1837年創業の老舗甘味処、人気のあんみつはバランスに優れたお味です

1837年創業、人形町駅、あるいは水天宮前駅から徒歩3分程度人形町通りの大通りに面したところにある老舗甘味処初音。
元々はさつまいもの加工食品として始まり、それからお餅やお汁粉等を始め、昭和初期から現在のシグネチャーメニューのあんみつを始めました。

店内は木製の机と椅子、昔ながらの甘味処の雰囲気。

平日の13時頃訪問、お席には空き有。
それなりに席数があるのでそんなに混むことはなさそうです。
ホールの接客は女性お2人、キッチンにご主人様らしき方がいらっしゃいました。

ちなみに2階はお好み焼き屋さんの初音だそう。

お茶は甘味処としては珍しく茶釜から淹れてくれます。
お味はちょっと薄かったのが残念ですが、見ているだけで風情があります。

ここの人気メニューはあんみつ。
寒天は伊豆諸島の天草、漉し餡は自家製。
来店するお客様のほぼ全員があんみつをオーダーされます。

白玉クリームあんみつ

蜜は白蜜か黒蜜を選ぶことができ、黒蜜を選択。
程なくしてサーブされたあんみつは器が深く、けっこう大きさがあります。
下層には寒天たっぷり、エンドウ豆、上には求肥、みかん、チェリー、桃、バニラアイスに白玉、中心に自家製の漉し餡となります。

いただくと漉し餡は滑らか、エンドウ豆は少しパサッとしてるでしょうか。
アイスは昔ながらのお味ですが、チープではありません。
フルーツは缶詰です。

白玉は1つがそれなりに大きく5つ程入っていました。
弾力が強く手作り感のあるお味。
既製品、作り置きのお味ではないのでなかなか良いです。

寒天はほろっとしたタイプで柔らかめ。
京都のみつばちや梅むら等に比べると天草の香りはよく分かりません。
凛としたお味と言うよりか協調性のあるタイプであんみつ全体に馴染んでいます。

黒蜜の甘さは重すぎず丁度良いです。

全体的にどれが目立つということはなく、バランスに優れたあんみつです。
1100円ですが、若松に比べるとずっと量があるのでそんなに高い感じはありませんでした。

人形町らしい風情も楽しめる老舗甘味処です。