お席はカウンター席、目の前には常連様のキープボトルが並んでいました。

メニューはディナータイムなのでコース料理~点心や魚介・牛肉料理等の単品で様々選べます。
酸辣湯麺には特にセットはなく単品で選択。

席の正面はカウンター、ベテランシェフが作られる姿を拝見しながら待ちます。

こちら酸辣湯麺、知られたことではありますがランチがお得。
ディナータイムは1620円、ランチタイムは1296円、そして月曜のランチタイムのみ1000円と非常にお安くなります。
あまりにお値段が違うので量に違いがあるのではないかとお聞きしたところ、何も変わらないとのこと。
酸辣湯麺の場合、行けるならお昼をおすすめします。

8分程でサーブされた酸辣湯麺は、酢の良い香りがしてきます

深皿で底まで麺がたっぷり入っていて、具材は椎茸や筍、鶏肉、ハム、そこに溶き卵がかかり、絹さやエンドウが彩を与えていました

円を描くように浮かんだラー油は適度な量

いただくとごま油の風味が強く、酸辣湯特有のとろみが麺に絡みつき熱さがダイレクトに伝わります
ハムは出汁がでてしまっていて風味は失われていますが、椎茸や鶏肉はお味が残っていました

然程辛くなく、辛味に頼るお味ではありません
ですが、酸味にも偏りすぎずバランスのいいお味

麺はストレートの卵麺、丸みのある味わいで酸味のあるスープとよく合います

器のフォルムととろみのあるスープで最後まで熱々
量は少ないと仰る方もいますが、私は満足できました


バランスが良く過度ではない、基礎となったというのが納得のお味。
ここから様々な酸辣湯麺が生まれていったのかと思うと感慨深いです。
刺激に慣れていると辛味がもう少し欲しいと思ったり、もっと酸味を効かせてもと思ったりするかもしれませんがこの丁度良さこそがオリジンらしさ。
酸味と辛さの中に温かさを残す酸辣湯麺初まりのお店でした。

DETAIL DATA

ico

アクセス、営業時間など

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